◾️星の瞬きが奏でる音楽〜小澤征爾とQUEEN〜

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チカッ…！と眩い閃光が
瞼に炸裂し、
瞬時に開眼する午前3時。
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メールの通知かしら、、？
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ベッドの深海をクロールして
手を伸ばした
スマホは未だ静寂の中。
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いや、
そもそもわたしのスマホは
通知で光らなかったわね。
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何の知らせもないなら
スマホを夜の凪に放って
また一眠りしようかしら…。
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そんな風に思いながらも
夜の帷をネットサーフィン。
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色とりどりのニュースの魚群が
わたしの目の前を過ぎ去るーー
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𓆛 𓆜 𓆞 𓆟 𓆜𓆝𓆞𓆟
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そして一瞬見えた文章は、
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「巨星墜つ。
　小澤征爾、逝去。」
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ああ、そうか…。
小澤征爾さんが…。
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だけど「巨星墜つ」
という表現は少し違う。
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星の最期というものは
鮮烈な光を放って爆発する。
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だから、わたしにとっては
「巨星燃ゆ」なの。
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きっとわたしが見たのは
最期の力をまっとうした
巨星の眩い閃光かもしれない。
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何か予感がしたのか、
不思議とここ5日間のBGMは
小澤征爾さんの指揮曲ばかり
貪るように愛聴し、
考えていました。
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そんな矢先のできごと。
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꙳ ꙳
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わたしが知る限り、
小澤征爾さんの最後の公演は
宇宙にいるアストロノット👩‍🚀に
音楽を届けるコンサート。
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しばらくお見かけしない内に
小さくなったマエストロは
車椅子に身を任せて
ほとんど指先だけで
指揮をしていました。
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最後の一音まで
魂が入っている指揮。
指揮棒を振り切った時の
肩を揺らしながら天を仰ぐ
征爾さんのお姿は
今でも鮮明に覚えています。
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꙳ ꙳
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月日は少し流れて
わたしは今日、
Queenのライブに◡̈✨✨
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今回心に響いたのは
天文学者でもあるギタリスト
ブライアンメイのソロパート🎸
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舞台の背景は宙へと飛び出して
星や惑星の中、一人佇む彼は
小澤征爾さんも音を送った
宇宙へと音色を響かせる。
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奏でたのは
ドボルザークの新世界から
「家路」ーー
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これはわたしの音楽の師が
征爾さんが故郷 満州に帰る時の
ツアーでソロを奏でた曲。
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だから「家路」は
わたしの頭の中ではいつだって
征爾さんの指揮と
恩師のイングリッシュホルンで
再生される ˘˘̥
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「最後の最後まで音楽を
　頑張ります。」
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数年前にテレビ取材で
語った通りの人生だった恩師。
そして小澤征爾さん。
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身体が動く精一杯で
音楽を掻き鳴らすQueenの
メンバーたちもそう。
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恩師や小澤征爾さん、フレディ。
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輝く星たち、目指す北斗七星が
いなくなってしまって淋しいよ。
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だけどみんな、
この「家路」を聴きながら
還る場所、
還る宙へと帰るのかもしれないね。
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そして再会を喜び抱き合い、
音を奏でたり、杯を
酌み交わしたりしているのかな？？
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そうだったら良いなぁ☺️✨
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わたし自身もきっと小さな星。
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命輝かせて、最後の最後まで
わたしのメロディを奏でるよ◡̈✨✨
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今この瞬間、わたしの宇宙は
アーユルヴェーダとデザインの中に。

@padme_earth