TFTで勝つために最も大事なことは何か?

※ヘッドライナー=HL


1.はじめに

 TFTプレイヤーのみなさん、SET10は楽しんでいるでしょうか?よく耳にするのが、「楽しいけど難しい」という意見です。プレイすること自体は楽しいしランクもあげたいけど、難しくて困っている・・・そういった方がかなり多いように感じます。
  
 そんなわけで、SET10は情報提供の需要が高く、最上位帯のプレイヤーも数々の情報を発信しており、ツイートに対するインプレッションの伸び方がすさまじいことになっています。「どのHLが強いか?」「どんな進行が強いか?」「どんなアイテムが受けが広く使いやすいか?」「最速で9レベに行くための方法は?」・・・そういった情報が広く出回っており、すでにこれらの知識を持っている方も多いことでしょう。
 
 しかし、これらの情報を把握していてもなお、なかなか勝てずに悩んでいる方も結構いるのではないでしょうか?今回の記事は、主にそういった方に向けてのものになります。

2.一番大事なこと

 前項で述べた、構成やアイテムに関する知識はもちろん重要です。これらを正しく把握していないとランクを上げるのは厳しいでしょう。ただ、一度広まった情報は当然敵も知っている可能性があるわけですから、知識だけでは差がつかない場合も多いです。情報は勝つための手段というよりは、
「知らずに損をしないための前提知識」くらいの認識で良いと思います。

 では、何が一番重要か?本格的にランクを上げるためには、やはり実際の立ち回りが物を言います。特に重要なのは、「2ステージの立ち回り」です。HLがあろうとなかろうと、どんな固有要素が追加されようと、TFTというゲームの根幹が変わらない限り、この点は揺るがないと感じています。
自分も以前は「どんなアイテムを作ってどの構成に向かうのが最も安定するのか」ばかり考えていましたが、最上位帯のプレイヤーが配信でコーチングしている様子を見て、2ステージが非常に重要であることを思い知らされたのです。

 なぜそこまで2ステージを強調するのか?そもそも最序盤の立ち回りがしっかりできていないと、お金の状況が悪くなってしまい、たとえどの構成が強いのか知っていてもそれを実践できないからです。逆に、2ステージをきちんと乗り切ることができれば、たとえ苦しい状況でも中盤~終盤で立て直せる試合もあります。

 ちなみに、「結局終盤に狙った4コスや5コスのHLを引けなきゃ負けるから2ステージは意味ない」と言われることがありますが、それは「2ステージの立ち回りがどうでもいい」ということではありません。あくまで「2ステージを正しく立ち回った上で最後に運が悪いと負けてしまう」という話ですので注意しましょう。

3.2ステージについて

 2ステージの立ち回りで特に注意すべきなのは、負け進行になって精神的にも余裕がない場合でしょう。連敗で苦しい状況下では、絶対にお金を貯めておく必要があり、最低でも2-6で30Gほしいです。この点に関して詳しくは以前書いた記事にまとめてありますので、必要に応じて参考にしていただけると幸いです。
「負け進行」について|じんにく (note.com)

 では逆に、勝ち進行できるのはどんな時でしょうか?以下に条件をまとめておきます。

①前衛と後衛が両方充実している
 
これはどのSETも同じですね。前衛だけ重なっても火力がなければあまり意味がありませんし、後衛がしっかりしていても前衛がすぐ倒されてしまっては火力を出せずに負けます。

②合成アイテムが作れている
 
これも当然ですね。

③盤面に沿ったHLを引けている
 
SET10はここが肝心です。「強い」ではなく「盤面に沿った」と表現したのは、たとえ強いHLを引けてもそれが盤面に綺麗に当てはまるものでなければ勝てないからです。この辺りは、実際に例を挙げた方が分かりやすいと思うので、以下で具体例を示しながら説明します。

例1)2-1でスパファンHLのケネン

   上の盤面は、勝ち進行の条件3つを全て満たしています。
①前衛が重なっており、後衛も2つのシナジーが出たセナがいる
②セナに適したショウジンが作れており、スパファンで前衛アイテムもある
③ケネンHLはセナが火力を出すための時間を十分に稼いでくれる前衛として
 優秀で、シナジーもぴったりと当てはまっています。

例2)2-1でスパファンHLのケネン

 同じHLですが、めぼしい後衛がコーキしか引けず、しかも重なっていないという状況です。ケネンHL自体は優秀ですが、勝ち進行の条件①を満たせていません。後衛が貧弱でシナジーも出ていないため敵の前衛が落とせず勝てないラウンドが出ると予想されます。

