フォロワーさん牌譜検討 Part.11
Pacific Dainagonです。
フォロワーさん牌譜検討 Part.11、やっていきましょう。
今回は金の間の牌譜になります。
雀傑の方ということなので、基礎的な部分で気になった箇所を中心に見ていきます。あまり細かいところには触れないので、今回は少し短めです。
それでは、どうぞ最後までお付き合いください。
東1局
良いですね。5sと受けが被っている8sを切って、ピンズの中膨れの形を残せています。
打点がない手なので一応678三色を見て8sを残すのもなくはないですが、基本は8s切りで良いと思います。
1mも悪くないですが、ここはリーチで良いと思います。
1mを切ると7pくっつきでテンパイしてタンヤオも見えますが、よく見ると89pがかなり切れてしまっていて、7pくっつきが弱くなってしまっています。
さらにこの巡目では1mトイツ落としの最中に他家からリーチが来てしまうかもしれません。
愚形リーのみですが、明らかな打点上昇がなければ基本はテンパったらリーチといきましょう。
東3局
ここは白を切りましょう。
この手は愚形が残っていますし、3mを引くとメンタンピンまで見えるので、白より2mの方が価値が高いです。
もしも守備的な意味で白を残したのであれば、まだ守備を気にする巡目ではありませんし、そもそも白は誰にも安全ではありません。そういった意識があった場合は気を付けましょう。
東4局
6ブロックのターツ選択ですが、ここでペンチャンを選べているのは良いですね。
發と北は待ちとして強く、しかも北を切ると發を引いた時にテンパイしなくなってしまいます。
ソーズの部分は連続形になっていて変化が強いので触らない方が良いですね。ここは89mを落とすのが良いでしょう。
ピンズを落としてホンイツに向かいました。
ちょっとやり過ぎな気もしますが、悪くないと思います。
シャンテン数は戻るものの、現状愚形しかないので残り1枚の發は鳴かざるを得ません。
それならば次の北も鳴けた方が良いですし、2つポンすれば11600のテンパイになるので、アリな選択だと思います。
ですが、これは捨て牌の状況を見た立体的な判断なので、基本は2sか9sを切るようにしましょう。
上家から危険信号です。
ドラの大明槓と役牌2つで、跳満が確定しています。
まだテンパイしていないかもしれませんが、カンの場合は手が整っている場合が多いので警戒しなければなりません。
こうなると2シャンテンの手では降りも視野に入るので、一旦上家に現物の6mを切りましょう。
放銃はせずに済みましたが、これはかなり押し過ぎですね。
明らかに高いことが見えている仕掛けには警戒度を上げていきましょう。
南1局
發を切りましょう。
ターツが足りていない手で数牌を切るのは良くない癖です。
發を切っても發3枚しかロスになりませんが、8sを切ると6789sの11枚がロスになります。
序盤はまっすぐ字牌を切りましょう。
純チャン三色を見たのだと思いますが、この手はすでにドラ1が付いているので、ピンフになるだけでも十分な手です。
57p引きでリャンメンを逃すのがかなり痛いですし、純チャンは有効牌が少ないので大体途中で方向転換せざるを得なくなります。
ここも發を切りましょう。
南1局1本場
この中は絶対に切ってはいけません。
もっと手が整っているならまだしも、2副露で赤5mまで切ってきている親に到底間に合う手牌ではありません。
単純に中で放銃するのも嫌ですし、中が鳴かれるだけでもパオになってしまい、自分が多く点棒を払わなければいけなくなってしまいます。
ここも明らかに親が高くて速いのが見えているので、もっと警戒しましょう。
今通った8sを合わせてベタオリするのが良いと思います。
ここもリーチしない方が良いですね。
2600のカン6sでは勝負に見合いません。親に12000以上を放銃するとトップから一気にラスまで見えてしまいます。
ここまで押した以上リーチは筋が通っていますが、そもそも押さない方が良いです。この辺りの押し引きは見直しましょう。
南1局2本場
ここは基本の牌効率の部分の話になります。
1・4と持っている時、1の受け入れは4でほぼ全てカバーできているため、1はほとんど機能しません。
