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フォロワーさん牌譜検討 Part.1

こんにちは、Pacific Dainagonです。

今回からTwitterのフォロワーの方々の牌譜検討をやっていきます。

検討とか偉そうに言っていますが、まだ1年ちょっとしか麻雀やってないペーペーなのでミスもあるかもしれません。その点はどうかご了承ください。

それでは初回となる今回ですが、玉の間での半荘の牌譜検討となります。
玉の間で打てるレベルの方なので、相応の検討にできればと思います。


見ていただいた皆様にもなるべく有益な内容にするつもりですので、どうぞ最後までお付き合いください。


東1局

東1a

配牌はドラもメンツもなく、やや苦しい形ですね。上手く伸びてタンピンドラとかになれば嬉しいです。


東1b

第一打は南ではなく9p、良いと思います。孤立牌の6pも持っていて、スジで持っている時の1と9は大体受け入れに不要になります。

9pと9mどっちを切るかも迷いますが、ほんの僅かにマンズのイッツーの可能性があるので9pから切るのが良いかなと思います。


東1c

次巡、西を引いて打9m。

先ほどと同じ理由で9mは受け入れには不要な牌であり、イッツーの可能性も非常に薄い(先に6pがリャンメンになったりしたらほぼソーズとピンズで1メンツ以上作るのでイッツーにはならない)ので、私も受け入れ枚数に影響のない9mを切りそうです。


東1d

3巡目、ツモ2m 打8s

ここは字牌を切りたいですね。
現状まだ3ブロックしかないので、7s引きの4連形は逃したくないです。
役牌が重なったところで打点もなく、かなりピンフ系の手なので、個人的には打西を推奨します。


東1e

4巡目、ツモ6m 打6p

かなり引き気味ですね。ドラが使えなければ前に出る気はないという1打だと思います。
考え方としては分かりますが、赤5p引きが激痛ですし、ドラが使えなくてもメンタンピンになれば高打点が狙えます。3s引きも4sが二度受けになっていて良い形ではありませんし、ブロックを決めるにはちょっと早いかなと思います。

速いリーチは怖いですが、他家の捨て牌を見ると全くスジが通っていませんね。ということは今リーチが来たところで、大体何切っても通るということです。
もちろんそれで放銃してしまうこともありますが、自分の手の可能性を潰してしまうと加点チャンスが減り、それだけ失点リスクも増えているので、あまり早く手を見切らない方が良いかなと思います。


東1f

8巡目、ツモ3m 打西

下家が發をポンしていて、中張牌がバラバラと切られてきました。若干ホンイツっぽさもあります。
西は恐らく安牌気味に抱えていたのだと思いますが、この巡目でまだ生牌なので、3mが鳴かれたり放銃になるリスクと、後々に西で放銃になるリスクを考慮した1打だと思います。

南は2枚切れでほぼ安牌ですし親の現物の1sもあるので、このバランスは悪くないかなと思います。とは言っても下家はまだテンパイまではしていなさそうなので、3mを切る方が普通な気はします。


東1g

9巡目、ツモ8s 打3p

トイメンが切った3pに合わせて降りていますね。3sが入れば十分勝負になる手なので、さすがに早すぎる気がします。
親からリーチが来た時の安牌も足りなくなってしまいそうなので、まだ行った方がいいかなと思います。3巡前に切った3pも下家に鳴かれていませんし、5pをツモ切っていてピンズ真ん中のターツはあってもすでに確定していそうなので、この後に3pで放銃になることもあまりなさそうです。


東1h

11巡目にタンヤオドラ3のダマテンが入っていた上家が、トイメンから8000の出和了で決着しました。少し守備意識が高すぎた局だったかなと思います。


東2局

東2a

第一ツモでペン7pから埋まって、赤かドラは必ず使えそうなかなり良い配牌です。
素直に南から切っていて良いと思います。第一打で自風牌から切っておくと、他家を警戒させることもできますね。


