パドックのススメ①

お疲れ様です。
競馬予想の基本③穴馬編を始めるための準備を進めているパドキンです。

有馬記念に間に合わせるために、めちゃくちゃ頑張っています。
寝食を忘れてカイ指数を研究していた半年間の感覚が戻ってきました笑

本日は、私が考えるパドック評価の方法についてお伝えさせていただければと思います。

ところで、パドックに関しては、競馬界のレジェンド・武豊騎手が武豊TVでこんな事を言っていたそうです。

武 豊:「僕は、パドックの馬は見ない
和 田:「パドックなんか見ても当たるわけないじゃないですか」
ミルコ:「(パドックを見ても)ワカンナイヨ」

・・・終了!!!

それじゃ私の存在価値がなくなってしまいますね。頑張ります。

私なんかが競馬界のレジェンドに異を唱えるのはおこがましいのですが、
パドックで好走馬を見抜くことはできます!
と、小保方さんくらいのテンションで言わせていただきます。

ソース?・・・ソースはワイや!(バカか)

ではなくて、なぜパドックを見る事が必要か、ということからご説明したいと思います。

パドックで馬を見る事が必要な理由は、
それがレース直前の出走馬の状態を確認できる唯一の機会だからです。

たとえば、調教がいい馬の好走確率が高いというのは、競馬ファン共通の認識だと思います。私もそう思っています。
では、調教がいい馬はなぜ好走確率が高いのでしょうか。
それは、心身共に能力を発揮できる状態にあることが多いからではないでしょうか。

もっとも、調教がいいから馬の状態がいいとは言えないケースもあるはずです。
そうすると、調教だけで馬の状態を把握するのは難しいと言わざるを得ません。
そして、レース直前の馬の状態を確認するためには、パドックを見るしかありません。

余談ですが、パドックを見て馬の状態を評価する人に限って、厩舎コメントとか調教とか見てるよね~って思う方もいらっしゃると思います。

たしかに、そういう人もいるとは思いますが、私は違います。
少なくとも、ここ3週間の競馬予想は全くと言っていいほどしていません。
「嘘喰い」というギャンブル漫画が面白くてついつい夜遅くまで読んでしまったり、朝4時半まで飲み歩いたりしているからです(おい)

GⅠ以外のレースだと、どんな馬が出るのか知りませんし、パドック以外の情報を入手していません。カイ指数も買いっぱなしです。それじゃダメなんですけど。

それでも、パドック推奨馬のトータルの単勝回収率は100%を上回っています。
また、GⅠレースはパドック周回時間が長く、1頭ずつしっかり見ることができるので、ツイキャスを始めてから4週連続で本命馬が連対しています(仲間内で本命評価したサラキアを含めれば5週連続です)
それも全て1番人気ではなく、です(自慢)

私はパドックが非常に大事だと思っていますし、パドック評価の価値を高めるべく、今後も真摯にパドックで馬と向き合い、結果を求めていきたいと思っています。

それでは、僭越ながら、私が考える「パドックで馬を見る方法」をお伝えさせていただきたいと思います。

まず、初級編として、見るべきポイントを2つに絞りました。
①速く走れる馬は体を大きく速く動かす!スピードとキレを見よ!
②パドックは横の比較!トーナメント方式で見よ!

この2点です。

順番に説明させていただきたいと思います。
まずは、①のスピードとキレについてです。
馬は地面を強く蹴ることにより速く走るのですが、速く走るために必要な身体の動作については、人間と共通する部分があります。

ということで、まずは200メートル(1ハロン)を11秒台で走ってみましょう!
・・・すいません。絶対に無理でした。

走るのは大変ですから、速く歩くときに体がどのように動くのかを実感していただくために、実際に歩いて確認してみましょう。

まずは、普通のスピードで歩いてみてください。
おそらく、普段の動きと何ら変わりがないはずです。なぜなら普通だから。

では、徐々にスピードアップしてみてください。
これ以上速く歩けないという動きのとき、体はこう動いていませんか?
・腕を大きく、速く振っている
・足のストライドは大きく、ピッチが速くなっている。
・背筋はまっすぐ伸び、動きにブレが少ない。
これのスピードを上げたバージョンが、速く走る動作になるはずです。

では、速く走るために、馬はどのような動きをしているでしょうか。
さきほどの動作を馬に当てはめてみると、このように動いているはずです。
・首を大きく、速く振っている。
・全身の伸縮が大きく、速くなることで、ストライドが大きく、ピッチは速くなっている。
・体の上下動が少なく、動きにロスが少ない。

そして、速く走れる状態にある馬がパドックで見せる動きは、これとほぼ同じだと考えています。
・首をリズムよく上下に振る。
・後肢で強く地面を蹴ることにより、歩幅が大きく、速く歩く。
・体幹がしっかりしていることにより、体の上下動が少ない。