 ここで主張したいのは、「ケネンHLが強い」という情報はすでに広く出回っていますが、引けたからといって勝ち進行になるとは限らないということです。例2の盤面では一応重なったリリアがいるため、どちらかといえば欲しいHLは火力源となる後衛です。これが、勝ち進行の条件③にある「盤面に沿った」の真意で、HLによって今の盤面に足りない要素を補って前衛と後衛のバランスを保ちたいわけです。そういった意味では、条件①と③は深く関係した内容といえるでしょう。

 さらに、HLの存在によって自分も敵も急に盤面が強くなる可能性を秘めており、勝ち進行と負け進行が途中で入れ替わったり、想定を外れることが多々あります。この点が、SET10を難しくしている要因の1つだと考えられます。これも具体例を挙げながら説明しましょう。

例3)2-3までHLを買わずに3連敗した後、2-5でラピッドHLのセナを購入

 おそらく多くの方が認識している事実だと思いますが、セナのHLは非常に強力であり、引いた瞬間から連勝が狙えます。したがって、2-3まで経験値を上げずに3連敗していても、2-5で一気に5レベに上げて2連勝でゴーレムラウンドを迎える選択肢が出てきます。(もちろん自分と敵の盤面を比較して勝てる場合に限ります)

 このように運良く強いHLを引けて余裕が出た場合は良いのですが、逆に「勝ち進行だと思っていたのに全然勝てない!」という場合が難しく、しかもこういった事態が頻繁に起こります。このような状況では、お金をきちんと貯めるのはもちろんですが、それと合わせてHLの売り替えを検討する必要があります。

 例2のような状況では、敵の盤面によってはむしろ負け進行寄りになる可能性もあります。前述したように求めているのは後衛HLですから、売り替えを視野に入れることになります。場合によってはケネンを思い切って売ってしまい、毎ターンショップにHLが並ぶようにして抽選しやすくすることもあります。(ただし、この場合はより良いHLにする必要があるため、セナ等の2コスHLを選んでください)1コスHLを売ると3Gが払い戻されるので、負け進行のときにお金を貯めるのが大事という点とも噛み合います。

4.構成について

 本記事のメインテーマは2ステージの立ち回りですが、一応終盤の構成に関しても触れておきます。

 パッチ13.24の現状、「とりあえずランクを上げたい!」というだけなら、僕が一番オススメするのはディスコTF構成です。

※HL非考慮

 この構成は8レベでも安定した盤面をつくれる上に、9レベでソナやキヤナを使った5コス詰め合わせの構成に繋げやすいのが強みです。敵の盤面次第ではTFをキャリーにしたまま1位を取れることもあります。同じように8レベで完成するものにカーサス&アカリ構成がありますが、ディスコ構成よりも競合率が高く、9レベで劇的な伸びしろがあるわけでもないので、個人的にはディスコ構成の方をオススメします。

 SET10では、「8レベではお金を使い切らずに9レベに向かうべき」とよく言われており、実際これが最適解です。しかし、この立ち回りは正直かなり難易度が高いと思います。というのも、「8レベを乗り切れるだけの盤面になっているのか」判断するのが難しいです。よく言われている「とりあえずスパファンを入れておいて、あとは引いた4コスHLにしたがって盤面を整えて凌ぐ!」という立ち回りですが、きちんと完成されたディスコTF構成やカーサス&アカリ構成等に体力を大きく削られる可能性があります。たとえオーグメントでお金や経験値をもらっていても、体力が危なくなったら結局
8レベでお金を使い切らなくてはなりません。

 最上位帯のプレイヤーは緻密な判断によって状況を正確に把握しているため難易度が高い立ち回りも可能ですが、判断を誤るとたとえ順調な進行ができていても自分で負け筋をつくることになります。「ステージ3まで全勝したのに、ステージ4で体力を削られ続け瀕死の状態で9レベに上げたものの、目的の5コスが重ならずそのまま下位に落ちる」という現象を経験したプレイヤーは少なくないでしょう。なので、「最初から9レベに向かう前提」で立ち回るよりも、「8レベでしっかりお金を使って決まった盤面をつくっておき、様子を見て余裕があれば9レベに向かう」というのが最も安定した立ち回りになります。

 ただし、これは単に「LPを増やす」ことを一番の目的としている場合です。「根本的にSET10が上手くなりたい」のであれば、難しい立ち回りも練習した方が良いです。

5.まとめ

 いかがだったでしょうか?これまでの話をまとめますと、

①TFTで最も重要なのは2ステージの立ち回り

②HLは盤面に足りない要素を補って前衛と後衛のバランスを保つために使う
 のが最も良い

③思うように勝てない場合は現在のHLを売って別のHLに切り替えることも
 視野に入れる

④LPを増やすだけならディスコTF構成が安定

 ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。


 



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