東2b

3巡目、ツモ1p 打2s

1pを引いてイッツ―も狙える形になりましたね。
2mか5mを引くとイッツ―もドラも全て逃さない理想的なテンパイを組めるので、この1pは大事です。

2sは下家の現物ですが、赤5sを引いたらイッツ―にならなくても打点十分なので、7sよりも2sからで良いと思います。


東2c

5巡目、ツモ2p 打1pリーチ

25mを切って(A)136p高目イッツ―か、1pを切って(B)赤ドラ確定25mノベタン高目ドラ3かの選択です。

(A)なら2600~、高目ツモで跳満
(B)なら5200~、高目ツモでもロンでも満貫

和了率ならもちろん3面張の方に分がありますね。一番出やすい牌は自分から2pのワンチャンスにもなっている1pなので、ノベタンの1.5倍ぐらいは和了率が高い気がします。

けっこう薄いですが6pツモで跳満の可能性も残り、1p出和了は寒いですが、ツモなら1000,2000から、一発率の上昇なども考えれば打点の面でもそこまで不満はないかなと思います。

反面(A)のデメリットは、ドラを切らなければならないということです。
ドラを鳴かれたり、リーチ後他家から押し返された時に危険なドラをツモ切らなければならないというリスクがあります。
ですが押し返されて捲り合いになったとしても、136pの3面張ならかなり有利な勝負ができそうです。

(B)のメリットは高打点が確定しているところですね。
安目ツモでも2000,3900~なので、他家が降りてくれるなら悠々と満貫ツモ抽選を受けることができます。
場況はまだあまり情報がないので流局率もそれなりにありそうですが、他家は速そうではないので一人旅になる可能性もけっこうありそうです。ツモった時の打点が大きいので、体感ですがツモに限った期待値で言うなら(A)と(B)はそこまで大きな差はないのかなという気がします。

総合的な期待値では、和了率と高打点の可能性で、6:4ぐらいで(A)が勝りそうなイメージです。赤5mを切るとマンズ待ちがほぼないことが見えてしまうので、教科書的には2m切りリーチが良さそうです。ですがまだ東2局なので、高打点確定の25mリーチも全然アリだと思います。


東2d

ノベタンリーチで5mをツモって2000,3900の和了、お見事でした。

東3局

東3a

配牌はあまり良くないですね、第一打は北から。
ひとまず素直に進めてツモ次第で方針を決めるのも良さそうですが、この手で愚形ターツができてもあまり嬉しくないので、1pや9mを切ってホンイツを見るのもアリかなと思います。


東3b

3巡目、ツモ3s 打9m

ドラくっつきとホンイツを見るために、一番不要な9m切り。良いバランスだと思います。9mのくっつきよりもダブ東が重なる方が嬉しいですね。


東3c

5巡目、ツモ赤5m 打2s

赤5mを引いて、マンズで1ブロックできれば大体ドラを1枚使えるようになったので、東が2枚切れたこともあり、ホンイツを見切って門前手順の2s切り。
ドラを1ブロックと見るとすでに5ブロックできているので、2sは不要になりますね。2mが重なったりしたときトイツの1sのフォロー牌が欲しくなりますが、ブクブクに構えるほどの手ではなさそうです。ドラを使うための手順が非常に良いと思います。


東3d

9巡目、前巡カンが入ったところに上家からリーチが来て、こんな手では押せないので現物の7sを切ってベタオリですね。


東3e

追っかけリーチをかけた下家に一発でドラをツモられて2000,4000、
親被りが痛いですね。


東4局

東4a

ドラ表示牌ですでに1枚見えの中が出てしまったら渋々ポンかな~と思っていたところに第一ツモで中が暗刻になりました。これは非常に嬉しいですね。


東4b

第一打は北から。

マンズのホンイツにもしたくなりますが、他の孤立牌も強く、リーヅモ中くらいでも高打点が見込めるので門前手順ですね。良いと思います。


東4c

2巡目、ツモ東 打8s

第一打に自風の北を切っているので、重ねて使いたいということではないのでしょう。親の警戒でしょうか。
ダブ東を鳴かれるのは嫌ですが、この巡目で3シャンテンなら自分の手もけっこう速いので、速度重視でツモ切ってしまう方が良いと思います。
手が進まないまま親にダブ東+2副露とかされても中の暗刻もあるので、降りるのには心配ないですね。


