見出し画像

フォロワーさん牌譜検討 Part.7

こんにちは、Pacific Dainagonです。

フォロワーさん牌譜検討第7回、やっていきましょう。

今回は玉の間の半荘の検討になります。現在は「和了率を改善しようと取り組んでいる最中」とのことなので、手組みの方針に気がかりがあるのかもしれませんね。注意して見ていきましょう。

それでは、どうぞ最後までお付き合いください。



東1局

東1a

東1局、西家からスタート。
配牌は1メンツと良形ターツもそこそこ、赤とドラ受けもあって良い目の配牌ですね。


東1b

第一打は1s。

私は東を切りますが、これぐらいならどちらでも良いかなと思います。

現状雀頭候補が4pしかなく、4pを雀頭にすると赤5pが使いにくくなってしまうので、私は1sが重なった時にピンフにできるように1sも残します。
ですが東が重なっても赤とドラを使えれば3900は見えるので、東を残すのも悪くないと思います。3sを引いてカン2sターツができるのと東重なりのどちらが嬉しいか、やや微妙なところですね。

ちなみに、9sは789三色があるので切らない方が良いです。


東1c

4巡目、ツモ6p 打9s

良いですね。4pヘッドのくっつきテンパイの形ですが、9sくっつきは全て愚形になってしまうのに対して、9pくっつきは8pを引くと47pの亜リャンメンができるので、9sよりも9pの方が価値が高いです。


東1d

6巡目に上家が下家に放銃、2000点の横移動となりました。

この局の手順は問題なさそうですね、良かったと思います。



東2局

東2a

第一打 南

2メンツと赤もあり、こちらもけっこう良い配牌ですね。

素直にピンフ形でまとめるのに役牌はいらないので、自風ですが第一打は南から。良いと思います。


東2b

2巡目、ツモ4s 打8s

ソーズの連続形はなるべく残したいところですね。8sを切ると146p36sの1シャンテンにはなりますが、6pから引いた時だけ亜リャンメンかノベタンに取れはするもののほぼ愚形テンパイにしかならないので、なるべく変化を見たいです。

ここは1p切りをオススメします。亜リャンメンというのはそんなに強くありません。1pがもう1枚切られるだけで途端に和了が厳しくなってしまいます。
4pを引いても36pのリャンメンができ、7s引きもソーズ多面張変化を狙って仮テンにできます。

また、ピンフを逃さないために14pの亜リャンメンを残しつつピンズの変化を見る5p切りもあると思います。瞬間のテンパイが弱い時は、なるべく1手先、2手先の変化を見ましょう。


東2c

3巡目、ツモ5s 打7p

リャンメンと亜リャンメンの1シャンテンになりましたが、ここは5pを切った方が良いかなと思います。

赤5p縦引きは嬉しいですが、4p引きはテンパイになるので5pを残しても変化がありません。
7pを残すと、ツモ8p打1pで6789p234567s受けの広い1シャンテンになり、47s先引き以外は良形テンパイになるので良形テンパイの枚数も14p亜リャンメンより多いです。

今回の34556sの様に連続形がある時は雀頭を作りやすくなるので、ヘッドレスに受けると受け入れが非常に広くなります。この変化を見据えて打牌を選択できると良いですね。


東2d

5巡目、3sツモ切り

ここも1pを切った方が良いですね。
334556sの形が少し複雑ですが、3sを雀頭と見るとくっつきテンパイの形です。1pを切ると14mと5sのくっつきですね。

14m縦引きでも3sを切って47sのリャンメン、3s縦引きだと457sの3面張になるので、良形の受け入れも非常に多いです。ちょっと亜リャンメンを引っ張り過ぎなので気を付けて、基本的には連続形の方を残しましょう。


東2e

14pでリーチ、上家から出和了して、裏も2枚乗って満貫をアガることができました。

牌効率に少し怪しいところがあったので見直してみましょう。



東3局

東3a

第一打 9s

ピンズが多いですが、3トイツに1暗刻の悩ましい配牌が来ましたね。
ダブ東の重なりは非常に嬉しいので9sからで良いと思います。


東3b

3巡目、ツモ6m 打東

門前だとやや重い手なので、東はあまり切りたくないですね。6mにくっついてリャンメンになってもほぼリーのみにしかなりませんし、トイトイかホンイツにしたいところです。
私は6mツモ切りをオススメします。


