ΣLeague ALLSTAR TOURNAMENTの思い出


先日行われたこちらの大会、『ΣLeague ALLSTAR TOURNAMENT』。

Σリーグ『Black Cat Code』のリーダー葉弥さん主催の、Σリーガー、運営・広報陣、さらに多数の関係者や豪華ゲストを招いたワンデイトーナメントです。

PVもかっこいいのでぜひ見てみてください。



なんとスポンサーまで付くことに。

自家製のビールを販売している『はみだしカンパニー』様です。
本当にありがとうございます。

執筆時点ではまだ届いていませんが私も買いました。



さて、そんな大会に私も参加させていただいたわけですが、試合の方も色々とドラマがありました。
今回は私が戦った3試合を振り返っていこうと思います。

軽くルールに触れますと、基本はΣリーグルールに準拠、飛び終了なし、オーラスのアガリやめ・テンパイやめ有り、そして決勝までは2位抜けの試合となります。

1回戦からものすごい人と当たり、私は気合十分で試合に臨みます。


それでは、試合の振り返りに入っていきましょう。
どうぞ最後までお付き合いください。



1回戦 VS Lusyaba, 平澤元気 , アルシー


平澤元気!?


本大会には多数の豪華ゲストが参加していますが、ちょっと豪華過ぎやしないかと不安になります。

せっかく平澤さんとの試合なので、軽くエピソードを書いておきましょう。
平澤元気さんは私のnoteなんて読んでいる方にはもはや言うまでもなく、『麻雀クリエイター』の肩書で麻雀の講座動画を配信したり、戦術本も多数出版されているとにかくすごい人です。

私も麻雀のことを何も知らないような初心者の頃から平澤さんの動画のお世話になっており、おそらくこの人がいなければ私は魂天になっていなかったどころか、麻雀を続けてさえいなかったんじゃないかなというくらいの大恩人です。

あとなんか色々あって平澤さんの動画に出させていただいたりしています。
その時の後日譚的な記事もあるので、もしご興味がある方はそちらも見てみてください。動画のリンクも載っています。


さて、長々と平澤さんの話をしてしまいましたが、試合の方も見ていきましょう。

他の対戦相手は、Σリーグ広報部のLusyabaさん、ぺんたごん所属のアルシーさんです。
同じリーグに携わっている人たちとこうして戦えるのはとても楽しみです。


東1局

親のアルシーさんが早々に白と中をポンして周りが絶望している中、發が暗刻の私だけは涼しい顔。

まぁそれでも親に2役を見せられるだけでけっこう嫌ではあります。


私は涼しい顔してリーチ。
平澤さんは發を切らずに粘り、アルシーさんも勝負手で押して行きましたが、リャンメンは強し。

良いスタートを切れました。



東4局1本場

平澤さんとLusyabaさんの2軒リーチに挟まれ、回っていたら自分もテンパイ。

8pワンチャンスでLusyabaさんに現物の9pトイツ落としも考えたものの、平澤さんがドラを切った後の8p切りリーチで、ほぼ関連牌だったので切れず。

共通安牌もないので実戦は4m切りリーチとしたんですが、対2軒にスジがかなり通り過ぎているため、平澤さんに現物・Lusyabaさんに中スジの4pを抜いて降りた方が良かったと思います。


裏裏。これは私がヌルかったのでしょうがないですね。

でもLusyabaさん、Twitterで「ダイナゴンさん毎回裏ドラ乗せてました!」とか言ってましたけど、自分のこと棚に上げてません?



南2局

手役派のツモり三暗刻リーチ。

現状ラス目ということもあり、効率よりも打点を狙っていきました。


師に一発で掴ませる弟子の図


師に一発で掴ませた挙句裏3の弟子の図


2位抜けである以上、3着目で親番の平澤さんも勝負せざるを得ない状況。

やったりました💪💪💪


ごめんなさい。



南3局1本場

この勝負所でリャンメン選択をミスる男。

しかもアルシーさんからリーチが来て地獄。
とはいえこの手をアガれたらほぼ通過なので、多少押します。


何やってもアガれました。


裏裏でした。

これは怒られてもしょうがない。
アルシーさんすまぬ。



南4局

オーラス、やることがなくて暇な私のことはさておき、平澤さん・アルシーさんは2着浮上のためには倍満ツモが必要な状況。

どちらも一発裏条件ではありますが、しっかり倍満の可能性のある手を仕上げてくるところが流石ですね。
Lusyabaさんも万が一の跳満放銃はできないので、途中から安全に降りる準備を始めています。
全員が勝つための最善を追う、熱い戦いはとても楽しいです。

私は手役作って遊んでました。


ということで、1回戦は私がトップ、Lusyabaさんが2着で通過となりました。

同じく熱戦を繰り広げた平澤さんとアルシーさんは視点配信もされていたので、そちらも見ていただけると嬉しいです。


【平澤さん視点】


【アルシーさん視点】


改めて、平澤さんとこの大会の舞台で戦えたこと、とても嬉しかったです。
このような個人の大会に出てくださるだけでもありがたいですし、しかも実際に対戦するなんて思ってもみませんでした。

