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良い治療院の選び方④

外観からの治療院選びはなかなか難しいところがありますが、治療院内なら何とかなりそうです。
院内を見渡すと、電気治療などの器械が多いと、器械での治療が中心となり、慢性痛は電気治療への反応は今一つですので、真剣に治したいと思っている人には不向きです。
カイロプラクティックを選択する場合、カイロは手、プラクティックは技、という意味ですので、ベッドが器械の塊のようであれば、手技は苦手な先生かも知れないです。
慢性の痛みの治療は、神経、筋肉、関節の治療が中心になりますので、手技によって適切な施術を必要とします。

良い治療院は手技が中心です。治療院を選ぶ方は、それを希望しているはずですが違うでしょうか。

電気治療を望むのなら整骨院へ行けば、どこでもきちんと行ってくれます。

身体を治す技術というのは、経験と学習の繰り返しで上達しますので、出来ればその道一筋の治療家を見つけるのが一番です。

一番ダメなのは、どの患者さんにも流れ作業のように同じ施術をしてしまう治療院です。
これは、通わないとわからないかも知れませんね。

施術は一人一人オーダーメードするかのように行うのが基本です。
前回と今回が別の治療家ではダメです。歯のメンテナンスケアですら、同じ人がやるべきです。それも能力の高い人にです。

カイロプラクティックと整体は全く別の考えを持った施術法ですが、どちらとも「骨がズレている」という言葉を使うことがありますが、「ズレてる」という言葉を頻繁に使う治療家は、?かも知れません。

特にカイロプラクティックでは「ズレが原因」ということは言わないものです。
ぼくは頸椎の脱臼した患者さんを一度だけ観たことがありますが、これは本当にズレ(脱臼)です。
すぐに整形外科での診察を薦めて、手術を必要としました。

痛みなど、症状の原因は、複合していて「ズレ」とか「こっている」とかの単純な言葉で説明は出来ないので、しっかりと詳しく説明してくれる治療家を選んでください。
その説明は、症状をうまく説明していて、納得できるものでなければいけません。
「もう歳ですから…」
「これ以上悪くならないようにうまく付き合っていきましょう」
といった説明をする治療家は論外です。治す仕事を放棄しているのと同じです。

症状をどう説明するかで、その治療家の技術は測れます。症状をうまく説明していて納得できるのなら、そこから考え出される治療技術は、適切なものでしょう。
治療してもらう相手としては大丈夫だと思います。少なくとも大きな失敗はないでしょう。

ただ、注意するべきは、説明は納得出来たのに、治療法が検討違いなことをする治療家もいないわけではありません。

たとえば、「関節の動きが悪くなっているからこの症状が起きたのですよ」
と、説明したのに治療法は電気治療、これでは言っていることとやっていることが違います。
電気治療で関節運動は改善できませんから、無駄な時間とお金を使うことになります。

まとめ
良い治療院は外観からは分かりにくい。

治療家の見た目で判断は当てにならない。(現実離れした雰囲気はさすがにやることも現実離れしていそうでしが)
宣伝文句には気をつけて。
手技の達人を探せ。
症状の説明に納得できればほぼ大丈夫。

本当は、もっと詳しく書くべきなのでしょうが、長くなるのもなんなので、とりあえず終了します。

繰り返しになりますが、良い治療院、良い病院もですが、1番重要なのは「診断する力」です。これがないと話になりません。
何もわからずに治療している人もいるのです。嘘のようなホントの話です。

治療は通り一辺倒でやっていても、患者さんにはよくわかりませんが、診断となると話は別です。
肺炎と喘息は、咳がでるのは同じですが、原因は別物です。同じ治療をすることは出来ません。
ですから、診断を間違うと、本来なら治る治療法が治らない治療法になってしまうのです。

ぼく自身も日々気をつけているつもりですが、何があるかはわかりません。精進するのみです。