東3c

4巡目、ツモ8p 打5p

ここも6mを切りたいですね。ほぼトイツ手か染め手のどっちかになったので、この手でピンズ以外のリャンメンは必要ありません。

146p辺りを引いた時にチンイツにもいけるように5pを残して、6mを切った方が良いと思います。


東3d

5巡目、6mツモ切り

こうなったらもうトイツ手1本にしたいですね。23pを切りましょう。

四暗刻の1シャンテンですし、ポンしてもツモり三暗刻のトイトイのテンパイが取れます。
23pを残しても14pから入ってしまうと出和了リーのみの愚形テンパイになってしまうので、もっと手役を見た方が良いと思います。


東3e

三暗刻のテンパイでリーチしましたが、上家からの追っかけに下家が放銃し、7700の横移動となりました。

23pを切っていてもトイメンの2mをポンするかは微妙なので結果は変わっていなかったかもしれませんが、なるべく安くならないテンパイを目指すよう心がけましょう。



東4局

東4a

第一打  9s

手役があまりできそうになく、門前だと重いので孤立19よりも役牌を残したい手ですね。
9mと9sはどちらでも良いと思います。


東4b

4巡目、ツモ6s 打9p

467889pの形は57p受けのリャンカンがあるので、9pは切らない方が良いですね。トイメンが2副露していて怖いですが、まだ安牌も足りず降りるにも早すぎるので、全体に通りそうな牌を残しつつある程度は手を組んだ方が良いと思います。

何を切るかですが、8sがすでにポンされていて、36sはスジで受けが被っていますね。東はポンされた時に危険で、中は1枚切れで半分安牌、1113の形は雀頭を作りやすいので、ここは6s切りをオススメします。
ピンズはトイメンに比較的通りそうなのでまだ残しておきたいところです。


東4c

6巡目、ツモ2p 打8p

やはり降りていたようですね。自分の手牌価値と比較してしっかり副露に対応しているのはとても良いですが、トイメンはまだテンパイなのかどうか微妙なので、現物を抜いてしまうには少し早いかなと思います。後々で手詰まってしまうことにもなりかねません。

ここもまだ6sぐらいは切った方が良いと思いますが、降りるなら1sの暗刻落としもアリかなと思います。このような速い仕掛けに対して降りる時は、なるべく現物を残しつつ比較的通しやすい牌から切っていくと良いと思います。

完全に降りるのはここからもう1度手出しが入った辺りからで良いと思います。


東4d

トイメンは9s単騎のテンパイでした。上家が放銃して3900の横移動です。

副露のケアは苦手な人が多いので、そこができているのはすばらしいと思います。次は降りる手順にも注意してみましょう。



南1局

南1a

第一打 白ポン 打1m

トイメンの第一打の白ポンから入りました。
ポンするのはいいのですが、ホンイツは見たいので12s辺りから切っていくと良いと思います。

ドラも8mなので染まれば満貫になりますし、4mがヘッドになれば1mくっつきも全て採用できます。
自身はトップ目で、ライバルの親番は早く流したいですが、ネックのペン3sを払ってもそこまで速度は落ちませんし、ここで満貫をアガるのも非常に大きいです。

ソーズ部分がリャンメンだったら、ホンイツを見切って速攻で流しに行くのも良いと思います。


南1b

2巡目、6pツモ切り

1mを切ってホンイツから遠ざかったので、ここはを切った方が良いと思います。

まだブロックが足りていないので、受け入れの優秀な6pは残したいですね。安牌気味に中を残すより、早く手を作ってアガってしまう方が安全度の面でも良さそうです。


南1c

3巡目、ツモ4p 打8m

ここも中を切った方が良いと思います。
8m縦引きで3900から7700まで見えますし、7m引きの3面張も逃したくありません。

9m2枚切れは少し嫌ですが、安牌が1枚あったところで降り切れないので、躱し手であっても序盤は受け入れを狭めて安牌を抱えるより、ブクブクに構えて最速で流しに行く方が良いです。


