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【発電所紹介シリーズ】パシフィコ・エナジー備前メガソーラー発電所ってどんなところ?

はじめまして。パシフィコ・エナジー備前メガソーラー発電所で、電気主任技術者として発電所を管理している中村です。

発電所の特徴

別名「晴れの国」とも呼ばれる岡山県は、年間を通じて日照に恵まれ、全国有数の太陽光発電の集積地となっています。特別高圧送電線に接続する10MWを超える大規模発電所も多く、その中でも岡山県和気郡和気町の「パシフィコ・エナジー備前メガソーラー発電所」は、敷地面積110万㎡(東京ドーム25個分)の敷地を有しており、太陽光パネル容量112MW、連系出力70MWとなります。年間発電量は約1億3200万kWhを見込み、これは約9万tの二酸化炭素排出を抑制する効果となります。発電した電力は電力会社様に全量売電しており、建設開始日2018年7月、商業運転日2020年12月30日で現在安全に運転中です。

備前メガソーラー発電所の大きな特徴は、電力会社様鉄塔へ2回線受電、南津山1号線2号線で行っており、電力会社様の計画停電での備前発電所の停止は無く、常に発電所で作った電気を売電しています。発電所はゴルフ場跡地を利用したもので、パネルエリアから北東に約1.5km自営線を敷設し、連系変電所へつなげています。

備前メガソーラー発電所周辺地域・自然・環境

備前発電所から近い和気神社では、日本で一番品種をそろえている藤公園が有り、春には約100種類もの藤を見ることが出来る和気町1番の観光スポットです。広さ7000平米の園内には、幅7m、総延長500mの藤棚を配し、北海道から鹿児島まで全国46都道府県の著名な藤や中国・韓国の藤が栽培されており、150本の藤が咲き乱れる「種類日本一の藤公園」が有ります。

藤棚(参照:岡山県和気町ホームページ)
https://www.town.wake.lg.jp/kanko_bunka_sports/kankojoho/satsueispot/index.html

備前発電所を経由して美作側へと進む道の上山地区では、千枚田という言葉がふさわしい細やかな美しい棚田を見ることができます。山の斜面を大小さまざまな大きさのたくさんの田んぼが覆っています。どこか懐かしさを感じるのどかな風景です。

上山地区の棚田(参照:岡山県和気町ホームページ)
https://www.town.wake.lg.jp/kanko_bunka_sports/kankojoho/satsueispot/index.html

備前発電所の直ぐ近くの展望台では秋から冬の早朝には幻想的な雲海を見ることができます。また、発電所近くの三保高原は澄んだ空気と春夏秋冬四季折々の景色を楽しめ見渡す限りの雲海を見ることが出来ますよ。

三保高原の雲海(参照:岡山県和気町ホームページ)
https://www.town.wake.lg.jp/kanko_bunka_sports/kankojoho/satsueispot/index.html

備前メガソーラー発電所が有る妙見山の山頂を目指し、曲がりくねった山道を車でグングンと走らせた発電所の近くの延原展望台の光景(岡山県和気郡和気町南山方)。ここからは、吉井川東岸を眺めることができ、ベンチもあって、けっこうゆったり・ゆっくりできます。

延原展望台ベンチ(参照:岡山県和気町ホームページ)https://www.town.wake.lg.jp/kanko_bunka_sports/kankojoho/satsueispot/index.html

備前発電所近くの和気町では夏に和文字祭りが有ります。夜に浮かび上がる和の火文字。水面を流れていく灯篭。夜空いっぱいに打ち上がるたくさんの花火。火の祭りが夏の夜を幻想的に彩ります。

火文字(参照:岡山県和気町ホームページ)https://www.town.wake.lg.jp/kanko_bunka_sports/kankojoho/satsueispot/index.html

備前メガソーラー発電所の山頂より美作側へ少し下ると岡山県下で最古の木造塔建築とされ、国指定重要文化財、「おかやま県歴史の旅百選」にも選定されている長福寺の三重塔があります。平成27年6月には、杮(こけら)葺きの屋根が葺き替えられ、真木山の四季折々の風景を楽しませてくれます。

長福寺三重塔(参照:美作市ホームページ)
https://www.city.mimasaka.lg.jp/kanko/spot/history_culture/shrine_temple/1453448851006.html

発電所内の業務・気を付けている事

備前メガソーラー発電所は、妙見山標高520メートルの地点に有ります、山頂の天候は気まぐれ、日々山の天気を気にしながら、保安巡回、点検作業などО&Мの方々と行っています。
備前構内は、山頂に在り平坦地は少なく小段を含め傾斜地が多く、パネルのチェック等常に転倒や滑落事故が起こらない様に急傾斜地で作業する場合、移動時には気を緩める事なく慎重な行動を心がけています、全員の周知徹底、安全第一が基本です。
また、備前メガソーラー発電所は自然との共生や環境保護も重要な仕事です。

備前発電所近くに岡山自然保護センターが有ります、自然環境のとの共生、自然保護・保全を行っています、備前発電所構内にも小動物や野鳥もたくさんいます、たまに出現しする「きじ」は大型で姿が美しく、岡山県を代表する鳥として、指定されている鳥ですが、発電所構内で何度か目撃しています。また、発電所構内をウロウロしている狸やアナグマも良く構内で遭遇する小動物です。危険生物、スズメバチも多くいます、要注意です。

発電所内で撮影されたアナグマ
スズメバチの巣
マムシ



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