東4d

3巡目、ツモ6p 打東

1手進んで、これならダブ東を鳴かれても勝負できるということでしょうか。
2巡目に6m手出し、3巡目に8pツモ切りで親はかなり速そうに見えるので、ドラが1枚も見えていない現状、前巡とそこまで大きく状況は変わっていないかなという気がします。
ここで東を切るなら、7s引きのリャンメンも逃したくないので前巡で東を切りたいですね。


東4e

4巡目、ツモ2m 打2p

くっつきの1シャンテンで、5sはくっつきが強いので8mを切るか2pを切るかですが、ピンズの下が場に高いですね。見た目枚数で6mが2枚切れていますが、7mの場況はかなり良く見えるので8mを残したということでしょう。
私も2pを切りそうです。


東4f

5巡目、ツモ7p 打8m

ピンズが667のリャンメントイツになりました。
8mの受け入れは6m2枚、7m4枚、8m3枚、9m4枚の11枚
7pの受け入れは5p4枚、6p2枚、7p3枚、8p2枚、9p2枚の13枚
ですがピンズの受け入れは何を引いても愚形か、8pを引いても4枚見えの亜リャンメンにしかならず、良形を作ることは難しいです。

ですがこの7pを残すと、
①5s縦引きで58pのリャンメンになる
②6p引きで578pの3面張になる
③58p引きでも役ありのトリダマにでき、6pか5sと4mくっつきの良形変化やドラを引いたときドラ単騎にできる

というメリットがあります。
6mが2枚切れているのに9mが見えていない現状、9mはトイツか最悪暗刻で持たれていそうなこともあり、8mを残しての7m引きよりも7pを残した時のメリットの方が大きそうです。

ここの8m切りは非常に良いと思います。


東4g

6巡目、ツモ4m 打5s

難しいですが、5sを切るよりはツモ切りしたいですね。横のくっつきは6mが2枚見えている分5sの方が強く、重なりも5s3枚と14m3枚で同じ枚数、4mを切っても先ほど書いたようなマンズの変化は残るので裏目もそこまで痛くないと考えると、ここはツモ切りが良いかなと思います。

8pが3枚切れてしまったため58pが残ると弱いので、一番手広く7p切りもあると思います。


東4h

7巡目、ツモ6p 打4mリーチ

578pの3面張になりましたが、8pが純カラなので57pの7枚待ちです。普通のリャンメンと同じくらいですね。7pの場況は悪くなさそうですが、ドラが見えていないのがかなり怖いです。

8pをトイツ落とししているトイメンにトイツで入っていることはありそうですし、親のチートイドラ単騎なんかもありそうです。

8pが2枚残っていたらリーチしそうですが、私はこの状況はダマにすると思います。


東4i

追っかけリーチをしたトイメンから出和了、裏は乗らず3200とリー棒1本の収入です。瞬間トップ目に立つ大きなアガりですね。


南1局

南1a

配牌でドラドラと赤があり、形は悪いですが仕上がればかなりの勝負手になりそうですね。

第一打は東から。
9sでも良いと思いますが、ラス目の親に鳴かれて連荘されることをケアしたのでしょう。


南1b

4巡目、ツモ白 打發

役牌を3種類を抱えるのは重たい感じがしますが、よく見るとネックのカン2pがすでに3枚切れてしまっていますね。
なのでここはほぼ使えない1pを切って、役牌重なりの可能性を少しでも広げたいです。


南1c

9巡目、北ツモ切り

中盤に入りましたが、自分の手はまだ3シャンテンです。北はもちろん受け入れには不要な牌ですが、ここから先手を取るのはほぼ無理です。この瞬間リーチが来てもこんなバラバラでは押し返しようもありませんし、親の安牌が西しかないのもかなり不安なので、2sや3p辺りを切っておいて少し引き気味に構えたいです。


