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その⑧Making Psytrance


1.はじめに

このシリーズも8回目を迎える訳ですが、はじめてTutorialっぽい題名です。
Mr.Billにしては、オーソドックスにPsyTranceの作り方を説明しています。
でも要所要所で勉強になるTipが満載です。
私もですが、「PsyTranceって何?」って人のために一応調べてみた。

サイケデリックトランス: psychedelic trance)は、ゴアトランスから派生したよりサイケ色が強まった140BPM前後のビートのトランス1990年代初頭からこのジャンルに属する音楽が出始めた。イギリスイスラエルゴアブラジル、そして日本で盛んな音楽である。サイケデリックトランスミュージックは、「フルオン」、「ミニマル」、「ダーク」および「ダークフルオン」、「プログレッシヴ」、「モーニング」、「アンビエント(サイビエント)」などに分類される。

Wikipediaより

まあ、良く解らんですな。正直ジャンルなんて、気にする必要はない。電子音楽においては全て一緒。
ジャンル気にする暇があるなら、少しでもAbletonを触って自分のモノにしましょう。

2.ネタ元動画の紹介

もうこれな、しつこいくらい言うけど、最後まで動画見ような。そして実践な。これくらいなら、翻訳なしでも簡単にできる。できない奴はDTM辞めた方が良いよ、マジで。

3.簡単にポイントを紹介する

トラックの構成

  • Kick

  • Bass

  • OpenHat

  • CloseHat

  • Snare

  • WhiteNoise

  • PitchLFO

以上、おしまいなんだけど、少しだけ解説。

Kick

Kickの配置例
KickのEQ

動画ではMr.BillはKickの中音域が気に食わないみたいなこと言ってて、バッサリカットして「シュン」とした響きにしています。Fillの所でリズムに多少変化つけてるけど、それぐらい動画で確認してくれ。

Bass

ここは面白い。動画を見れば分かるけど、色々逡巡してるんだ、Mr.Bill大先生が。ココが一番大事たと思うんだ。色々試して悩んで制作しているところを隠さない。これをどう受け取るか?これが作曲なんだよな~と思えるか。これが楽しいと思えるか。結構本質的な事ですよ。

Bassの打ち込み。とてもシンプルだ。
Analogの設定①
私はSw16にしました。
Analogの設定②
FilterのEnvelopeのDecayとかD.slopeを弄って良い感じの所を探そう。必死に探すんだぞ。
Analogの設定③
PitchEnvlopeをつけることで音にアタックを付加している。
うん、こういうTipsが勉強になるんだよな。
当然だけど選んだ波形で効果が変わるから自分の耳で調整するんだよ。

OpenHat&CloseHat


上段がOpenHat/下段がCloseHat
当たり前だけど音色は自分で決めろ!!持ってるサンプルで構わない。
背伸びをしてサンプルパックなんか買うんじゃないぞ、大体使いこなせないからな。
CloseHatは強弱をつけているぞ!これも動画で確認しよう。
CloseHatのEQ
大胆にローカットしてる。これは音色づくりの一環だ。
エンジニア視点ではなくアーティスト視線を忘れるな。
※OpenHatも同じようにEQしてたぞ。

Snare

Snareの打ち込み
これに説明はいらんだろ!!
耳障りな共鳴部分をカットしてリバーブをちょい足ししよう。
色々サンプルを試して、最終的にMr.BillはPitchも弄っていたぞ。
(もちろん自分の耳で、それでベストなのか確認しよう。マネしても意味はないぞ。)

WhiteNoise

うん、これと最後とのPitchLFOが全てだな。この二つがMr.BillのTutorialとして際立っていると思う。非常に有益だと思うよ。
Analogでノイズを鳴らして、AnalogのFilterとAutoFilterの2つのFilterで変化をつけて、スクラッチノイズみたいなことをしてる。AutoPanでダッキング効果もつけてるぞ。何も難しくないぞ。

Analogの設定
ノイズを鳴らしてるだけだ。
エフェクトたちの設定。
AutoPanのOffsetを「243°」にするとホントに良い感じになるので、
私はAutoPanでダッキングするときは丸パクリしてる。
各種オートメーションの設定。
拡大するくらいなら、動画見て自分で設定してみよう。手を動かせば自分のものになるよ。

PitchLFO

最後の2小節で盛り上がりをつけるためにやってるのね。シンプルだけど面白いトリックだよね。色々応用が利くので実践して自分のモノにしてみよう。

ちょっと面倒くさくなってきたので、シンセとエフェクト両方の設定だよ。
オートメーションするのは、PitchModulationのLFO1、FilterのFreq、Reso、LFO1のRateの4つ。
何言ってるかわからん奴は、Analogだけで5時間くらい遊んでみよう。
公式日本語マニュアルは当然目を通せ。そんなことは当たり前だぞ。
何てことはない、非常に簡単なオートメーションだよ。

これで完成だ。

一応全体のトラック構成だ。シンプルで美しいではないか。

4.おわりに

一応私の作例を紹介しておく。では、また会おう。


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