以上の動きを端的に表現すると、「グングン歩いている馬」ですね。

パドックでのスピードの違いは簡単に見分けられると思いますので、注目してみてください。

一つ注意点を述べさせていただくと、スピードが出過ぎると前の馬を追い越してしまうことから、引き手の厩務員さんは次のように工夫をしています。
・手綱を短く持って、職務員さんがブレーキをかけつつ歩く
・パドックの外側を周回し、特にコーナー部分で大きく外を回ることにより距離を稼ぐ
・直線部分で追い越しそうになった場合は、その場でくるっと一回転させて距離を稼ぐ
慣れてきたら、既務員さんの動きにも注目してみてください。

以上が、①のスピードの解説になります。

続いて、②のキレの解説をさせていただきます。こちらは若干難しいかもしれません。

私が見ている「キレ」とは、踏み込んだときにキレがあるかどうか、です。

唐突ですが、速く走るときに、馬の後肢が地面と接している時間は長くなると思いますか?短くなると思いますか?

この質問を考えるに当たって、先ほど体験していただいた「速く歩く動き」を思い出してください。
普通に歩いたときと比べて、足が地面に接していた時間は短くなったのではないでしょうか。
これは当然のことで、地面に足をつけている時間が長ければ、そこに留まる時間も長くなってしまい、速く進めませんから、速く歩く際には、地面から足が離れるスピードも自ずと速くなります。

キレのある馬は地面に足をつけている時間が短く感じられますし、踏み込んだ脚と蹴る脚で地面をしっかり捉えているので、踏み込んだときに腰が若干上がるような動きを見せます。
これがキレです。

逆に、キレがない馬は腰が落ちます。
歩幅が大きくなればなるほど、腰の落ち幅が大きくなり、ダラッと歩いているように見えます。
こういう馬は、単に歩幅が大きいだけで、キレがない馬と評価しています。

以上が①スピードキレの話になります。

伝わりづらかったら申し訳ありません。
私のパドックに興味がおありの方は、ぜひツイキャス(毎週日曜日午後2時から放送しています)をお聴きいただければと思います。
言葉では伝えることがどうしてもできなかった優しさの意味を知ることができると思いますので。
・・・いや、それGLAYのHOWEVER じゃん。パドックの見方を教えろよ。

小ボケはさておき、続いては、②パドックをトーナメント方式で見ることについて説明させていただきます。
私は、パドックで見るべきは出走馬の比較(=横の比較)だと考えています。
そのため、1番から順番に見ていき、1番の状態と2番の状態だったらどちらが上かという比較をしながら見ています。

もちろん、絶対的な評価要素もあるのですが、それは沢山パドックを見て、評価基準を自分の中で作れてからの話になります。

パドックで、①で説明したスピードキレに注目していただき、1番と2番を比較したときにどちらが上か。その勝った方と3番では?・・・とトーナメント方式で見ていくことにより、究極的には1頭に絞れると思います。

可能であれば、グリーンチャンネルやレーシングビュアーでパドックを見て、トーナメント方式で1位から3位までの順位をつけて、その馬が実際に好走したか否かを確認してみてください。
少なくとも、そのうちの1頭が好走してくれていれば、パドックを見る目がついてきていると評価できると思います。
究極的には、このレースはこの馬が1番いい!と評価した馬が好走するレベルになれば、かなり見る目があると思います。

最後に、パドックを見る際に、やってはいけないこと、やらなければいけないことがありますので、注意点を述べさせていただきます。

やってはいけないこととは、騎手とオッズを見ることです。
パドックを見るときに先入観を持ってはいけませんし、馬体とその動きに集中しなければいけません。
画面に表示される騎手やオッズが目に入れば、先入観が生まれる可能性があります。
なので、私は余計な情報を一切見ないようにしています。

また、パドックを一度だけ見て決めるのは危険です。
第一印象がいいだけで、よくよく見たら違ったということがあるからです。
また、トーナメント方式で見る以上、勝ち残った馬をしっかり確認し、優劣をつける必要があります。
そのため、同じバドック映像であっても、必ず2回以上は確認してください。
これが、やらなければいけないことです。

最後に、今回の記事のまとめを述べておきます。
①パドックで馬のスピードとキレを見よ!
②パドックはトーナメント方式で見よ!

※余計な情報は見ない!同じ映像でも2回以上見る!

以上がバドックのススメ①の内容になります。

私が敬愛するとうけいばさんは、レース映像の回顧が重要な理由について、映像回析の分野においては、AIがまだ人間に追いついていないからだと仰っていました。

それはパドックも同じです。
統計やAIでは拾えない馬を拾う。
自分の目で見ていいと思えた馬が好成績を残す。
痛快じゃないですか!!

というわけで、ぜひパドックを楽しみましょう!
本日もご覧いただき、ありがとうございました!!


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