南1d

6巡目、ツモ7m 打2s

ドラポンされて引き気味に打ちたい気持ちは分かりますが、ここでペン3sを外すのは少し中途半端な感じがします。

他家にアガらせないために最も良いのは、自分が先にアガってしまうことです。愚形確定ですが鳴ける1シャンテンなので、1シャンテンは崩さない方が良いでしょう。

を切るのが良いとは思いますが、中を残すにしても4pか2pを切って少なくとも1シャンテンは維持しましょう。


南1e

下家がリーチしましたが親に放銃、1500の横移動となりました。

たまたま中が重なって下家に4pが通ったので降りれそうな手牌になりましたが、これがなければ安牌もなくアガりも見込めないかなり危ない状況になっていました。
降り切れない手で引いて打ってしまうと不安定な状態になってしまうので気を付けましょう。

また、ホンイツに向かっているとドラも切らず自然に中を持てるので、もっと安全な状態で応対することができました。ホンイツは安全度の面でも優秀ですし、このような1000点の手での難しい押し引きを減らすこともできるので、副露手の時は意識してみましょう。



南1局1本場

南1-1a

第一打 北

ドラもなく愚形だらけのあまり良くない配牌ですね。チャンタや234の三色なんかを狙っていきたいところです。


南1-1b

2巡目、ツモ8p 打9m

チャンタは見切って、234三色と役牌重なりを最大限に見る手順ですね。

悪くはないと思いますが、この手順なら234三色以外は不要なので9mよりも8mからで良いと思います。


南1-1c

6巡目、ツモ9s 打發

トイメンが東をポンした後加槓し、上家からリーチが来ました。

新ドラの3mを上家が切ったのは東カンの前で、3mを切ってもトイメンにポンされることはなさそうですが、親がテンパイした可能性もありますね。

1mも通るので、親も警戒するなら發切りで良いと思います。


南1-1d

親が1600は1700オールをツモアガりました。

ベタオリの手順がとても良かったと思います。



南1局2本場

南1-2a

第一打 1p

ドラは中で使いにくいですが、かなりまとまった配牌ですね。

3pを引いた時にペンカン3pは嫌ですが、4pくっつきの変化が見れるので1pよりもから切った方が良いと思います。


南1-2b

2巡目、ツモ9p 打7p

前巡ならギリギリ發を残しても良さそうですが、ここはさすがにを切った方が良いですね。
ブロックが足りていないので7pくっつきは大事ですし、早く手を仕上げて中を切りたいです。メンピン三色一盃口のような手になったら中を切っても十分見合うので、自分の手を第一に考えましょう。


南1-2c

4巡目、ツモ9s 打中

9sを引いて、789三色が見えますね。
中を切っても良いですが、3p引きの一盃口がフリテンなので、ここで8sを切って三色を確定させてしまうのをオススメします。

4p引きのカン3pの一盃口は裏目ですが、それよりは中重なりと7sチーのドラ単騎の方が優秀かなと思います。


南1-2d

8巡目、ツモ1m 打9s

上家からリーチが来ました。三色も確定しておらずドラもなし、役なしの愚形残りでは押せないので現物の9s切り。良いと思います。


南1-2e

トイメンが一発で放銃し、12000は12600の横移動となりました。

三色を見れたのは良かったですね。なるべくリーのみにならない手順を目指しましょう。



南2局

南2a

第一打 南

そこそこまとまっていてドラドラある好配牌ですね。

ダブ南は1枚切れですが重なった時に4翻がほぼ確定するので、南よりも白か發を切った方が良いかなと思います。


南2b

4巡目、ツモ5m 打3s

234と345の三色があり、4sを引くとより喰いタンに行きやすくなるのでここは西を切りたいですね。

少し序盤から字牌を持ちすぎなので気を付けましょう。


南2c

8巡目、2pツモ切り

ここは6mを切りましょう。2p雀頭のカン4pと69sの1シャンテンを崩してしまっていますね。

5mがすでに3枚切れで6mくっつきも弱く、浮き牌を持つには少し巡目が深いので、西を抱えて形を決めてしまいましょう。


南2d

11巡目、ツモ2p 打4m

トイメンからリーチが来ています。

23p78sを切れば1シャンテンが維持できますが、全て通っていませんね。
58mも5枚切れでかなり厳しくなってしまったので、ここで降りたのは良い判断だと思います。


