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フォロワーさん牌譜検討 Part.12(後編)

東場は前編の方をご覧ください。

(続き)


南1局

1巡目、ツモ6s 打2p

2pはドラ受けですし、ホンイツを狙うにも白を重ねたとしてまだターツが足りず、リーチの方が速そうです。

ドラか一盃口の打点も見込めますし、十分リーチが打てる形なのでまっすぐを切るのが良いと思います。


5巡目、8sチー 打4m

現状1シャンテンですが鳴くとホンイツのみの2シャンテン、2000点しかない上に速度も落ちています

カン3sチーからなら速度が取れるのでアリですが、この鳴きは手牌価値を下げていそうなのであまり良くない部類だと思います。
カン3m引きの白単騎は曲げてもいいですし、染めるにしても自分でもう1枚ソーズを引きたいところです。


11巡目、ツモ4s 打白

ケイテンを見て粘りたかったのだと思いますが、ここで白を通して次巡テンパイしたとしても、残り巡目がかなりあるのでケイテンで押すことができません

2軒リーチでは横移動も十分にありますし、その前に自分が放銃しては損をするだけなので、親に当たり得る白をここから押すのはやめましょう。
現物の東か5sを切るのが良いと思います。



南2局

6巡目、ツモ6p 打1p

リャンメンになるかどうかも分からない4mくっつきよりも、ダイレクトにメンツになるペン3p受けの方が大きいと思います。
タンピン変化もダブ南を切らなければいけませんし、69s受けが残っていてあまりタンヤオが確定しないので価値は高くなさそうです。

まっすぐ4mを切りましょう。
フォロー牌を切ってしまう癖がありそうですね。


9巡目、2pポン 打3s

2pを鳴くと69sをリャンメンで使えなくなってしまい、最終形が愚形確定になってしまうので鳴きたくないですが、カン4sが2枚切れなのと3p引きがフリテンになってしまうので鳴いても良いと思います。

ですがこの形では結局すぐに降りることになってしまいそうなので、私はまだ自分のツモを優先してスルーしそうです。
また、せっかくバック仕掛けで南を抱えられますし、なるべくソーズから引いて最後まで南を持ちたいので、鳴くなら西を切った方が良いと思います。


11巡目、ツモ3p 打西

ここで西を切るのは前巡3sを切った思考とズレていそうです。

2pはポンしてしまっていて7pもフリテンですし、36p引きで形は良くなりますがそれよりカン4sを引く方が良いので、3sを切ったのならこの3pもツモ切った方が良いと思います。


13巡目、ツモ北 打8s
14巡目、4mツモ切り

北は安牌ではありません。
トイメンを警戒して北を止めたのなら分かりますが、それでは4mを押しているのと話が合っていませんね。

上家も5mを押していますし、この競っている点数状況のこの巡目ではダマテンの可能性もあります。
北を切らないのであれば4mも切らない方が良いのではないかと思います。
私はこの進行を取ったら78sを切って流局テンパイ狙いにしそうです。


14巡目、3pポン 打7s
16巡目、7pチー 打北

ここもそうですね。せっかく北を止めているのに、トイメンから手出しが入ってより危険になってから北を切るのでは止めた意味がありません

78sは後からでも切れそうですし、北を切るなら3pポンの時点で切って、切らないなら最後まで止めましょう。
鳴かれるならまだしもロンになるのは最悪なので、リスクは先切りが間に合いそうな内に背負っていきましょう。



南3局

2巡目、ツモ8s 打6s

私は南を切りますが、役牌を切りたくないのであれば9sの方を切りましょう。
チャンタや三色は不確定な上に遠いですし、役牌があって鳴ける手なので5s引きの良形変化と赤を逃す方が痛いです。


9巡目、ツモ赤5s 打9s

この赤5sはツモ切ってしまった方が良いと思います。

5800になるのも大きいですがそもそもそんなにアガれそうな手ではなく、6sがフリテンで使いにくい上に他家に対して危険です。
使えない赤ならば、中盤は先に切ってしまいましょう。


12巡目の2pで放銃になってしまいましたが、これは仕方ないと思います。

トイメンはテンパイでもおかしくないですが、自分がアガりたい手になってしまい、2pはほぼ自分で使えないのでなるべく早く切ってしまいたいですね。
一旦9pを切る選択肢もありますが、どうせテンパイしたら2pは切るので、それならここで切る方が良いと思います。



南4局

2巡目、ツモ北 打5p

純チャンを見たのかもしれませんが、3着目とは4900点差なので1000,2000条件、リーヅモ裏1でOKです。

赤5pを逃すのも痛すぎるので、まっすぐリーチに寄せてを切りましょう。


その後はツモり三暗刻をテンパイしてリーチが打てましたが、横移動で終局。


残念ながら、結果はラスとなってしまいました。お疲れ様でした。

この後は対局全体を振り返っていきます。



まとめ

もっと手なりで打つ意識をした方が良いと思います。
手役に寄せるのが必要な場面もありますが、手役(打点)と効率のバランスは難しく、現状のバランスでは効率の面での損が大きそうです。

まずはまっすぐにリーチを打った時にどれぐらいの打点が見込めそうか、リーチを打てる可能性はどれぐらいか、そして手役に寄せた場合どれぐらいの受け入れをロスしているのか、というところが判断できるようになると良いのかなと思います。
アガれない手をどうにか価値ある手にするためには速度を落としてでも手役意識を持つことは大事ですが、アガれる手の時にそれをやってしまうとただアガり逃すだけになってしまいがちです。
アガれる手はしっかりアガりに行きましょう

また、麻雀において方針を一貫させることは必ずしも必要なことではないですが、方針がブレるのはあまり良くないと思います。
押すにしても引くにしても、中途半端ではやはり少しずつ損をしてしまいます。一貫性が必要なわけではないにしても、それがあった方が全体として得な結果になりやすいのではないかと思います。
打牌に明確な意図を持って打ちましょう。




それでは、今回はここまでとなります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

Pacific Dainagon

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