本当にありがとうございました。
裏3ぶつけましたが破門しないでくださればありがたいです。



2回戦 VS えりんぼパパ、むかたふ、KUUGEN


師の思いも背負って、2回戦へと進んで行きます。

対戦相手は、BCC所属のえりんぼパパさん、前期ぽんてんに所属していたむかたふさん、そして今期ぽんてん所属のKUUGENさんです。

さて、この大会、実は逆シードがあり、全員が1回戦を戦っているわけではありません。むしろ1回戦を戦っている人の方が少ないです。
1回戦の通過者は各ブロックに振り分けられてから2回戦を戦うため、2回戦の相手は全員2回戦からの登場となるわけです。


君たち、ちゃんとエンジンかかってるのかい?

あの1回戦を通過してきた私はすでにフルアクセル。
この勢いでカッ飛ばして行きましょう。



南1局

むかたふさんがややリードするも決め手は生まれず、ジリジリとした展開で迎えた南場。

配牌時点で役牌トイツが2組あった私はホンイツを強く見ていましたが、赤5pを引いたことで少し路線変更。
染めなくても3900以上にはできそうになったので、カン8mを採用するルートも残して一旦打白。


パパから親リーチが来ましたが、ちょうどツモって1000,2000にリー棒もゲット。

2着抜けなので周りに突き放されないことも大事です。
路線変更が上手くいきました。



南2局

ホンイツにならなそうになってしまい、どうしたもんかと思っていたところに8pが暗刻。

役牌を落とすとリーのみになってしまう可能性があるので、マンズのリャンメンを落として打点を狙っていきます。


狙い通り發も暗刻にしてリーチ、高目の満貫をツモってかなり優位に立てました。

やはり打点は正義。



南3局

親が落ちてビハインドで苦しいえりんぼパパ。
7m単騎の仮テンをツモらず、フリテン3面張でリーチをかけて行きます。

高目をツモれれば一盃口も付く形。
親のKUUGENさんもゼンツの状況ですがどうなるか。


これをしっかり高目でツモり、満貫に仕上げました。

こんなところで終わってやらんという執念を感じます。



南4局

2・3着目が近いオーラス、現在3着目のむかたふさんが全力で手を広げ、カン7sで先制リーチをかけます。

今1枚切れた愚形で待ちとしては強くないですが、2着目のパパとはテンパイノーテンで逆転するので、先制による価値が非常に高いですね。
これでパパも降りることができません。

私は放銃さえしなきゃいいので「はよツモってくれ~」って思ってます。


両脇も黙って見てはいられません。

跳ツモ条件で苦しい配牌をもらったKUUGENさんでしたが、全部押し切ってなんと国士無双のテンパイを入れます。待ちの中は残り1枚。

これツモられたら私親被って3着なんですけど。ヤバいね。


中が来ました。私は降りるだけなのでもちろん切りません。

国士っぽいKUUGENさんがゼンツしている上に、西を余らせた後通っていない牌を手から出しているので、けっこう張ってそうに見えています。
ここで4枚目の中を切ったら戦犯です。

中が私以外のところに行っていれば、おそらく国士は実ったことでしょう。
危ないところでした。


パパは役なしでテンパイしましたがダマを選択。

残り巡目が少ないのでなるべく安全にテンパイを取り切れる方を優先したいのと、もしKUUGENさんが役満をツモった時にリー棒を出さなければ2着でいられるため、といったところでしょうか。