南2e

上家とトイメンの2人テンパイで流局しました。

序盤から字牌を持ちすぎる癖は直した方が良いかなと思います。
捨て牌2段目ぐらいから守備を意識するようにしましょう。



南2局1本場

南2-1a

第一打 東

1メンツと赤はありますが、まだ少し苦しい手ですね。
123や234の三色か役牌重なりを見ていきたいです。


南2-1b

5巡目、7pツモ切り

よくあるリャンメンカンチャンの形ですね、ここは7sを切ると良いと思います。

ピンズの233457の形は14pのリャンメンに加えてカン6pの受けもあるので、見落とさないよう注意しましょう。ドラが8pなので、8p引きのリャンメン変化も嬉しいですね。

1sを切ってタンヤオに行く手もあるかと思いますが、1p受けがあるのでまだタンヤオが確定しませんし、12s縦引きでも雀頭になるので、あまりペン3sを嫌う必要もないかなと思います。


南2-1c

11巡目、ツモ8p 打3m

ドラの8pを引きました。7pが残っていれば使えそうでしたが、この形だと使うのが難しいですね。

2副露している親の現物の3mを抜いて降りたようですね、親は打点が分かりませんがドラが河に見えておらず、この使いにくい8pを切ることはできないので、降りてしまって全然良いと思います。
2mぐらい切ってしまって良さそうな気もしますが、弱い8pくっつきが来ないと自分の和了目がない以上、少し苦しそうです。

今通った7mは下家とトイメンの現物で親も鳴いていないので通りそうということで、親にしか通っていない3mから切っていますね。良いと思います。


南2-1d

上家の1人テンパイで流局でした。

ドラ受けを逃してしまったこともそうですが、まだ少し形への理解が足りていないように感じました。牌理の勉強は続けていきましょう。



南2局2本場

南2-2a

第一打 西

ドラもなく、かなりリーチのみになってしまいそうな手ですね。
345三色などは見ていきたいです。


南2-2b

10巡目、ツモ8p 打東

2副露のトイメンを警戒していますね。

25p47sが入ってもリーのみなので、無スジの8pを止めつつ東を切ってタンヤオに向かったということでしょう。前巡に5mを残したのもそういうことだと思います。

先手を取れたらリーのみでも曲げる選択肢はありましたが、ほぼほぼ後手を踏んでしまっているので、ここから無スジを押してリーのみには行きたくありませんね。
ここで東を切って回れるのは非常に良いことだと思いますが、東を切った時にラス目の下家への安牌がなくなるのが不安なところですね。

ラス目に放銃するわけにはいきませんし、自分は8pをかなり使いづらい、トイメンに8pで放銃したとしてもドラ暗刻でなければ大体2000~3900ぐらいで済みそうです。
最終手出しは北なので7p先切りのパターン以外で58pは当たりませんし、一番警戒しなければならないのはラス目なので、ここは東は残して8pをツモ切るのが良いのではないかなと思います。


南2-2c

親からリーチが来てトイメンが放銃、12600の横移動になりました。

上家が抜けてしまいましたが、ラスが遠くなったので悪くない横移動ですね。



南2局3本場

南2-3a

第一打 西

ドラこそ2枚ありますがちょっとバラバラな配牌ですね。

3着目とラス目が争ってくれるので、放銃しないようなるべく引き気味に打ちたいですね。一応稀に四風連打もあるので、とりあえず西からで良いと思います。


南2-3b

7巡目、ツモ7p 打5p

7pは受け入れに関わる牌ではないので、親の現物を残したということでしょう。

ですが、親以外には誰にも通っていませんし、5pと4sの受け入れを減らしてしまうのはロスが大きいので、ここは素直に7pを切った方が良いと思います。
ドラが暗刻になった時に雀頭がなくなってしまい、後々切れなくなるような事態も避けたいですね。


