【ブルーアーカイブ】エデン条約今後の予想

※この記事はブルーアーカイブのメインシナリオ「エデン条約編」の考察となります。読者が本シナリオを読んでいる事を前提に話を進めるので未読の方は先に本編の試聴を強くお勧めします。また本考察が大きく当たっていた場合、本編に対する盛大なネタバレになってしまう可能性もございます。それらを了承して頂いた上でのご拝読をお願いします。




いよいよ1章後半も更新目前と迫りました!エデン条約編。

多くの謎と不穏さを漂わせる終わりで、数多の先生たちが今後のどのような展開になるのかと想像や考察、またはこういう展開だといいな!と言う希望を述べていかれました。

かく言う筆者も、これまでの情報を基にあれこれ考えてきたクチですので、本編が公開される前に予想を書き連ねておこうかと思った次第です。

可能な限り「何故そう思ったのか」についても触れていくつもりですので、どうかよろしくお願いします。


ナギサの話はどこまで本当?

前半9話が終了した段階で、ナギサは先生に補習授業部の正体と、エデン条約の全様と悲願、そして裏切り者を探して欲しいと告げた。

だがこの話には裏がある、ナギサの言葉とは別の真なる目的があると筆者は考える。

ナギサはエデン条約の事を言わば不可侵条約と説明したが、セイアは条約を平和条約と呼んでいた。

セイアは条約の内容こそ語ってはいないが、楽園は証明できない存在だと、抽象的で哲学的な問いかけを行っていた。対してナギサの語る条約内容は堅実で現実的であり、まるで違う内容を取り扱っているようである。

つまり結論から言うとセイアとナギサの語ったエデン条約は別物だ。もっと言えば、ナギサは白紙と化したエデン条約を自身の手で再建する際に内容を別物にすり替えたという事だ。セイアの語る、疑うべき前提、疑うべき思い込みとはこれの事だ。


何故先生を呼んだのか

条約の内容をすり替えたのだとすれば、ナギサの果たそうとしている真の目的は、連邦生徒会長の思い描いたものとは別の代物になる。その矛盾とも言える存在が我々シャーレの「先生」だ。

ナギサの目的が本当に(本来通りの)エデン条約の締結だとした場合、親トリニティ兼親ゲヘナの立場にある「先生」の仲介があった方がより円滑に条約を進められる。

「裏切り者」に関しても、候補を残り4人にまで絞る事が出来た時点で余所者に審判を委ねるのにも違和感がある。(生徒から信用されてる先生なら、みたいな解釈が出来なくもないが立案の時点でナギサは先生と面識が無い)

テストが不合格になった事で合宿も始まり、むしろ先生が条約から遠ざけられているようにも感じるナギサの目的は何なのか?

そのヒントとなっているのはナギサがやっていたチェスにある。


白の駒と黒の駒

2ndPVにて、エデン条約締結式と思わしき場面でアリウス学園による襲撃と傷ついたヒナ。その直後にこの画像が流れる。

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穴の開いたチェス盤と倒れる双方の駒から白の駒はトリニティ黒の駒はゲヘナを揶揄しているものだと推測できる。

そしてナギサがやっていたチェス盤を、上記の暗喩を踏まえた上で見て欲しい。

画像2

チェスなのだから当然白と黒の駒は敵対関係にあり、これを両学園に置き換えればトリニティが過剰戦力でゲヘナを取り囲んでいる構図だと受け取れる。

それがナギサの手元で行われている。つまりそれはナギサがゲヘナを罠にかけようとしている暗示であると言えるだろう。

再建されたエデン条約はゲヘナ・トリニティ双方の中心メンバー全員によって中立機構を設立するものだ。当然それを実現する為にゲヘナの中枢メンバー全員が一同に集まる事になる。そこにトリニティの総力をつぎ込めば一網打尽にできるというのがナギサの立てた罠。それがエデン条約の正体だ。

