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冬の時代だからこそ見つめ直したいweb3の本質

今回は、冬の時代だからこそ見つめ直したい「web3の本質」について語ります。

ブロックチェーンの技術特性は、価格とは無関係

web3の根幹技術であるブロックチェーンで作られる暗号資産やNFTは金銭価値と紐づきます。
そのため、円から見た時の価格が落ち込むと、将来に不安がよぎる人も多いでしょう。
でも、備わっている技術特性は、価格の上下とは関係がないものです。

web3の世界に住んでいる人からは1ETHは常に1ETHだから何を慌てているのという返事が返ってくることさえあります。
日本という国に住んでいて日本円だけで生活する人にとって、日本円の1円は常に1円である状態と一緒です。

2017年当時のイーサリアムは、1ETH=1,000円前後から一気に数万円まで値上がりし、「GAS代が高いなぁ」と思われていたのです。
時間軸を無視すれば、いまの相場からは考えられないくらい”暴落”していたのです。
2016年には、1ETH=100円台の時代もありました。
どの時期から”今”を眺めるかで、現実の捉え方はまったく違ってくるのです。

2022年夏、今後web3時代を彩るであろうNFT、DeFi、暗号資産/仮想通貨、スマートコントラクトなど、さまざまな発明がなされてきました。
今後もPoS、SBT(ソウルバウンドトークン ※譲渡不可能なNFT)、コントラクトウォレット、DID、ゼロ知識証明など、web3を強化してくれる技術やサービスの発展がますます広がっていくことが見込まれています。

これは、インターネットが社会に浸透し、ネットワーク回線が「ISDN→ADSL→光回線」と高速化し、SNSやスマートフォンが人々の生活に浸透していった技術やサービスの発展の歴史と同じです。
一度積み上がったあとは、その後の時代の礎となり、着実に「時代の針」を進めてくれるのです。

技術は暴落しない

一度確立された技術/サービスは、相場のように”暴落”することなく、右肩上がりの成長を積み上げる存在です。
時間はかかりますが、技術/サービスを中心に注目することで、”冬の時代かどうか”に影響されず、web3がもたらす本質的な価値(=より良い社会に変革する特性)を信じられるようになるはずです。

もちろん技術発展を加速する要素として、イーサリアムなどの暗号資産の価格が高まることは、リスクマネーの供給源として大切になるシーンもあります。
”冬の時代”が続くことで、強気の意思決定がしづらく、挑戦すべき新しい技術/サービスの発展がやや鈍化することも考えられます。

ただし、本当の”冬”だった2018年でさえ、結果的にはDeFiやNFTという技術/サービスをテコに春が訪れた経緯があるのです。
その過去と比べたら十分に「暖かい季節」が続いている2022年夏から見た今後もきっと、技術/サービスの発達とともに、また一歩web3に近づくことになることは明白だと私は考えます。

"NFT"だけに着目しても、今後、プログラマブルなスマートコントラクトによるまったく新しい活用方法が見出され、海外市場を中心とした現状の停滞感を一気に打破してくれる「発明」があるかもしれません。
2022年内に何かが起こることは間違いないと見ています。(例えば画期的なdAppsやNFTゲーム等)

冬の時代だからこそ、ブロックチェーンが持つ技術特性を改めて学習することをおすすめします。
この技術がWeb2.0までのインターネット技術だけでは到達できなかった弱点を補い、個人がエンパワーメントされ、より良い社会が実現されるようになると確信しています。


※この記事は、パジ(@paji_a)の発言をベースにかねりん(@kanerinx)が編集して記事化しています。
※この記事の元投稿は、HiDΞで連載中のマガジンです。(JPYCの投げ銭も可能)

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