中山金杯回顧

パドックで馬を並べて見てもモヤモヤさまぁ~ず、いや、モヤモヤパドック。前日予想と当日のデキとがまるで一致しない感覚。

平間君のパドックの短評が「コレと言い難いが4、6は立ち回れれば。前で粘る7や16も粘り候補。あまりアイデアが出ない」

最初に褒めてるのが4と6って時点でもうお察し。ただコラムで書いた通りヒートオンビートとヴィクティファルスはスピードが無いんでデキが良いからといって買えない。レッドガランはデキが素晴らしいが2000mのスタミナ見せたことがない馬をここで自信持って買い切れない。やっぱ妥協点としてのトーセンスーリヤか?。いや~このデキだと坂上何かに捕まりそう。しかもシャムロックヒルのデキが思ったほどよくない。ならスカーフェイスの捲りに賭ける?博打だな。

みたいな思考回路だった。馬券の選択は当然ケン。自信を持って買える組み合わせが存在しない。結果はご存じの通り。

パドックで馬を見るのは馬券で降りるためでもある。前日予想した内容が的を得ていて、かつ馬が素晴らしいデキなら馬券は大体当たる。が、考えていたことと馬のデキの良さが一致しないなら外れる可能性が高くなる。

時間を掛けてコラムを書いているのは、予想の整理であり儲けるための「準備」をしているに過ぎない。しかし準備はしたけどパドックを見たら当たりそうにない、儲かりそうにないレースなんて山ほどある。そこでは降りるというのが馬券としては正しい行動になる。

これだけ丁寧に前日予想をしたんだから馬券を買わなきゃ、みたいなのは本末転倒。馬券を買うことを目的とする人はなかなかこれができない。どれだけ予想に時間を掛けようが、良いものを書こうが、儲かりそうにないレースだと感じたら自分は予想を捨てる。当たる儲かる予感がするレースまでとにかく待つ。自分はこういう儲け方しか知らない。


ここからはレースの回顧。

12.5-11.7-13.4-12.1-12.3-11.0-11.2-11.6-11.9-12.4

レースはこんなラップで前半1000mが62秒通過なのでペースはかなり遅かった。向正面でジェットエモーションが捲ったのでそこから一気にペースUPした展開。トーセンスーリヤは好位の内で非常に楽な形だったはずだが、直線は手前を替えず伸びを欠いた。デキ自体は函館記念と大きく変わらない印象だったので、斤量、もしくは年齢的な衰えというしか無さそうだ。

馬群で脚を溜めた絶好調のレッドガランが抜け出して勝利。展開もバッチリ嵌ってスローになると長く脚を使える強みを活かせた形になった。

結局、中山金杯は2000mを平均的に走れるスタミナというよりも、スローペースからのロングスパート合戦に強い馬を探すレースなので、2000m以上に適性のある馬はスピードが足りない結果になった。レッドガランやスカーフェイスが好走できたのもマイルを走るだけのスピードがあったから。ここが予想の一番のポイントだったと思う。シャムロックヒルもあの馬体でマイルを走れと言われたら無理だもんな。

考えて見れば、トリオンフ、ウインブライト、セダブリランテスらも1800m重賞を先行して勝ってしまうような馬たち。ヒートオンビートはそういうスピードはないし、ヴィクティファルスは重馬場で時計が遅い1800m重賞は勝ったが、ここまで見せてるTPが低過ぎてスピードが豊富な馬だとは思えなかった。みんな4歳世代が強いからと盲目的になってる感じの人気だったとい思う。こういうことは来年以降活かせる材料。


京都金杯

こちらは好調馬が多過ぎてデキの良さ「だけ」では絞れないパドックだったと思う。結果的にエプソムCを勝った馬のワンツーで、1800mでスピード持久力を発揮できた馬たちが好走したという決着だった。昨年もそうだったけど、1400mも走ってしまうようなスピード馬だと持久力が足りなくなるが、1600mを追い込んで勝ってるような馬だと今度はスピードが足りなくなる感じのレース。スピードと持久力のバランスが1800mを勝つくらいの馬が丁度良いということなんだと思う。来年の3月までは中京開催だっけ?。なので、来年はこのイメージで予想すると当たるかもしれない。


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