南1d

10巡目、ツモ6p 打9m

喰いタンに移行して、僅かなアガりの可能性を拾いに行こうという1打ですね。安牌が足りなさそうなので多少しょうがないですが、かなり不安定な形で危険です。


南1e

11巡目、ツモ3m 打2s

3mを引いて一応ターツが足りそうになりましたが、2sよりも8mを切った方が良いでしょう。
2sは上家と下家の現物で、3sが早い親にもかなり通りそうです。
また、25pが4枚切れていることもあり、3446pで2ブロック作るのはやや厳しいです。2sを残すと3sチーで47s二度受けの2ブロックができるので、これも良い形ではないですがピンズのブロックよりは幾分マシなターツができます。
8mは全員に対して危険なので早く処理したいですね。


南1f

12巡目、ツモ6s 打西

ドラが暗刻になりました。この8mが残っているのはダマテンケアでしょうか。
上3人が競っている点数状況で、自身がドラを赤も含めて4枚使っているのでダマ高打点にはなりにくく、2000や3900の手でしかも1枚も切れていない58m待ちならほぼリーチするはずなので、ダマテンのケアはそこまで必要ないかと思います。
それよりも安牌を1枚消費してしまって、リーチが来た時に降りられない方が怖いです。


南1g

13巡目、4sチー 打8m

まだまだ遠い手ですがどうせ降りられないので、この形になった以上は鳴いてアガりに行くべきだと思います。
赤とドラを晒すことで他家が降りてくれたらラッキーですね。


南1h

14巡目、2sツモ切り

この巡目でさすがにドラは切れないので、4566sからはほぼ2ブロックを作らざるを得ません。
そうなるとマンズで1ブロック、ピンズで1ブロックあればよいので、リーチが来た時のためにほぼ安牌の2sを残して6p辺りを切っておきたいです。


南1i

最終的にテンパイはできず、仕掛けを入れた上家と親の2人テンパイで流局となりました。この局は押し引きがやや微妙だったかなと思います。


南1局1本場

南2a

まずまずの配牌ですね、それなりに先制リーチも打てそうです。
第一打は自風の西ではなく中から。


南2b

3巡目、ツモ赤5p 打7m

7mを切るのはさすがにロスが多すぎます。ペン7pもかなりネックなので、素直に西を切って7mのくっつきを残した方が良いと思います。


南2c

4巡目、ツモ西 打8p

西が重なりました。天才です。
6ブロックになったので1番弱いペン7pを払っていきます。


南2d

8巡目、赤5sポン 打7s

赤5sですし、愚形が残っていることもあり、巡目的にもこれはポンで良いと思います。
私は普段こういう時は、7sが5sのワンチャンスになったこともあり危険な2mの方から切るのですが、ここは7s切りで良いと思います。

理由としては2つ、
①下家とトイメンがソーズの上を全く切っておらず、ワンチャンスとはいえ7sは普通に危険
②2mが残った状態でリーチを受けても、34m引きで234の三色に移行でき、
打点も上昇する

2mが切れない状況になっても、2mを切らなくて良いルートが残っているのが嬉しいですね。


南2e

9巡目、ツモ6m 打2s

上家からリーチがきました。西を切って回るかと思いましたが、より安全に現物の2s切りでした。赤5sと12s手出しが入っていてチートイでもなさそうなので3sもほぼ通ると見て、ソーズを払って回ろうとしているのでしょうか。


南2f

10巡目、ツモ3m 打西

3sは切らず、素直に降りていたみたいですね。
上家にアガられるのは嬉しくないですし、6mや2mが通れば安全にテンパイできる可能性があるので回るのもアリだと思いましたが、ラス目の親を落としてくれればOKだという判断かもしれません。
親は大体押してくるのでそれにも備えてのことでしょう。


