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人生初ソロキャンは焚火の前でアードベッグを飲むと決めていた

ソロキャンに行ぎたいっ!!!!

と思い立ったものの、私は車の免許を取ってから運転したのは6年の間で2回なので車で行くことは断念し、一度北海道で原付をレンタルし一周した経験からレンタル原付人生初のソロキャンを決意した。

そしてそれは同時に荷物載せるキャリアもないため、つまりは荷物をリュックパンパンに詰められるだけ詰めて、あとは己の肩とお尻を信じ3時間半走り続ける「第2回カラダイタイタサーキット」の開催を意味している。
(ちなみに第1回は北海道を一周したとき開催された。見事お尻は擦り切れ、ハッピーセットでおちんに菌が入り泌尿器科で抗生剤をもらった)

パンパンのリュックと出発

荷物はテトリスさながら見事詰めリュックはパンパンだが、どうしても入れなければならないものがありスペースを空けていた。
そして出発の1日前、酒屋でついに手に入れた。

世界が熱望するアイラモルトARDBEG(アードベッグ)である。

自然から成る炭の匂いが強烈に、しかし上品に鼻を抜けるスコッチ。
家で飲むには少々高価なので中々手が出せないが、
「大自然のなか、炭と薪を燃やしながら煙に包まれ飲むアードベッグ」
をどうしても試してみたかった。

早朝パンパンのリュックを抱え出発し、3時間半後無事キャンプ地到着。
お尻はもちろん痛かった。
慣れない手つきでテントを立て終わるといつの間にか辺りは暗くなり、近くのスーパーでデカ肉を買って戻り早速焚火を焚いた。
すっかり夜になり、炎も安定し肉に大量の塩胡椒を振って焼いた。
そう、キャンプで喰らうデカ肉は味が濃ければ濃いほどうまい。

そして、アードベッグに手を伸ばし封を切った。
真暗で広大な自然、ゆったりと流れる時間、立ち昇る炎、むせぶほどの煙。
キュポンッと鳴るコルク音、トクトク音を立てながらマグに注いだ。

それは何にも耐えがたい、非日常で至福の空間だった。
ただ周りがピート過ぎて正直アードベッグ本来のピート香があまり感じられず「大量の煙の中で飲んだら2倍ピート香すんじゃね?!??」と考えていた数日前のバカが、少し愛おしかった。ひっぱたいてやりたい。
いい誤算だったのはピート香が薄れた分、本来の味をいつも以上にじんわりと舌で味わうことができたことだった。
ピート香に注目されがちだが、何度も廃業の危機にみまわれながらも蒸留所が再興したのはこの本来の舌触りや味わいなのだろう。

ついでに朝珈琲を挽いて淹れた様子も載せているが、実はエアロプレスが上手くはまらず2回こぼしている。

#いい時間とお酒

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