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四象戦2021夏牌譜検討 ~本戦1回戦~

こんにちは、Pacific Dainagonです。

今回から、2021年6月16日~6月27日にかけて行われた公式大会、「雀魂四象戦2021夏の陣」の自戦譜を検討していきます。

一応大会について説明をしておきますと、雀魂内で公開されている段位戦のランキング上位200人だけが参加できる大会になっています。
予選は200人全員で争い、連続5半荘の合計スコアで上位32人だけが本戦に出場、本選からはトーナメントで2半荘の合計スコアで上位2人が次の試合へと進むことができます。決勝は3半荘の合計スコアで競い、この決勝のみ飛びなしとなっています。

と、大会についてはざっくりこんな感じになります。予選はその形式上、みんなが大きいトップを狙ってくる押しの非常に強い卓(ゴリラとも言う)になるので、普段の打牌とかけ離れたものになってしまうため、ここでは本戦の牌譜から検討していこうと思います。

今回検討するのは本戦1回戦、周影さん、狭間さん、Suleikaさんとの対局です。
いつもフォロワーさんの牌譜検討をする時よりは要点を絞って、緩めにいきたいと思います。

それでは、どうぞ最後までお付き合いください。



1試合目 東場

東1局

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PDGON、決勝まではキャラに早乙女さんを使ってました。
四象戦前の段位戦でなかなか調子が上がらず、試しにキャラを変えたらなんか勝てた気がしたためです。お気になさらず。


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3巡目、ここで1pのトイツを落としていきました。

6p8pのトイツを2ブロックで見ると6ブロックになっているのと1pがすでに1枚切れているためですが、純チャンがありますし4mくっつきも別にいらないので、ここは4mで良かったと思います。


東2局

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ドラを見てませんでした。


東3局

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九種九牌


東3局1本場

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3巡目、1mをツモ切りました。

5ブロックに受けるなら69pか58sですが、1135mの形が悪く、ピンズとソーズの4連形で強いターツを作りやすいのでマンズはリャンカンをそのまま残しました。


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6巡目、打2s

親リーが来ていますが、降りようと思ったところに急所が入り、現物の8pを切っても続かなそうなので押し返し。

良形テンパイMAXで2sを切りましたが、8pがすでに3枚切れで9pが切りやすく、7p引きがあまり嬉しくなくなってしまっているのでここは9pの方が良さそうです。


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9巡目、打9pダマ

3pがすでに1枚切れで待ちにあまり自信がないのと、良形変化がそれなりにあること、一応トップ目で親を流せるだけでも大きいことなどからダマにしました。


東3局2本場

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第一打でペン7sを払う打9s。

ピンズのリャンメンが2つあるためイッツーにはならず、役なし愚形テンパイでダブドラの赤5sを切る気はないので、一番弱い愚形ターツから外してみました。


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4巡目、4pチー 打9m

まだ手が重たく、24m23s縦も嬉しいので鳴いた方が若干速そうと思って仕掛けました。中は切りません。


東3局3本場

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5巡目、3sを引いて、2sを切ってしまっていますが、上家がピンズ模様なので47p二度受けが苦しく、早めにピンズを離したいので打8p。


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6巡目、打3s

5pを切るのが一番広いですが、ノベタン+リャンメントイツの形を残すのが良形になる受け入れが一番多いです。4s引きがフリテンなのもあります。


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7巡目 ツモ5s、打5p

上家から字牌が溢れたので、まだテンパイまではしていなさそうですが、ピンズが切り遅れる前に打5p。4s引きはフリテンですが3面張ならギリ良しの姿勢。


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上家から發が手出しされたところでツモ中、そこそこテンパイしていておかしくなさそうに見えます。ビビッて8sを切りましたが、1枚切れの中ぐらいなら切って良かったかもしれません。

白暗刻のパターンもありそうですが、生牌の發が手出しされて1枚切れの中が当たるパターンは大体が単騎白が暗刻だとしても赤やイッツーがなければ満貫にはならず、自身もけっこう価値の高い手なのでここは中を押して良かった気がします。

その後は上家の仕掛けと下家のリーチに挟まれてベタオリしました。


東4局

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配牌がハイパーいい
勝ちです


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リッチ!