南2g

11巡目、ツモ2s 打西

2sを引き戻して今度は西を切りました。
リーチの現物で親の中スジの4pと、親の現物でリーチにもほぼ通りそうな3sの2枚があればひとまず十分という判断でしょう。

4m4sをチーするかは微妙なところです。6mが通っていればもちろんチーするのですが、上家のリーチはマンズ待ちがかなり濃厚です。
個人的には、4m4sが出た時の親の動向で判断したいかなと思います。親がかなり危険牌をプッシュしていたら鳴かず、スジや端牌ぐらいしか切っておらずテンパイしているか微妙な状況だったらチーして6m勝負すると思います。

6mは危険牌ですが、自身の打点が高くアガればかなり連対はできそうになり、一応放銃してもラス目の親が流れるので、上家との1対1の勝負ならそれなりに見合っているかなという気がします。


南2h

12巡目、ツモ2m 打2s

無スジのドラを引き、無スジを2枚押さなければならなくなったのでここで降りですね。
親はまだテンパイしていなさそうなので、親に通っていない2sからということで良いと思います。


南2i

18巡目、ツモ4m 打1p

ベタオリを続けてハイテイですが、1pは一応下家にロンと言われる可能性がなくはないので、ここは上家に合わせて絶対に通る6mを切った方が良いでしょう。
安牌を探すのに集中していて直前に通った牌を見落とす気持ちはよくわかります。


南2j

上家の1人テンパイで流局です。
ツモられず、ラス目の親が流れたのもかなり嬉しいですね。


南2局流れ2本場

南2a

配牌は3ブロックしかありませんが1メンツと赤含みリャンメンがあり、ドラ受けもあるまずまずの配牌です。
親に鳴かれるのが嫌なので第一打は東から。すでに雀頭もあるので、役牌重なりも嬉しいですね。


南2b

5巡目、ツモ1m 打3s

3sか8sを切れば1シャンテンです。一応赤5sなんかを引いたときに選択の余地を残せるよう8sを切りたいところですが、親がすでに仕掛けてドラの手出しも入っているのでかなり速そうですね。
すでにテンパイの可能性も少しありますが、押し返すなら3sはここしか切るタイミングがなさそうなので今のうちの3s切り。良いと思います。


南2c

8巡目、9pツモ切り

ここは北を切りたいですね。
親に2副露目が入り、ドラを切った後に445mの良い形からの6mチーでかなりテンパイに見えます。スジの8s、7mまではまだ良いですが、9pが放銃になる可能性は普通にあるのでここは北を切っておいて、南が入ったら9p勝負の形にするのが良いと思います。


南2d

10巡目、7pチー 打3p

親からカンが入って新ドラに7sが乗り自身の打点が上がりましたが、この7pチーはしない方が良いと思います。
チーして切る3pは普通に危険牌ですし、この手は南が鳴けるか、門前で2pが入らない限りはほぼ死んでいます。南が鳴けないならこの手に鳴く価値はないので、南が鳴けた時に勝負に行くのが良いと思います。


南2e

3pが親に放銃になってしまいました。
南が鳴けて3p勝負で放銃になるのは仕方ない気がしますが、南バックで仕掛けてのこの放銃は回避したかったかなと思います。


南2局3本場

南2-1a

配牌ですでに1メンツ完成、5ブロックありけっこう良い方の配牌です。123の三色も見えますね。
東重なりもそこまで嬉しい訳ではないので、親に重ねられる前に第一打は東から。


南2-1b

2巡目、ツモ白 打9m

役牌が重なりました。89mを切るのですが、三色がある分7m引きのフリテン69mよりもカン2sの方が重要なので、ここは8mからで良いと思います。


南2-1c

4巡目、ツモ5s 打3s

47sのリャンメンができて、大体鳴いていきそうな手なので形を優先してカン2s払い。
三色で仕掛けるなら白を雀頭にできますが、ピンズで雀頭は作れそうなのでここは3s切りで良いと思います。