9pよりも1pを切りましょう。
チートイとチャンタを両方見たかったのだと思いますが、大体白をポンしそうなこの手でチャンタが付いても2000点にしかならず、あまり価値が高くありません。
白を鳴きたくないのならチャンタだけ残す打4pなんかもありますが、基本は打9mないしは打1sのカンチャン落としをオススメします。
白を鳴いた時にポン材が残っている方が鳴きやすいですし、七対子も残した5ブロックにできて、フォロー牌や安牌などの余剰牌を持つことができます。
常に5ブロックを意識しましょう。
南1局3本場
9mを切ると1シャンテンでなくなってしまいます。
ドラ受けや三色変化の7sを残したかったのかもしれませんが、そうだとしても8mを切って1シャンテンには取りましょう。
南2局
親リーの一発目、1シャンテンですがここは降りた方が良いと思います。
手牌にドラドラがあったり、アガるとかなりトップが見えるような手ならば良いのですが、現状ピンフのみなので打点的な魅力はありません。
さらに、点数状況的に親への放銃はかなりまずいです。
親にツモられてもラス目とはまだ1万点差以上あり、オーラスの親でゆっくり着順浮上を狙えますが、ここで親に満貫を放銃すると一気にラス目になってしまいます。
東場なら押しても全然良いですが、南2局だと放銃がかなり重いので引き気味になる方が良いと思います。
幸い現物も3枚あるので、現物を抜いて降りましょう。
南2局2本場
先ほどと同様ですね、9sを切ると1シャンテンではなくなってしまいます。
タンヤオを見たいのであれば、一旦ドラを固定して2mを切っておきましょう。
不要なシャンテン戻しは良くありません。まずは素直に打つ練習をしましょう。
9sは通っていない上にこれも切ると1シャンテンではなくなってしまいます。
2mを切ると現状36pと5sのくっつき1シャンテンになっているのが分かるでしょうか。1シャンテンの形が見えていないように見受けられます。
赤5m切りリーチなのでかなり通りそうな2mを切って、一番広く受けるのが良いと思います。テンパイしたら勝負しましょう。
南4局
3着目のオーラス、ノーテン流局でも3着で終了できますが、ドラドラの良い手が入ったのでアガりにも行きたいです。
西を残してもホンイツにはなりませんし、7pを引く方が断然嬉しいので西を切りましょう。
自分がアガれば放銃はしないので、不要な字牌を残すのは守備的な意味でも良くありません。
南4局1本場
上家に跳満を放銃する以外はラスにならないので、この状況ではかなり強気に攻められます。
ドラは自分で使いたいですし、9sがあまり役に立たない形なので9sを切るのが良いと思います。
ドラは大事にしましょう。
そのままノーテンで流局、結果は3着でした。
この後全体を振り返っていきます。
まとめ
まずは基本の牌効率を見直して、特に1シャンテンの形を中心に練習しましょう。
テンパイに近付けば近づくほど、ミスが結果に直結してしまうので、1シャンテン時の選択は間違えないようにしたいところです。
数牌より字牌を持ってしまうのも悪い癖です。
先ほども少し書きましたが、自分がアガってしまえば放銃することはないので、最速でアガることは守備にもなります。ひとまず手なりでまっすぐ手を組めるように練習しましょう。
牌効率の部分は、平澤元気さんの「麻雀何切るチャンネル」が1シャンテンの手牌を多く扱っているので、参考にしていただければと思います。
後は押し引きについてですが、かなり押し過ぎな傾向が見られます。
すでに何度か書きましたが、明らかに打点が高い相手に対してはもっと引き気味になりましょう。
リーチに対して無スジを押す時も、ドラドラ1シャンテンぐらいでないと見合わない場合が多いです。今は押し過ぎなので、自分で少し降り過ぎかな?と思うぐらいまで試してみて、バランスを探っていただくのが良いと思います。
それでは、今回はここまでとなります。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
Pacific Dainagon
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