【東京女子】おじさんが東女を好きになるまで

このnoteを読む前に分かってて欲しい
今回はとても加齢臭のする表現が多くあり、とてもイタイおじさんの生態を追った物であり、得るものはもちろん何も無い…いや、時間の無駄である事を分かった上で読んで頂きたい

東京女子プロレス(以下、東女)。
週プロでそのワードを見かける事はあっても
気にも止める事はなかった
もちろん女子プロレスをバカにしてたとかそういう事ではない
愛川ゆず季さんが好きで初期スターダム追ってた過去もある
私がその団体に対して無知だっただけである

知るきっかけはYouTubeだった
たまにノアを取り上げる(当時はたまにだった)マスクマンの動画を見てると、これまたたまに出てくる東女の動画
実に楽しそうに語られる東女の話題
そんなに彼が楽しそうにしてるのなら一度見てみようと思って見始めた
ノアがCAグループ傘下になり、DDT UNIVERSE(後のWRESTLE UNIVERSE)で試合が配信される事が決まった
潮崎-藤田のGHC戦が見たかった私はそのタイミングで登録した
そう計らずも私は東女を見れる環境を既に持っていたのだ
とはいえ予備知識も何も無かった私はとりあえず注目する選手を作ろうと思った
そして数回の視聴の末、上福ゆき選手に注目する事に決めた
理由は実に単純で、その美しさとスタイルだったが上福選手はダイナミックさと悲壮感を感じさせないキャラの魅力的な選手だった

見始めると東女はとくに物語性の高い団体ではなかった
いや、むしろそれとは真逆の団体だった
特に深い遺恨がある訳でもなく、流れを追わないとついていけないなんて事はなかった
ガッツリ追う訳ではなかった私にはそれもちょうど良かった

そして、数ヶ月後という割と直ぐに訪れた運命の日である
WRESTLE PRINCESSと名付けられたその大会で私は恋に落ちる事になる

注目してた上福選手がベルト戴冠、それも嬉しかったしテンション上がったが、なんといってもメインである

POPタイトルマッチ
王者・坂崎ユカvs挑戦者・瑞希の一戦
もちろんそれまでの視聴で両者を見て両者を知ってはいたがその日はそれまでとは大きく違っていた
それまで東女の視聴では余り見かけなかった序盤のガッツリとしたレスリングの攻防でほうほうとなり、
坂崎選手の執拗かつ非情な足攻め、状況を一気に変えてしまう力強さ
瑞希選手の飛型やブリッジの美しさ、矢継ぎ早に繰り出される独創的な動き
気付けば私は釘付けになっていた
そして、その視線は足攻めの痛みに耐え、感情的になりふり構わず攻め必死に守る瑞希選手を追い応援していた
しかし、結果は非情、最後は坂崎選手の魔法少女ニワトリ野郎の前に瑞希選手は沈んだ
そして、その頃には私は瑞希選手が好きになっていた
そうなったのは瑞希選手が負けたからかもしれない
勝ってたら感動はしても、おめでとうで終わってたのかもしれない
兎にも角にも私は瑞希選手のファンになった
瑞希選手推しのおじさんが一人生まれた瞬間である

そしてその日、角田選手の参戦も発表された
それも私にとって大きな出来事となるのだが、それはまた別のお話

そんな中、東女のインターネットサイン会がある事を知る
しかし私はノアと尾崎と阪神をこよなく愛する硬派おじさん
彼女達のプロレスに魅せられたからといってチャラついた感情など無いのだ
…気づけば私はあの日のメインの二人、瑞希選手と坂崎選手のポトレを購入していた
選手が自分の為に数秒でも時間を使ってくれてそれが可視化されてるというのはやはり嬉しい

そして次のインターネットサイン会がやってくる
しかし私はノアと尾崎と阪神をこよなく愛する硬派おじさん
あの日の二人が特別なだけで浮気など無いのだ
…その回には瑞希選手坂崎選手に加え、初めて気になった選手の上福選手も購入していた

