スーパーマリオゲームの必勝法

今日はバイト中、とても眠くなった。うとうとしながら、いつの間にか頭の中でスーパーマリオゲームをしていた。一人で。

スーパーマリオゲームとは、任○堂の作ったゲームのことではない。それを元ネタにした(しかし全くゲーム性は異なる)飲みゲーである。

ルールはとっても簡単。参加者が順番に「スー」「パー」「マリ」「オ」「スーパー」「マリオ」「スーパーマリオ」「コイン」と言うのをループする。ただし、最後の「コイン」はループする度に増えていく。n周目にはのべn人が「コイン」と言うことになる。

そして今日、夢かうつつか寝てか覚めてかの状態でスーパーマリオゲームをしていた私は気づいてしまった。このゲームには必勝法がある、と。

このゲームの最も難しいところは「コイン」の数を覚えておくことである。しかし覚えるのが難しいなら記録しておけば良い。方法は簡単で、両手を使えば良い。まず「コイン」の数を片手で数える。次の週の「コイン」は逆の手で数える。これを繰り返す。この時、逆の手の数より一つ多くなるように数えておけばよい。これによって「コイン」の数に気を取られずにゲームに集中できるのである。「コイン」の数は一つずつしか増えていかないので、各回の数は片手の折り返しで事足りる。差が1であることだけ分かれば良いからである。

このnoteの目的は、他の人達に余計な事を考えさせる事で失敗を誘う事である。ゲームの勝ち方には二通りある。一つは自分が勝つ事、もう一つは相手が負ける事。相手に必勝法を教え、余計な事に頭を使わせる事で勝率を上げるのである。よってこの必勝法はゲームの直前に相手に伝えるのが良い。自分はそれまでに修行し、無意識にこの方法を身につけておくと勝率はぐんと上がるであろう。

最後に、今後の展望について述べる。今回の必勝法の弱点は、「コイン」の数が10までしか数えられない事である。現行ルールでは「コイン」は一つずつ増えていくのでこれでも問題無い。なぜなら左右の差が1になるように数えればよく、数そのものを覚えておく必要は無いからである。これを踏まえると、さらに発展した「Newスーパーマリオゲーム」では「コイン」の増加数が1にならない可能性がある。例えば2の倍数にするとか、フィボナッチ数列にするとかいった方法が考えられるであろう。また、ルイージを入れる事による「スーパーマリオブラザーズゲーム」といった方向性も考えられる。

ゲームというのは進化していくものである。今のルールに慣れてしまい、飽きてしまった頃にはまた新しいルールで戦う事になる。勿論それまでの経験値は生きてくるだろうが、急激な変化に対応する柔軟性が重要である。成長の先には新たな壁があり、またそれを乗り越える事にゲームの楽しさがある。本稿ではそれを示すための一例として「スーパーマリオゲーム」を挙げた。他のゲームについても同様の構造を仮定して考える余地があると思われる。

〈参考論文〉
拙稿「名探偵コナンゲームの必勝法」2017年

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