南2-3c

12巡目、3pチー(123) 打發

良い反応ですね。ドラ3なので鳴いても7700ありますし、数牌も全員の現物があるので安全度も大丈夫そうです。



南2-3d

3人テンパイで流局しました。

副露判断は良かったですね。鳴いた後の手牌の安全度も、鳴くかどうかの重要な基準になります。



南2局4本場

南2-4a

第一打 1s

赤が1枚ありますが愚形が多く、また微妙な配牌ですね。
これぐらいなら1sから切ってしまっても良いと思います。役牌重なりは期待したいですね。


南2-4b

5巡目、ツモ8p 打發

7p引きは雀頭がなくなってしまってあまり嬉しくないので、この8pはツモ切った方が良いと思います。
7pを引くよりも發が重なる方が嬉しそうです。


南2-4c

6巡目、ツモ7s 打8p

トイメンに2副露が入りましたね。自身はドラドラですが、愚形が2つの2シャンテンから向かうのは少し厳しいですし、自身が放銃する以外は大体OKなので、もう赤5s9mを切って降りたいですね。
ギリギリな気がしますが、少し自分の手が和了に遠すぎるかなと思います。


南2-4d

8巡目、ツモ2s 打9p

6ブロックの手で、ドラのトイツがあるので9pの方をトイツ落とししていきました。手牌の価値が上がり、9pの1種を押すだけでテンパイできる可能性があるので、こうなったら押すのもアリそうです。

ですがここまでにすでに2枚押しているので、あまりしない方が良い部類だと思います。トイメンの手は安そうですが、自身が放銃するのは嬉しくありませんね。


南2-4e

下家からリーチが来ましたが親がトイメンに放銃、2000は3200の横移動となりました。

ここまでかなり引き気味に打っていましたが急に積極的になった印象ですね、これは少し押し過ぎだと思うので自身の手牌評価をしっかりと行えるようにしましょう。



南3局

南3a

第一打 北

ラス親、配牌はそこそこまとまっていますが、ドラが使いにくいのであまり打点が見えませんね。
とりあえず1500点をアガって連荘したいです。


南3b

同巡、下家の發をスルーしていますが、これはポンして良いと思います。

ドラの白が使えなければ門前でリーチしたところで大した打点になりませんし、鳴いて2シャンテンなので速度的にも十分です。
ポンして打1pをオススメします。


南3c

下家とトイメンの2軒リーチになり上家がトイメンに放銃、8000点の横移動となりました。

發を鳴かなかったために上家の赤5pもチーできず、和了を逃してしまったかもしれないので少しもったいなかったですね。
ドラがなくリーチによる打点上昇が少ないような手の時は手役を見るか、速度を重視して仕掛けて行けるようになると良いと思います。



南4局

南4a

第一打 東

オーラス、3着目とは2800点差、トップとは8800点差で、満貫ツモでトップ浮上が見えますね。

ラス目は遠いので積極的に鳴いて2着を確定させるのもアリですが、上家の4pはポンせず、門前で打点を作りにいくようですね。良いと思います。


南4b

7巡目、ツモ白 打7p

親からリーチが入りました。完全安牌の白を残して現物の7pを抜いていますが、チートイの1シャンテンを崩してしまうのでここはから切った方が良いですね。

テンパイした時に無スジを押すのかどうかはまた難しいところですが、安全に1シャンテンを維持できるのなら維持した方が良いでしょう。
トップ目の上家はほぼ降りる状況ですし、トイメンは出和了でもツモでも大体捲られるので、実はトイメンへの放銃はそこまで気にする必要がありません。


南4c

下家が3900オールをツモアガりました。

安全にテンパイできるルートは逃さないようにしましょう。



南4局1本場

南4-1a

第一打 9m

ドラドラはありますがちょっと形が苦しい配牌ですね。

役牌は残して、スジが被っていて受け入れに不要な9mからの切り出し、良いと思います。


南4-1b

3巡目、ツモ3p 打8s

リーチ手順なら7s引きの裏目が非常に痛いので字牌を切った方が良いですが、ラスとの点差がかなり詰まってしまったのであまりリーチしたくない状況になりましたね。

自分の手はまだバラバラですが、親は第一打が自風の東、その後続けて中張牌を手出ししているので非常に速そうです。
そうなるとリーチ手順では厳しいので、役牌重なりを見つつ引き気味に打って3着も許容するような構えですね。こちらも良いと思います。