インターネットサイン会はまたやってくる
されど私はノアと尾崎と阪神をこよなく愛する硬派おじさん
特別な選手にしかなびかないのだ
…私は瑞希選手・坂崎選手に加え、伊藤選手・難波リングアナ・美軍(この時は美軍はインターネットサイン会無し)も購入していた

回を重ねる度に瑞希選手と坂崎選手に加えその都度気になる選手を購入するようになっていた
こうなったらもう瑞希選手と坂崎選手は毎回いきつつ所属選手を一周するしかないのである
私は東女インターネットサイン会沼に頭まで沈んでいた
それどころか私は使い方を知らないアクリルスタンド略してアクスタなるものを買ってしまうのである
もちろん瑞希選手と坂崎選手だ
気が付いたらいつの間にか伊藤選手も増えていた
そして、私は今もアクスタの使い方を知らない

そう思い返せば私はSPEEDもモー娘。もAKBも好きだったミーハーおじさん
こうなる事は目に見えていたのだ
さて、話が逸れたので本題に戻ろう

それからも存在感を示しつつタッグ戦線でもベルトを獲得する等の活躍を続けた瑞希選手があの日以来、再びPOPベルトに手を伸ばす時が来た
相手はエース山下実優選手、間違いなく東女のトップオブトップだ

22.1.4年始そうそう行われたその試合
持てるテクニックを、スピードを、リングを使える全てを武器に山下選手に攻め込む瑞希選手
しかし相手は東女のエース山下選手。一筋縄にはいかない
追い詰める度に強烈な反撃が返ってくる
それでも止まらない瑞希選手は攻めまくり、場外の山下にコーナートップからのフットスタンプ、リングに戻すともう一度フットスタンプ、そこから更に全身を使い極めにいく
しかし、ロープ際、体格差もありロープに逃げられる
キューティーを狙うも反撃を食らうが山下選手のダメージも深く動けない
言葉にならない声をあげながらもう一度攻めて行く瑞希選手、奥の手中の奥の手の渦飴を決め、勝負に行ったコーナーからのフットスタンプを交わされてしまうと、ここで遂に瑞希選手の足に限界が来た
そして、山下選手はそこを見逃さない
勝負所と見た山下選手は必殺のスカルキックを決めると打撃の攻防を制した
立ち上がれない瑞希選手は決めにかかる山下選手の足を掴んで離さない
彼女の持つ華麗さの欠片もない姿だが、なりふり構わないその姿は私の胸を打つ
ベルトへの東女への想いが沈む事を許さない
立ち上がるのがやっとの状態で一度は投げ返して見せるがもう力は残ってなかった
最後はクラッシュラビットヒート2連発の前に沈む
またしてもその頂きに手が届く事はなかった
が、精根尽き果てた二人が横たわり勝者の山下選手もなかなか立ち上がれない。立ち上がってもダメージを隠しきれないその姿は瑞希選手がその頂きに手を掛けていた事を証明していただろう
瑞希選手が東京女子プロレスを背負う、その日は必ず来ると信じて私は彼女の歩みを応援しよう

推し選手ができると視聴頻度も上がる
そうなると別の選手を見る時間も自然と増えその魅力にも気付いていく
長く見続ければ見続ける程その魅力が増すんだろうなぁと感じるエース、山下選手
その生き様こそがまさにプロレスラー、伊藤選手
どうかしてるぜ、辰巳リカ選手
どうも様子がおかしい、桐生真弥選手
いつもファニーな面を見せてるのにここ一番胸を打つ、ハイパミさん
オリジナリティー溢れすぎる技の数々、らく選手
等々、他の所属や参戦選手の今まで気付かなかった選手の魅力も伝わってくる
そして、個人の魅力だけでなく、いつもは楽しい雰囲気の東女だが大一番で見せてくる胸を打つ試合の数々
そこには私が今まで見てなかった世界と大好きなプロレスが共存していた
そうして私は好きな選手を増やし、そのリングそのものが好きになっていった

