ホープフルS回顧

強い馬が実力を出したのが上位2頭で、他の2頭が実力通りに走らなかったという結果だった。

12.6-11.3-12.0-12.2-12.0-12.0-12.2-12.2-11.7-12.4

道中緩まず流れたのでスタミナは問われたラップ。同日の1勝クラスの時計より2.3秒も速かった時計で(コントレイルは3秒速い時計で勝った)、レベルはそこそこという時計だったと思う。

キラーアビリティは前走よりもさらにしなやかさが増して好仕上がり。レースでも我慢が利いて脚を溜め、スタミナも示した形で完勝と言える。

これで皐月賞→ダービーは既定路線になった。おそらくぶっつけで皐月賞を使ってダービーへ直行ということになると思う。ただ今回は相手がそれほど強くないのは確かで、この先イクイノックスやドウデュース、ジオグリフ、まだ1勝馬のダノンベルーガといった素質馬たちと本番で戦うことになる。春まで放牧という名のトレーニングを積んでどこまで持久力を伸ばしていけるか?次第で皐月賞を勝てる、勝てないというレベルの馬になるのではないかと思う。

ジャスティンパレスは前走よりもしなやかさが増したように感じた。今回は馬群で競馬をさせ直線もしっかり伸びたのは収穫。勝ち馬には完敗だったが、やはりバテない馬で距離が延びていい。まだ体幹3でもう一つ強くなれる余地はあると思うし、重賞の1つは勝てる馬だと思う。

問題はコマンドラインだろう。レースで接触するなどしたが、それだけが敗因とは思えない。今回体幹は上がった。が、さらに体重が増えて530㎏。デキとしては前走と大きく変わらないと思う。今回のレースが前走同様にスローのマイル戦なら、この馬体でも戦えたのだと思う。が、2000mでスタミナが問われるレースではバテてしまった格好だ。

リアルスティールは500㎏前後の馬体でもっと軽かったので大き過ぎて重た過ぎる、ということだと思う。おそらくこの先は馬体を絞って軽くできるような仕上げをしないと距離は持たないと思う。

デキは前走以上に良さそうに見えたし、前走も厳しい競馬で走れたので大丈夫だろうと思ったが大敗。これは完全に中1週の疲労が残っていたと考えるしかない。疲労って馬の見た目に必ず現れる訳ではないということがわかる。現代の競馬は厳しい競馬をした後に短期間で回復することは難しいと胆に銘じたい。

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