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~刃を握り、ふんどしを締めろ~創作の系譜14


挑む時には軽装で。

急所を隠して殺傷力の高い、使い慣れた獲物だけを持って挑め。

アマゾネスは凄い。

アマゾネスという言葉は”乳無し”という意味だ。

戦闘と狩猟に不要な片方の乳房を切り落として、

子に乳を与える乳房のみを残すのだ。

力士は凄い。

チョンマゲだけを結い、

マワシを締めて身体一つで戦いに挑む。

刀すら持たずに。

天草四郎時貞もジャンヌダルクも負けて仕舞ったのは、

そんな持たざる、ほんとうの覚悟が無かったのだと思う。

(何れも未だ、お子様だったし)

近藤勇は最終的には刑死したが、

土方歳三に五稜郭まで戦わせて、

後世に新撰組の軌跡をこれほどまでに熱く伝えて、

永劫に愛され敬われる事だろう。

妻と子と家族と門下生を置いて、

ロクデナシを率いて京で一旗揚げようとした、

言って仕舞えば現代のダメ親父だろう。

そこには「決意と覚悟」があったのだ。

両の手に持っていては戦えなく、

新たに手に出来ない。

喪う事から全ては始まる。

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