全てのウォシュレットにありがとう

先に言っておきますが、お食事前の方、特に想像力豊かな方は食後に読んで下さい。
今ならまだ間に合います。



ウォシュレットはいいねぇ。
ウォシュレットはお尻を潤してくれる。
人類が生み出した文化の極みだと、二次元界の著名な少年も言っていました。
確かフィフスだとか最後のシ者などと呼ばれていましたが、彼は今お元気でしょうか。

まぁいいんだけど、ウォシュレットね。
これホントにすげーなーと。
トイレって、排泄物を処理する場所じゃないですか。
あそこでお尻を洗うっていう発想がね、もう天才じゃないか。

まずね、風呂は分かる。
身体を洗う場所ってやっぱ必要じゃないですか。
風呂は命の洗濯って言ってた人もいたので、まぁ誰でも思いつく必要スペースかなと。

洗面所も分かる。
手を洗う場所って絶対必要だから分かる。
小さい時から、外から帰ったら手を洗いなさいと言われ続けていたから分かる。

ウォシュレットだけが全く分かんなかった。
や、トイレまでなら思いついたの。
排泄物を処理する場所、これは人である以上絶対に必要になるわけだけど、そこでお尻を洗っちゃおう!
これが出てこなかった。
排泄物を処理する場所というある種負の空間で、お尻に快適さを提供してくれる。
まじすげーよこれ発明した人。

あとこれ、TOTOの人とかなのかな?
誰が発明したのか知らないけど、この発明が平和な時代でよかったなぁと。
これが戦国時代に発明されてたら、多分暗殺用として用いられている。
ウォシュレットから出てくるのは水ではなく吹き矢みたいのになってる。
厠に行くのも命懸けになる。
ちょっと偉い人が用を足す時、毒味役よろしく「まずは私が」みたいな感じで側付きの人が用を足す。
で、何も無いのを確認してからお偉いさんが用を足す。臭い。
で、側付きの人が後でむちゃんこ怒られる。
「いと臭し!」とか言って怒られる。
理不尽!戦国時代ほんと理不尽!!

なんだっけ?
あぁ、ウォシュレット。
これを発明した人を本当に褒め称えたい。
TOTOの開発チーム(この人達の発明か知らんけど)を城に呼び出して、「大義であった」と言いたい!

で、まぁ呼び出したからには褒美も与えたいなーと。
百万石の領地とか与えたい。
でもTOTOの開発チームもさ、便器の開発にそんな大層な土地いらんしさ。
領地とかもらっても、便器を改良するのに精一杯なので統治とかちょっと…。とか言われてね。

でも俺もさ、呼び出して「大義であった」とか言った手前引っ込みつかなくなっちゃってね。
仕方ないからその日は帰ってもらったんだけど、褒美を渡さずにってのも大名としての格が下がるじゃない?
とりあえず後日、酒を送った。お歳暮で。
のしには「百万石の酒ぞ」ってコメント入れておいた。
これでとりあえず大名としての威厳は保てたなと。
うーん、大名って思ってたより大変な仕事だなぁ。

違くて、ウォシュレットの話ね。
あのー、我が家が一軒家だというのは前回ちらっと書いたんですけど、家には俺の部屋が無いんですよ。
一応2階のロフトを寝床にしてるんですけど、ロフトのある部屋は俺の部屋じゃないんすわ。
ロフトから見下ろす6畳1間は、長男が使っている。
なんか既に物置きと化している勉強机とか、夏休みに作った工作の残骸とか、呪術廻戦のフィギュアとかが置いてあったりする。
というか勉強道具はどうした長男よ?

他の部屋も、寝室になってたり下の子供たちの遊び場になってたりで、俺名義の家なのに俺の部屋が無い。もっと言うと居場所が無い。
おっかしいなー。
買った当初はオシャンティな書斎とか作る予定だったんだけどなー。
窓にはブラインドとかつけてね、デスクPCとかカタカタやってたら「もう朝か…。」みたいな、なんかそーゆーのイメージしてたけど、1ミリもそんなスペース無かった。なんならPCも持ってなかった。

で、俺が家で唯一安らげるスペースが、トイレなんですわ。

これほんといつからか覚えてないんですけど、ちょっとお腹を下した時に、死闘の予感する時あるじゃないですか。
これは長い闘いになるな…。
そう思う瞬間ってあるじゃないですか。

で、ちょっと長めのお花摘みの予感がしたので携帯を片手に死闘に挑んだときがあったんですが、なんだろ、死闘の後の居心地がむちゃくちゃいい。
当然、死闘には勝利してるわけなので(マイルールでは間に合ったら人類の勝利なので)ウォシュレットはご褒美タイムなんですよね。
死闘を乗り越えた戦士達の休息。
人はそれをウォシュレットと呼ぶ。

ここで死闘前に持ち出した携帯が役に立つんですけど、ウォシュレットしながら携帯いじってたらいつの間にか30分経ってた。
次男から「パパトイレ開けてー」って言われるまで全っ然現実に戻ってこようとしてなかった。
なんならワンチャン2階のトイレを次男に勧めようとしてた。
さすがに譲ったけども。
可愛い我が子に、俺の居場所を、その時ばかりは、譲ったけどもっ!!

そんな感じで、その時からトイレの平均滞在時間が大幅に増えた。
戦士達の休息を求める機会が増えた、と言っても差し支えない。
この瞬間から、嫁に独占されて座れないリビングのソファよりも、トイレの居心地が圧倒的に上回ったのだ。

で、こうなると家の中だけにとどまらなくて、外でもトイレが居心地よくなる。

いつだったかな?出張で品川から新幹線に乗ろうとしてたんですけど、その日は家を出る時から死闘の前兆があった。
ただ、家を出る瞬間はまだ時が満ちてなくて。
バトルフィールドはここじゃねえな、と思ってそのまま家を出たんすわ。
で、電車に乗って品川に向かう途中、案の定やつは現れた。

なんだろ、こう電車の揺れに合わせてリズムよくやってきてお腹を刺激してくる。
俺はただただ耐える。
耐え忍ぶ戦いをしようとみんなで誓ったのだ。
ここで暴れては私達の8年間が無駄になる!
アーロンの支配なんかに負けない!!

アーロンはいいんだけど、あれだ。耐え忍んだ。
品川駅までなんとか持ち堪えた。
そのまま新幹線の改札を通ってすぐトイレに入った。
この戦い!俺たちの勝利だ!!

死闘を終えて、ウォシュレットでまったりしてたらいつの間にか新幹線行っちゃってた。

ぬおぉぉ、TOTOめぇぇっ!!

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