【対策委員会編】や【ヒナ委員長の夏休みっ】でも、ゲヘナはトップ(空崎ヒナ)が優秀だが他はザコとまで言及されている。つまり中心メンバーさえいなくなれば、ゲヘナは簡単に崩壊するというのはトリニティ側も認知している可能性が高い。

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ナギサの語ったゴミとは補習授業部の事ではない、ゲヘナ学園の事だ。箱つまり学園諸共ゲヘナを滅ぼす事こそがナギサの真の目的だ。


愛には愛を、弾丸には弾丸を

では何故ゲヘナをそこまで憎んでいるのかと言うと、恐らくはセイアが入院している件だろう。つまりゲヘナの誰かがセイアを襲ったとナギサは認知している。

しかしそれが具体的に誰かまではわからない。ならば全員始末してしまえば良い。それが今のナギサの状態だ。身内には甘いが怒るととんでもなく恐ろしい。ミカとのやり取りでも垣間見えていたが、それがナギサの人物像だ。


補習授業部の正体

ここまでのナギサの目論見を踏まえ、補習授業部の正体を紐解いていく。

・結局、裏切り者とは?

ナギサの真の目的がゲヘナの根絶なら、裏切り者とはその計画を知ってしまった者。ナギサの言うような平和を乱すテロリストなどとはかけ離れた、偶然その計画を知ってしまったただの少女に過ぎない。

・何故そのような嘘をついた?

先生を補習授業部に留める為。先生の立場はトリニティ・ゲヘナ双方と友好であり、つまりナギサの計画の障害となる存在だ。「生徒を絶対に見捨てない人物」だと事前に仕入れた情報を基にハッタリを効かせ、裏切り者と一緒にエデン条約から隔離させた。

・退学処分は本当に行うのか?

裏切り者が悪人でも何でもない事はナギサ自身も承知している以上、本気でやるとは考えにくい。ただ、エデン条約の罠が失敗した場合ゲヘナとトリニティは全面戦争に突入してしまう。そうなった場合に即座に退学処分を下す事で部員を抗争から逃す保険である可能性もある。


補習授業部の生徒

ではそれらを踏まえた上で、補習授業部の生徒たちを解明していく。

阿慈谷ヒフミ

彼女はティーパーティーに招待されている描写もある、ナギサが懇意にしている存在だ。上記の通りの、いざとなったら抗争から逃す為に意図して隔離された存在だ。つまりヒフミはナギサの愛の対象であり、最初から裏切り者とは思われていない。

下江コハル

彼女もヒフミと同様、隔離された存在であり裏切り者ではない。エデン条約の罠には戦力が必要となる。そこに抜擢されるのが、ハスミやマシロなどゲヘナ嫌いが揃っている正義実現委員会と思われる。しかし罠による襲撃という手を汚す仕事は、精神的に未熟なコハルには荷が重いと判断された。なので(恐らくはハスミの判断で)密かに作戦から外す為に補習授業部送りにされた。つまり3章開始の時点で、コハルを除く正義実現委員会はナギサと繋がっている

浦和ハナコ

裏切り者は単なる少女に過ぎず、彼女自身にナギサの計画を止める術は持ち合わせていない。しかし学園内では誰がナギサと繋がっているか分からず誰に頼る事も出来ない。そんな中、唯一の第三者であるシャーレの先生は裏切り者にとって抗争を止められる唯一の可能性だ。素行不良を起こし、ワザと落第点を取る事で補習授業部に居直るハナコこそが裏切り者の正体だ。しかしその一方で、彼女は大人というものに強い不信感を抱いている事が絆ストーリーで仄めかされている。彼女との信頼を築き、条約の真相を知る事こそが、本当の平和に辿り着く鍵となるだろう。





白洲アズサ

ヒフミとコハルが端からナギサに疑われていない都合、本当の容疑者はハナコとアズサの2名にまで絞られている。しかし先述した通り裏切り者の正体はハナコでありアズサはシロである。