だが他の選手の魅力を知っていくと中にはその魅力の光が強過ぎる者が現れる
角田奈穂選手である
だが舐めないで欲しい
私は瑞希選手を推すおじさん
他の選手の素晴らしさを知ったからといって、二股をするようなダサいおじさんではないのだ

私が瑞希選手に心奪われたWRESTLE PRINCESSでレギュラー参戦が発表された彼女
最初はビジュアルの良い選手だなとは思ってたが特別な存在ではなかった
流れを変えたのは上福選手のIPベルトに挑んだ時だ
上福選手の普通の人煽り、普通を肯定し武器に変える角田選手の反論
そして行われたタイトルマッチ
惜しくもベルトには届かなかったが確かな実力を見て好きな選手の一人となる
だが舐めないで欲しい
私は瑞希選手を推すおじさん。私の心はこれくらいでは揺れないのだ
しかし、その存在は私の中には確実に刻まれていた

それ以来、彼女の出てる試合では彼女を追う事が増えていく
東女参戦一年を迎える頃、角田選手はコスチュームチェンジをする
カッコイイ…それまでの可愛い物からの変更、ミリタリー調のデザイン
これには正直ときめいた
入場時のコーナーでのポーズのカッコ良さは5割増し、必殺技・紫電改のカッコ良さも10割増しである

こうなると角田選手が気になって仕方ない
テッテッテレテレ テッテッテレテレ テッテッテレテレ テッテッテレテレ 油断すると入場曲が頭を駆け巡る
MajiでKoiする5秒前を行ったり来たりのバトミントンである
しかし私は瑞希選手推しおじさん
確かな実力と好みのビジュアルくらいじゃ揺れんのだ

昨年末の名古屋、IPベルトに挑戦がきまってる伊藤麻希選手とのシングル
入場から余裕を見せる次期挑戦者を積極的に攻め互角以上の攻防で余裕を消して見せる
だが負けられない伊藤選手の反撃の前に沈んだ
だが、彼女のレスラーとしての魅力を見せ付けられた瑞希選手推しおじさんは角田選手沼に足を踏み入れた事を悟った

いや、正直に言おう
私はもう好きだと言える理由を探してたのだ
私は二股をしてしまうダサい男だったのか？
否、私は二つの人生を応援する者なのだ
私は瑞希選手と同じくらい角田選手を応援する者になるんだ

ずっと前からー君ーのことー好きーだぁたーだれーよりもー
認めてしまうともう角田選手LOVEは止まらない
沼にハマる事を恐れ避けてたインターネットサイン会で角田選手を購入するとそこからは当然、瑞希選手と同じく毎回全種買いで参加なのである
歯止めが効かなくなる事をポトレのインターネットサイン会で学んだ私は推しの瑞希選手のみ・1種1枚までと決めていたチェキのインターネットサイン会でも角田選手に参加するようになる(1種1枚の誓いは守ってる…今のところは)

ー 陥 落 で あ る ー

届いたポトレを見てニヤけ、配信でそのポトレにサイン入れる所を見直してまたニヤける
こうなる事は分かってたのだ
私は何故意地を張ったのか？
もっと早く参加してればもっと楽しめたではないのか？
もっと素直なら角田選手もアクスタや応援タオル買えたのではないのか？(瑞希選手のはもちろん買った)
そして私は今もアクスタの使い方を知らない
しかし、過ぎた時間を惜しんでも仕方がない
今の、そしてこれからの角田選手を応援するのだ

こうして瑞希選手推しの東女おじさんは、瑞希選手と角田選手推しの東女おじさんになった

些細なきっかけから始まった東京女子プロレスを追う日々
それまで私が見ていたプロレスとは別の世界観、価値観。新しい世界を知るのは楽しい
瑞希選手はカッコイイし、角田選手は可愛い、私は楽しい
そして、遂に来月私は遠く名古屋まで瑞希選手と角田選手の試合を見に行く
しかし私は東女おじさん、瑞希選手・角田選手推し
二人の推しを中心に東女のプロレスを楽しむ者
何の問題も無いのである
電波良好ビビビビビなのである