最後はむかたふさんがツモって決着。
各者の思惑が随所に見られる一局となりました。本当に最後まで気が抜けませんね。


これで2回戦は私がトップ、むかたふさんが2着で通過となりました。
ここからは完全にトーナメントなので、むかたふさんとは次戦も争うことになります。



3回戦 VS めあ・ともえ、無名叢子、むかたふ


3回戦の相手は、BCC育成枠のめあ・ともえさん、ななない所属の無名叢子(まちぐさ)さん、そして2回戦に引き続きむかたふさんです。

前の試合はかなり安定して打てていたので、この調子で勝ち進みたいところです。



東1局

東発親番、まちぐささんからリーチが来ていますが、回り回ってテンパイ。

愚形ですがツモり三暗刻の打点もあるのと、89sのシャンポンならそこまで悪くもないのでリーチ。
まずはおみくじを引きに行きましょう。


おみくじは外れてここはまちぐささんにツモられ。
満貫親被りからのスタートです。

かなり守備が堅いメンツなので、早めに点数を返しておきたいところ。



東2局

私は8m単騎で先制リーチ。

めあさんも次巡テンパイしますが、打ち出す5mは危険牌で、2枚切れの9pと西のシャンポンでは勝負できないと判断。
9pで迂回していきます。


その後、めあさんは5mを吸収し再びテンパイ。

3枚切れですが、残り1枚の西は自風なので出和了できます。
私の現物にもなっているので、しっかりとダマにして捉えられました。

赤3は悲しい。



南1局

ラス目で迎えた親番。

意地でも死守したいところですが、むかたふさんが果敢に3副露。
この親を流せば、後はほぼ上3人の勝負。展開を楽にすることができます。


これをしっかりとツモり、私の親が流されてしまいます。

辛いメンツと当たるのこういうのが本当に厳しいです。



南2局

親が落ちて苦しい南2局、ドラ待ちカン3pの先制リーチをかけていきます。

途中3p受けを外す選択肢もありましたが、とにかく打点を作らなければならないので全力でドラを使うルートにしました。


親のむかたふさんも勝負所。

対ラス目のリーチですが、ここは追っかけリーチに踏み切ります。


これを私が掴んで5800の放銃。

さすがにもう大分苦しいです。キビシ。



南2局1本場

続く1本場、むかたふさんは勢いそのままにタンピンドラドラのテンパイを入れると、これをダマに構えます。

上3人がかなり接戦で、ここで12000をアガれば連対はかなり取れそうです。


直後に掴んでしまったまちぐささんからこれを捉えていきます。

リーチなら出なかったでしょうから、冷静に状況を見た見事な判断です。

2着抜けなので私としてはトップ目が走る分には構いません。
2着目も若干近づいて局も減らなかったので、これは悪くない展開です。



南2局2本場

キタ!
ピンフドラ1、高目だと三色、安目でも一盃口!

最低満貫ですが、跳満をツモれると2着もかなり現実的になります。
アガらせてくれ!


このリーチにまちぐささんも当たり牌を吸収しながら、七対子ドラ3のテンパイを入れてきます。
本当に恐ろしい。

しかしこうなったら2sはさすがに止められず、私はようやく初和了をものにできました。
できればツモりたかったですが、この巡目まで来るとやむなし。



南3局

ドラ3の勝負手、愚形ですが先制でリーチをかけていきます。

6sを引くならピンズから切りたかったですが致し方なし。
ツモ裏1で跳満、勝負所です。


5p引くなら先に言ってくれ……
さすがに曲げるので無理です。


親のまちぐささんもここは引けません。

しっかりと押し切り、裏1の6000オールをツモアガります。

5p捉えてればまちぐささんから4pが出ていましたが厳しいですね。
2着も離れてしまって苦しい展開。



南3局1本場

キタキタキタキタ


キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ


役役ホンイツ小三元のテンパイ。

現状跳満テンパイですが、めあさんとむかたふさんからは見逃すつもりでした。
脇からアガってもオーラス跳ツモ条件。
2着目まちぐささんの直撃かツモならオーラス満ツモ条件になりますし、しかも役満になれば一発逆転です。


大三元にこそなりませんでしたが、なんとか跳満ツモ。

配牌に恵まれてギリギリ条件を繋ぎました。



南4局

めあさんの親リーが来ましたが、ゼンツしてホンイツドラドラの満貫テンパイ。

リー棒が出たことで出和了でもOKになったので後は押すだけです。


東を引いて、もちろん9mの方が危ないですが、出和了OKなのでアガりやすさで東単騎に変更。

しかしこれがめあさんに放銃となってしまいました。
次局がありますが、これで跳ツモ条件になり苦しいです。



南4局1本場

まちぐささんの先制リーチ。

2枚切れのカン5sでかなり苦しいですが、条件ができているならリーチ。
これを踏み込んで行けるのがさすがですね。


めあさんも強く押してテンパイ。
1人ノーテンでも捲られるため、ライバルのまちぐささんのリーチとは戦わざるを得ません。

私はなんか赤5s掴んでます。あっ……


メンホンと四暗刻の1シャンテンになったところで、赤5sでまちぐささんに放銃。

私の放銃によって勝ち抜ける人が決まってしまった形ですが、この状況になってしまったらやむなし。
真剣勝負なので許してください。


ということで、3回戦はむかたふさんがトップ、まちぐささんが2着で通過。
私の大会はここで終了となってしまいました。
何度かチャンスはあったものの、決め切れなかったのが悔やまれます。


3回戦を戦っためあ・ともえさんの視点配信はこちら。


また、ここで勝ち抜けたまちぐささんは最後まで勝ち残り、見事優勝を果たしました。

優勝者に負けたのであれば、気分も多少張れるというもの。
さすがの強さでした。まちぐささん優勝おめでとうございます。




感想

できれば優勝したかったですが、日頃縁の深い人たちとの真剣勝負はとても楽しかったです。
トーナメントの上では全員が敵でしたが、負けてしまった後はみんなで勝ち残った人を応援して、チームの垣根を超えた一体感を感じられる良い大会でした。

この大会を企画・主催してくださった葉弥さん、私と対戦した皆さん、並びに参加した選手の皆さん、スポンサーのはみだしカンパニー様、そして本大会を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

自分で購入したはみだしカンパニー様のビールが届くのが楽しみです。



それでは、今回はここまでになります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

Pacific Dainagon

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