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4日目 ブックフェア@名古屋

自転車屋さん

自転車屋さんが朝イチできてくれていた。瀬戸市にある自転車屋さんらしい。コーヒーを飲んで、古賀さんとおしゃべりしてかえる。こういうお客さんがたくさんいてすごくいい感じだ。オーダーメイドで自転車を作る業態らしい。本は基本複製でプレタポルテって感じだから、話が新鮮だった。オーダーメイドの本、どうしたら作れるのやら。

『夕暮れの草の冠』お買い上げ

国語の先生が『kaze no tanbun 夕暮れの草の冠』を買ってくれた。小説を自分でも書いているそう。この日が搬入日なのでギリギリフラゲにはならないはず・・・と思って進めてみた。この本は、すごい書き手たちの短文が詰まっていて、創作する人にはとくにビシビシ来るのではと思う。すごく丁寧な人で読んだら手紙で感想をくれるそう。楽しみだなあ。


『蒲団』をすごろくにする話

ライターの谷さんがいらした。在名(名古屋にあるってことです、ザイメイ!)のテレビ局に長く勤めた後、いまはウェブや紙媒体に書いているそう。ものすごくエネルギッシュな人で、仲間内で田山花袋の『蒲団』を双六にした話がめっぽう面白かった。読書会のようにまず参加者全員で『蒲団』を読み、出来事や感情のゆれを双六として書き出していく。そこであった出来事を全員でディスカッションして「こんなことあったら、「振り出しに戻る」だわ。「これくらいなら「一回休み」でいいんじゃないか?」とひとつひとつマスごとの内容を書いていく。語り手が頭をかきむしるときは、頭を書きむしらせたりもする。面白いのは意見が分かれるときだそうだ。「恋愛体質の女の子はもう生きていけないという感想が出れば、私なんかはキモッと思ったりする」。そこからすり合わせていってこまの内容を決めていく。聞いてるだけでめっちゃおもしろそうだった。時間はかかるそうで、3~4回やっても最後までできなかったそうだけど、この文学作品で双六をつくる醍醐味は明らかにその過程にあるのだからぜんぜんOKだろう。どこかがこの企画を買い取ってくれないかと谷さんは言っていた。

熱田神宮

少しは観光もすっぺえか、てなことで近くの熱田神宮に行った。ものすごく広くて、整然としている。後で見たらえらく霊験あらたかな場所であった。TOUTENで聞いた話だけど愛知は寺社仏閣の数が多いらしくて、ちょっと調べたら8000もあってダントツらしい。家康、日光東照宮たてるくらいだから寺社仏閣好きなんだろうなと弊社の人間としては雑すぎる感想を持ってぶらぶら。入ってからわかったけどここには三種の神器の草薙の剣があるらしい。だがご神体だからみれないとのこと。見たい。

日本三大土塀というものもあった。信長の逸話なんかを読むと、戦国時代だなーという感想が出る。そう、私は歴史音痴です。


千年プロムナード

空襲史が専門の柳原先生に教えてもらった、戦争史跡をみに、ちょっと寄り道した。千年プロムナードにあります。

熱田空襲というのがあったらしくて、コンクリに銃弾のあとが残っていた。上から降ってくるから角度がついていそうなものだけど、けっこう地面と平行に近い弾の後も会ったりしてぞっとしない。千羽鶴がおかれていて、千羽鶴と平和教育の関係について前に読んだなあと思い出す。内容を思い出せないんだからポンコツだ。

タクシー運転手の推しの話

あんまりTOUTENさんを空けるのもと思って熱田神宮への移動にはタクシーを使った。50歳代くらいに見えるタクシー運転手の話はやっぱり面白くて、名古屋には難読の地名が多いこと(古い町だから)、アラフォーのアイドルのファンをやっていて東京公演にコロナでいけなくて悔しい思いをしたことなんかを聞いた。テレビに取材されたこともあるそう。ファン同士も運転手さんと同世代でたのしいらしい。いいね。

槍使いの末裔


渡辺守綱といういやり使いで有名な侍をご存知出だろうか。その末裔の人がきた。Soyogiさんというフォトグラファーさん。


結婚、家族、料理などを手がける一方で、上記のような写真も撮っている。このシリーズは他にもあるのだそう。文芸書の装丁にしたくなるような写真だった。

Soyogiさんのご先祖は徳川家の家臣で、渡辺守綱という侍。歴史好きには知られた名前のよう。
守綱の子孫の中には、いわゆる青葉松事件に出てくる人物もいる。こういう話を聞くと名古屋ってバリバリの城下町なんだなあといまさらながらに思ったりする。
記事公開にあたって、Soyogiさんにメールした「守綱さんは祀られているお寺もあり、名古屋の繁華街の栄と豊田市に守綱寺(しゅこうじ)というお寺もあって、以前お参りしてきました..笑」とのこと。先祖が祀られてるってすごいな。

面白かったのは、Soyogiさんが、こういう著名なひとを先祖に持つことを面白がっていることで、いわく先祖に過去にすごいひとがいるとわかると励まされるとのこと。自分も京都の商人が山形に移住してきて云々と思わず話してしまった。

オンリーディングへ

「退勤」後、電車で東山公園を乗り継いでオンリーディングへ。黒田さんご夫妻とそれぞれ話す。移転前も含めると15年やっているそう。すごい。気になっていたELVIS PRESSの話なども聞けて楽しかった! ギャラリーのほうでみた白石ちえこさんの写真、この世の写真ではないようですごかった。


今日のTシャツ

古賀さんの今日のTシャツ。エトセトラブックス! いいなあ。

「おごってもらったときは大きな声で御礼を言う」がモットー。いただいたお金はありがたく生活費として使わせていただきます。間接的に奨学金の返済にも充てられることになると思います。