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昔のわたし、今のわたし

私は変わった子供だった 

そのせいもあり、変わり者扱いされてて、友達がいなくて、学校帰りはいつも一人だった

でも、一人でいるということに関しては悲しむでもなく、一人の方が気楽という風に考えていた

なにせ、私は人前にでるとカチンコチンに緊張して喋れなくなるので、一人の方が楽だったからだ

それでも友達が出来たときにはすごくうれしかったけれど

それに、いつも学校帰り、家につくまでとにかく空想に耽っていた

気付けば前から来る自転車とぶつかりそうになるくらい没頭していたことも

いつも、家に帰りつくまでに、物語をひとつ考えるのが日課だった

本を読むのも大好きで、一人で空想する時間は唯一の癒やしだった

そして、小さな生き物にも興味があったり

田んぼの中に見つけたエビみたいな生き物に興味を持ち、可愛かったので水筒のふたに入れて持って帰ったりしていた(今なら絶対にしないけど、その子が死んじゃったときにはかなりショックだったっけ)

学校はつらいことも多かったけど、行き帰りが唯一の楽しみで,気分のいいときには自分で適当に曲のようなものを作って遊んでいたりもした

想像すること、それがとにかく好きでいつもわくわくする事を探していた

想像するだけでどんなつらいこともなにもかもふっとんで、忘れられた

私は、そんな、ちょっと変わった子供だった

でも・・
 
逆に、最近の私は、その想像すると言うことがかえって苦手になってきている

その世界にいたいのに、すぐ現実に戻される感じ

大人と言える年齢になっても、夢の中では空を飛べてたのに、最近はもう飛べなくなってきて、大人になるってこう言うことなのかなどと、今更思ったりしている

そうやって段々と私は現実に戻されてゆくのだろうか

なんだか寂しい
 
昔のように自由な心のままでいられたらな

ずっと心は子どものまま、いつまでも想像の世界、自分の世界を持てたらな
  
私は、今も空を飛ぶことを夢見ているのかもしれない

空想という名の空を自由に飛ぶことを

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