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山あいの動物園 - 美並メガソーラー発電所

ゴルフ場を太陽光発電所に

岐阜県郡上市にある美並メガソーラー発電所はかつてはゴルフ場でした。この場所が太陽光発電所になったのは2019年。
標高が高く周辺を森林い囲まれた美並発電所はゴルフ場の地形をそのまま生かし造成工事量を極小化してコースの間の木々がそのまま残されています。周辺の自然との境界が曖昧なため毎日動物たちとの出会いが待っています。

美並太陽光発電所全景

建設完了の二年後に自然調査をしてみると

美並発電所が完成したのは2019年の7月。2年が経過した2021年に生物種の調査を専門家の手によって行いました。

調査によると太陽光発電所の敷地内において植物種が269種、哺乳類が15種、鳥類が51種、両生類・爬虫類が17種、水生生物が88種、陸上昆虫類が252種確認されました。うち重要種として指定されているものは16種ありました。

美並太陽光発電所で確認された動植物種

なぜ多くの種が確認されたのか

重要種を含むたくさんの生物種が確認された背景について、専門家によれば以下のような理由があるようです。

  • 人の往来がすくないこと

  • 農薬や除草剤を散布していないこと

  • パネルエリアの草刈りによって草地環境が維持管理されていること

  • 周辺に森林が残置されていること

  • 新たに緩い斜面の水辺と湿地環境が設置されたこと

特に除草剤を使用しないことに依って多様な草本類が生育し、それらを食草する昆虫が増え、鳥や動物が集まる環境となるようです。

発電所内で撮影された動物たち

こちらで発電所内で撮られた動物たちの写真の一部をご紹介します。

ミツバチ
ニホンカモシカ
ホオジロ
ニホンザル
ハト
サツキマス(アマゴ)
ニホンアナグマ
カワガラス

今後も専門家による調査を継続し、自然との共生のためにどういった取り組みができるのか研究して行きたいと思います。


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