南4-1c

11巡目 7sチー 打中

5sと6pが通ったのを見て、浮き牌を打ち切れると判断しての仕掛けだと思います。

悪くない仕掛けですが、上家が無スジの7sを押しているのが気になりますね。上家に満貫を放銃するとラスになってしまうので手牌を短くするのは怖いですが、テンパイも取りたいので難しいところです。
ネックが多すぎるのでスルーでも良いと思います。


南4-1d

下家が2600は2700オールをツモアガりました。

トイメンとのラス争いの状況になってしまったのが厳しいですね。



南4局2本場

南4-2a

第一打 東

微妙な配牌ですね、ドラもないので速くアガってラスを回避したいところです。役牌は大事にしていきたいですね。


南4-2b

2巡目、ツモ7s 打白

和了自体の価値が非常に大きいので、役牌はあまり切りたくないですね。

イッツーで仕掛けていくルートもあるので9pも切りにくいですね、渋々ですが私は7sをツモ切りそうです。


南4-2c

3巡目、ツモ8s 打9p

先ほども書いたようにイッツーがあるので、この9pは切らない方が良いと思います。

7899sでヘッド+1メンツを作る想定で、イッツーと役牌は残して4sを切るのがいいのではないかと思います。



南4-2e

6巡目、ツモ2p 打7m

ブロックが足りていないので、ここで7mを切ってしまうと自身の和了がかなり厳しくなってしまいます。
放銃はダメですがトイメンにアガらせてもいけないので、自身の和了は見なければなりません。2pが雀頭候補になったので、ここで9sを切るのが良いと思います。


南4-2f

トイメンからリーチが来ましたが下家が4200オールのツモ、なんとか助かりました。

ラス争いをしている状況では放銃をしないことももちろん大事ですが、まずは自身の和了を第一に考えましょう。下家がアガってくれたので助かりましたが、そうでなければトイメンがツモるのをただ眺めるだけになってしまいます。
状況に合わせた手組みを心がけましょう。


南4-2g

ということで、結果は3着でした。
お疲れ様でした。



まとめ


押し引きのバランスは悪くないですね。副露に対してのケアができているのは良いと思います。
ですが降り判断が早すぎることがあるのと、まだ時々押し過ぎていることがあるので、押し引きに関してはその2点に注意しましょう。巡目が早すぎて降り切れなさそうな時は焦って現物を抜かず、比較的通しやすそうな牌を切って多少手を組みながら、現物が増えて降り切れそうになってからしっかり降りましょう。

牌効率に関してもまだ少し甘いところがありそうです。何度か触れましたが、亜リャンメンの形を残し過ぎる傾向があるので注意しましょう。参考に動画のリンクを載せておくので、ご覧になってみてください。牌効率の勉強は常に続けていきましょう。



また、副露判断に関しても少し気になるところがありました。副露に関して苦手意識があるのではないでしょうか。

ただアガるだけなら、門前だけで手を作るより副露も使った方が断然速くなります。オーラス2本場もそうでしたが、アガることが非常に重要な場面は度々出てくるので、そのような時に「鳴ける手作り」をすることは心がけられると良いですね。

平場で鳴くかリーチを目指すかという判断に関しては、基本的には手牌のドラの枚数で考えれば良いのではないかなと思います。
2翻ある手だとリーチしてツモるだけで「リーヅモドラ裏」のような満貫が狙えるので、リーチを目指す方が良くなる場合が増えます。ですがドラがない手でリーチのみなどになってしまうと、リーチしてもあまり打点が上がりません。そのような時は積極的に鳴いて、速い手で躱していけると良いかなと思います。

安くなってしまいそうな手の時は手役を追うことも重要になります。三色やイッツー、ホンイツなどを付けて満貫が狙える手を作り、後手を踏んでしまっても押し返せるだけの価値がある手を作りましょう。



それでは、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Pacific Dainagon

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?