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メンピンツモイッツー赤、今日も元気に3000,6000!ということで
勝ったはずでした


東4局1本場

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5巡目、親の現物の9mを引いたところで打6s

親が速そうなので浮き牌をあまり持ちたくないのと、5s引きは345三色になり裏目にならないので安全度の高い方を残しました。

この局も捲り合い負けてアガれず。



1試合目 南場

南1局

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親番、上家の3巡目リーチにドラ単騎でゼンツして勝ちました。ゴリラかな。


南1局1本場

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ちょっとどうにもならなそうな手で8巡目、5pを引いて8pを切りました。

親番でテンパイしにくいチートイはやりたくないですし、できれば白を重ねて仕掛けていきたいです。
それが無理そうならもうケイテンを取りに行こうかと思っていたので、ドラですが使いにくい8pを先に切ってしまいました。トイメンにポンされてやっちまった感。

和了を目指すなら9sあたりを切るんでしょうか。


南2局

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ピンフ高目三色でリーチ、下家から安目で出和了。
見逃してたら同巡に3pをツモっていましたが、そんなに余裕のある点差でもないのでアガってしまって良いと思います。


南3局

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分からなくて6pを切りましたが、3mが良かったと思います。
3mだとピンズのリャンカンも三色も残りますね。


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2mを引いて三色確定、ですがカン3pに全く自信はなく、2着抜けの勝負で2着でも全然良いので、着落ちのリスクを回避するためにダマにしました。

最後に下家からリーチが来てベタオリ。


南3局1本場

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西ポンから発進、ドラやホンイツで満貫を目指して仕掛けていきました。
打4m。


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2sを引いて、9sで1ブロック想定ならターツオーバーで、2sか中にくっつけばホンイツが見えるのでここで打2p。


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このホンイツを仕上げられたのは良かったです。
今日も元気に3000,6000!


南4局

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カン4sの役なしテンパイをしていたところ、ソーズホンイツ模様のトイメンが裸単騎に構えてきました。

3sが通ったこと、8m待ちにはかなり自信があること、かつ相手が単騎なら捲り合いでも十分勝負になることなどから、8m3sシャンポンで曲げました。オーラストップ目で愚形リーのみを曲げるのは珍しいです。



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トイメンとの2人テンパイで流局し、1試合目はトップを獲ることができました。
このルールは1回トップを獲れるとかなり安泰なので、2試合目には落ち着いて臨むことができました。




2試合目 東場

条件戦ですが、ラスさえ引かなければ大体OKなので、段位戦の感じで基本はラス回避の立ち回りで行きます。

東1局

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先制親リーが来てしまいましたが、自分の手牌価値が高くなり、カン8sもワワンチャンスなので6mをチーして打8s。


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ツモって三暗刻、これで放銃さえしなければ大体勝ちです。


東2局

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ターツオーバーの形、トイメンは第一打にドラの役牌を切っているのであまり字牌は使っていなさそう。放銃さえしなければいい状況、なるべくスリムに構えたかったので打6m。

5m引きはメンツができますし、ヘッドなし5ブロックなのでどこが重なっても雀頭にできます。後は下家が変則的な切り出しをしているので、マンズの真ん中を切って反応を見てみました。
飛びありなので最悪親が大連荘してくれても大丈夫です。


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字牌を2枚抱えて進行していたところで2枚切れの1pを引き、親にはスジ、上家には現物、下家はマンズのホンイツ模様なので1pの方が安全度が高いと判断し打南。