だが、彼女の正体もまた裏切り者だ

ここからはエデン条約の裏で暗躍する、もう一つの学園について解説していく。


アリウス学園

アリウス学園は現時点ではシナリオに一切絡んでこないものの、通常任務でも度々敵対し、2ndPV内でもその姿が確認されている。

映像ではエデン条約の締結式に現れ、会場及び万魔殿が乗っていると思われる飛行船の爆破を行っている。

エデン条約の正体はナギサがゲヘナを潰す罠であり、そしてアリウスが両学園を潰す二重の罠でもあった。そして映像を見る限りその作戦はほぼ成功していると思われる。


アリウスが何故その計画を遂行出来たのか、そのヒントはアリウスとトリニティの元ネタにある。

アリウスの元ネタはキリスト教のアリウス派。これはざっくり言えばキリストは神ではないとする宗派であり、逆にトリニティとはキリスト教の三位一体説

キリストは神であり、父なる神も神であり、聖霊も神である(しかしこれらの存在は同一ではない)とする宗派であり、詰まる所キリスト肯定派で、両者は元ネタの時点で対立の関係にある。

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そしてこの三位一体とよく似た構造がブルアカ世界でも登場している。ティーパーティー3人の生徒会長だ。

ナギサは生徒会長であり、ミカは生徒会長であり、セイアは生徒会長である。しかし彼女達は別人だ。

つまりティーパーティーの元ネタは父なる神、聖霊、キリストであり彼女ら3人はそれらをモチーフとしている。

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セイアのデザインには十字架のヘイロー、草の冠が施されている。そして名前は聖夜と救世主(メシア)を合わせたものと思われる。セイアのモチーフはイエス・キリストだ。

つまりモチーフに準えば、真っ先にキリスト否定派であるアリウスの標的とされるであろう。

セイアはゲヘナ生徒に襲われたと先述したが、それは誤りであり、アリウスがゲヘナを装いセイアを襲撃したというのが事の真相である。

それによりゲヘナとトリニティ両学園を争わせ、漁夫の利を狙ったのがPVにおけるアリウスの襲撃だ。

その為にナギサは騙され、復讐相手のいない抗争をする事になってしまいゲヘナもまた必要のない血を流す事になってしまった。


アリウス学園にどのような事情があって2校を襲うのかは現段階では全くの不明だが、少なくともそのような争いを快く思わない者も、アリウス生徒の中にいた。

彼女はアリウスの非道を阻止する為にアリウス学園から逃亡を図り、身分を偽りトリニティを守るために転校してきた。

白洲アズサはアリウス学園の裏切り者だ。


まとめ

以上が現段階から筆者が推測できる、エデン条約編の考察となります。

特にアリウスに関しては妄想の部分も大きく、どこまで的中しているかは怪しいものがありますし。セイアの語った「後味の苦い結末」がどのようなものかも今の段階では予想できません。

果たしてコレがどこまで正しいのか?

アリウスの目的とは何なのか?

楽園を冠する平和条約になど到達する事など出来るのか?

どうか、この物語の結末を、最後のその時まで、しっかり見ていてほしい。

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最後まで読んでくださりありがとうございました。






おまけ

Q:セイアがキリストなら他の2人のモチーフは何?

A:今回の物語が抗争ものであり、マフィアの元締めチックな役割を担うナギサがゴッドファーサー=父なる神かと思われます。消去法でミカは聖霊。


Q:ミカは物語にどう関わるの?

A:エデン条約は「ナギサが」再建したと言及されている通り、彼女は物語の核心には迫っていない。その為どう動くのか正直よくわからない。

恐らくミカの手元にある情報は

・セイアがゲヘナに襲われ負傷した

・ナギサがエデン条約の再建をしようとしている

程度と思われるが、彼女はナギサと長い交友関係にある。もしかしたらナギサがやろうとしている事をなんとなく察して、それとなく先生に止めさせようと導く物語の案内役とかを努めるのかもしれない。


Q:で、結局コレはどんな場面よ?

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A:知らん

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