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お米と暮らしとお菓子

はじめまして、

こんばんわ、今日も、目まぐるしく、1日は過ぎ去って気がつけばもう秋分です。ついこの間、師走で忙しやと思っていたら、あっという間にまた師走はそこまでやってきています。一年で、最も豊かな収穫時期、耐えられそうにないあの熱気の夏は何処へやら、朝晩の冷え込みで、冬の足音がひしひしと迫っているようで、あー、薪がたりないどうしようと、毎年、毎年、焦る毎度の時期はいつになったらのんびり、ゆっくりできるんだろうと、首を傾げてしまいます。

今日は、栗、のお話をしようかと

日本人にとって有史以前から最も長い付き合いの木なんじゃないでしょうか?

三重に鉄壁ともいえる強固な鎧に身を包み、落ちてはイガで猪の食欲を紛らわし、人間に特に日本人にこよなく愛されている木。材としてはこれ腐食耐性が一級品で、線路の枕木でかなり伐採されたとはいえ、近所の山にはたくましい自然のままの原種のクリはスクスクとあちらこちらに点在しています。

この家業(自家農園、自家自然栽培の米粉のお菓子)を行うまで、私はクリの渋皮煮を食べたことがありませんでした。栗はそれは甘露煮だとかまぁ茹でてそのまま、稀に焼栗、くらいが関の山で、私の母親には到底、渋皮煮を作る遑もあろはずもありません。嫁(お菓子は全て嫁の作品です)のお母さんはマメな人で、時期になるとせっせと作られていたそうです。齢、50を目前にする自分が初めて渋皮煮を作ったのも去年が全くの初体験でした。まぁ家庭用で2〜3kgを作るのであれば苦もなくできるでしょうが、去年は何キロ仕込んだのでしょう。気が遠くなるような気分で、チマチマ作業に勤しんでおりました。

食べれば一瞬で終わるんですけど、まぁどこにも売ってないですよね。そりゃ。

だから親かおばぁちゃんなんかが作ってくれなければ、味を知ることなく、一生がおわる。あ、ネットで買えますが、今は。僕には買えませんが…。

でも一度ご自分で丁寧に作ってみられることをお勧めします。

瞑想にも例えられるでしょうか。独り、黙々と渋皮の筋をとるその、静かな時間が、その渋皮煮を食べた瞬間の笑顔を想像しながら、とても豊かな秋の天の恵みと生きている喜びを感じるのです。そういう本当の意味での豊かな食文化、大量生産の工場食料を否定するわけではありませんが、豊かな時間と味の文化を子供達に受け継いでもらいたいと思っています。

次回の納品は、コタン岡大前店、奉還町店、9月24日です。

あるのかな渋皮煮の入ったモンブラン?

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