この局は1000点で流すことができました。


東3局

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2巡目、ホンイツ一気寄せで打4p。

なるべく安全に字牌を抱えたいのと、マンズを見せない方がソーズが鳴きやすくなるためです。


東4局 流れ1本場

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東ラストップ目で親番、下家はソーズのホンイツ模様

5トイツになったのでチートイかトイトイで決め打ちますが、上家には1pが現物、トイメンにはソーズ下と1pが切れそうなので下家に危険な東を先に切りました。


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10巡目に赤5sを引き、下家に鳴かれると満貫が確定してしまうのでこれを使い切るために8sを切ってチートイ決め打ち。下家は2枚切れの東の手出しが入っただけなのでまだテンパイまではしていなさそう。

8sを鳴かれても1000,2000の親被りぐらいなら許容します。


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15巡目、1sが暗刻になり、下家に1sと赤5sの2枚を降ろす気はないのでここで7pを切って降り。


南1局 流れ2本場

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テンパイしていたところに無スジのドラを引き、トイメンにアガってもらうのは全然OKなので北を切って降り。

流局しましたが自分以外全員テンパイしてて怖かったです。


南1局 3本場

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3着でOKなので親に絞りたいところですが、今親の現物を切ってしまうと親に降り切れなくなってしまう可能性があるので前巡まではイッツーを見つつある程度手を進めていました。

ドラポンのトイメンに2つ目の仕掛けと上家の仕掛けも入ったところで、今通った6pを合わせてベタオリしました。


南2局

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親に仕掛けが入ったところで、喰いタンと役牌の役ありテンパイMAXで1mを切りました。


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タンヤオの1シャンテンですが、親に危険なドラの1pを持ってきたところでベタオリ。1pは当たりではありませんでしたが親にトイツでした。

ここで打5pとしましたが、親にしか通っていない5mからの方が良かったですね。


南2局 1本場

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クソ配牌だったので雑に降りつつ雑に鳴いて雑にカンとかしてたら流局しました。ラッキーでした。


南3局 流れ2本場

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役牌重ならないとあんまりやる気出ない手だなぁと思っていたらド急所のカン5sを引きました。ツモが利いたら喰いタンで仕掛けようと4pとかを先に切ってしまっていたので、ここも1sを切って喰いタンに向かいました。

そんなに積極的ではなく、いい感じにまた伸びたら仕掛けようかなという感じです。4pのところで1sか發を切ってしまっても良かったかもしれません。


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5sを引いて中膨れになり、親はまだテンパイまではしていなさそうなので、形を決めて全員に通っていない6mを先に切りました。役牌がどちらも生牌なのが気持ち悪いです。


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トイメンからリーチが来ました。アガってもらって構わないので無理せず打4sで降り。


南3局 3本場

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なんかテンパったのでリーチ。枚数変わらないので一応裏ドラが乗りやすい中単騎。

リーチに踏み切った理由としては、待ちが増える変化はそこそこありますが、役ありテンパイになるのは35s引きだけなので大体リーチしなければいけなくなり、役なしノベタンリーチならこの巡目の生牌字牌単騎とそこまで差がなさそうなこと、トイメンが切ったドラに誰も反応しなかったこと、トイメンの仕掛けが重そうなので軽く流してくれなさそうなことなどがあります。

上家から一発でアガって3200は4100。


南4局

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ラスらなきゃいいので、一応役満と1戦目2着の狭間さんへの倍満放銃だけ気を付けて配牌オリしてました。
全員ノーテンで流局。


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1試合目トップ、2試合目2着で無事1回戦突破となりました。

複数回打つ中での条件戦の経験はほぼありませんでしたが、1試合目でトップを獲れたのが展開的にも精神的にも大きかったかなと思います。
1試合目でトップを獲るために比較的攻撃的な選択が取れたのも良かったです。



おわりに


ということで、四象戦本戦1回戦の牌譜検討でした。

色々変な打牌がありましたが、初めての大舞台で緊張していたということでどうか許してください。

それでは、今回はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Pacific Dainagon

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