南2-1d

8巡目、ツモ5s 打中

5sが暗刻になりました。マンズ1ブロック・ピンズ2ブロック・ソーズ1ブロック・白白で、ソーズで2ブロック作ることはほぼないので、ここは6sを切るのが良いと思います。
中が重なった時に7700以上確定のダブルバックで仕掛けていけるのも嬉しいですし、中を鳴かれてしまうと6sが切りにくいです。


南2-1e

11巡目、ツモ4p 打6sダマ

4pを引いて一盃口赤の役ありテンパイ、マンズはかなり高いですがこれはリーチしたいですね。
まず点数状況ですが、トップ目の上家と5200点差、2着目の下家と1500点差で、2600は3500をアガったところで状況はほとんど変わりません。ここで満貫をツモって一気にトップに近付きたいですね。
また、ドラの中がすでに3枚切れていて、赤ドラも自身で1枚使っています。ということは、他家の打点はさほど高くならず、押し返されるリスクも低いです。

マンズの場況は非常に悪いですが、それでも1枚切れのリャンメンぐらいなら山にないことはそうそうないので、これはかなりリーチした方が良いと思います。2巡前の下家の白はスルーで良いと思います。


南2-1f

次巡、トイメンからリーチが入ってツモ切りで追っかけリーチ。
トイメンの手も大体安いはずなので自身がリーチをしなければ降りていたかもしれませんし、トイメンの宣言牌が14mなら一発で討ち取れていました。
ここでリーチをするなら前巡でリーチした方が良いでしょう。


南2-1g

1巡遅らせたことで一発でツモりました。やはり天才ですね。
供託も付いてウハウハです。


南3局

南3a

南3局親番、配牌はダメです。まるでやる気が出ません。
第一打は西からでしたが、字牌全部残して七対子1本でいきたいぐらいの手ですね。私は1p辺りを切りそうです。


南3b

2巡目、ツモ9p 打1p

4トイツになって、役牌が重なってもほぼトイツ手にする形になったので、ここは6pとかを切っておきたいですね。
端牌の方が安全度が高く、待ちになった時にも強いです。
上家は第一打が9pなので、6pを持っている可能性も若干上がっていますね。


南3c

5巡目、上家からリーチが来ました。親番ですが、こんな手では勝負できませんね。9pを切ってベタオリします。


南3d

6巡目にトイメンが上家に放銃、2600の横移動で済んだのはラッキーな方ですね。


南4局

南4a

トップ目で迎えたオーラス、アガれば勝ちなので軽いアガりを決めたいところです。上家は大体トップを狙ってきそうで、高い手を作ってくるトイメンに差し込んだりもできないので、自分でアガって決着を付けるしかなさそうですね。


南4b

第一打は發
とにかくアガりたい状況なので仕掛けが効くようになる役牌重なりの価値が高く、なるべく役ありテンパイを組みたいので1m辺りを切りたい気がします。


南4c

3巡目に親からいきなりリーチが来ました。やってられないですね。
北を切ってベタオリします。


南4d

5巡目、ツモ7m 打6p

安牌がありませんが、この6p切りの意図はよくわかりません。9pが通っていて、8p切りリーチに36pはあまりないだろうということでしょうか。
早いリーチなので8pが関連牌であるかどうかは分からず、6pはただの無スジなので、無難に2枚落とせる9mを切るのが良いと思います。


南4e

6巡目に上家が放銃して4800の横移動、まだなんとか繋がりました。


南4局1本場

南4-1a

配牌はメンツもなく愚形だらけで良くないですね。

第一打は2sから。
一応すでに5ブロックはあるので、くっつきの弱い2sよりは役牌の重なりを優先していますね。良いと思います。


南4-1b

4巡目、ツモ西 打6p

リーチはしたくないので、6pや9mが暗刻になっての愚形リーのみは拒否する1打ですね。
自分の手が先制するのは少し厳しそうなので難しいところです。上家の満貫ツモを耐えられるようになったので、自分はゆっくり手を組んで上家が来そうなら任せてしまう手もありそうな場面、ツモ切りも普通にアリだと思います。6pを残すと5p引きの後に良形変化が多いのが嬉しいですね。

一応567の三色で仕掛けて行けますが、ネックが多くて厳しそうです。


南4-1c

6巡目、ツモ4m 打白

マンズが伸びそうな形になりました。ここで役牌重なりよりもマンズの変化を残していますが、愚形リーチを嫌うなら1p切りとかもなくはないのかなと思います。
愚形2つが残った2シャンテンから愚形2つが先に埋まらなければ勝負できないのは厳しいですし、放銃して3着まで落ちてしまうのも辛いので、カン2p受けだけを見切って良形変化・役牌重なり・僅かな喰いタンをMAXで見る感じですが、どちらが良いかは難しいところです。三色が一歩遠くなってしまうのが難点でしょうか。


南4-1d

8巡目、8pチー 打4m

上家のリーチの一発消しでしょう。自分の手はアガりが厳しいので、上家に一発で跳満をアガられる可能性を消して後は任せようという判断だと思います。

親はほぼラスにならないのでけっこう押してきそうで、まだ自身のアガりの可能性もギリギリあるので、微妙なところですね。一発を消さないと下家かトイメンが一発で跳満を放銃して捲られてしまう可能性もあるので、悩ましいですが一発消しをする方が良いかもしれません。


南4-1e

9巡目、ツモ5m 打7m

トイメンから追っかけリーチが入って一発目、この7m切りはトイメンに無スジなのでかなり危ないですね。トイメンに満貫を打ったら2着、跳満を打ったら3着まで落ちてしまいます。見逃す可能性もありますが、トイメンは三倍満ツモでやっと着順アップと条件がかなり厳しいので、素点回復のためにそのままアガることも十分に考えられます。現物はありませんが、素直に1枚切れの北を切るのが良いと思います。


南4-1f

その後はベタオリで、上家とトイメンの2人テンパイで流局。無事にトップを獲れました。おめでとうございます。

南5



まとめ


手組みの際に、字牌を残し過ぎな傾向がありそうです。手牌評価(手牌の打点、速度の判断)と他家の速度読みができるようになると、過剰に字牌を抱えてしまう場面が減るかと思います。

手牌評価に関しては、友人戦などで一度試しにどれだけひどい配牌だろうと全力でアガりに行く練習をしてみると良いかもしれません。意外とアガれたりしますし、意外と放銃しなかったりするものです。そうやって無理やりにでもアガろうとすると、悪い配牌の手組みの仕方も身に付きますし、本当に無理な手はどんなものか分かるんじゃないかなと思います。

速度読みは、打つ時に常に他家の捨て牌や仕掛けの状況から今何シャンテンぐらいなのかを考えながら、対局後に牌譜で相手の手牌を見て「この場面で〇シャンテンぐらいだと思っていたけど、実際はどうだったんだろう」とその都度振り返るようにすると、こういう捨て牌だったらこれぐらい手が進んでいるんだなと分かってくるようになるんじゃないかなと思います。

基本的にはとてもしっかりと打てているので、その辺りの感覚が身に付くとより勝てるようになると思います。これからもがんばってください。


最後に

ということで、フォロワーさん牌譜検討の初回でした。

悩ましい局面が多く、ちゃんと打牌意図を汲み取れていない部分もあったかもしれないので、何かあればご指摘いただけると私としても勉強になります。

また、今回の記事は大体5日で書き上げましたが、今後は2~3週間で1本、月2本ぐらいのペースで書いていきたいと思っています。遅筆ですみません。

牌譜は現在も募集しております。検討記事を上げるのは少し先になってしまうかと思いますが、一応募集要項のようなものをご説明しておきます。

・Pacific DainagonのTwitterをフォローしている
・牌譜は雀魂の四麻のもの
・段位は問いません
・検討内容は可能な限り検討者さんのレベル(段位)に合わせます
・いただいた牌譜は全て記事にするので、お名前は隠しますが、それでも他の人に見られたくないという方はご遠慮ください

それでは長くなりましたが、牌譜の提供者様、読んでくださった皆様、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

Pacific Dainagon

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