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奴隷派遣会社1


その会社は客先に人材を派遣する
いわゆる人材派遣会社なのだが
他と大きく異なる点は
その会社を利用する客の半数近くが、
SM愛好家達という事だ

それは個人のお客だったり
SMサークルといった団体のお客だったり、
マニアなお客の要望に応える

その他では
アダルトコンテンツの企画、制作を行っている
会社や、風俗店のヘルプやイベントなど
需要は幅広い

あとは
慢性的に人手不足という
危険、キツい、汚いといった
いわゆる3Kといわれる肉体労働で
警備会社で交通整備をしたり
ごみ収集や解体作業、
清掃の仕事など、
業務を代行して行う

現場は多岐にわたる

会社の名はSD派遣会社
全国に10店舗の営業所がある
ここ東関東営業所では
所長と課長の管理職が2名と係長が1名
事務員が5名
作業員が18名
運転手(非正規社員)が3名、
の従業員数となっている

課所長は2人とも40代とまだ若く
50代の係長
30代の主任が2名
係員は30代が1名と
20代が2名
係員や主任達は皆、偏差値の高い大学出身者達で
構成されている

作業員は20代の男女が2名
30代の男が4名、女が1名
40代の男が7名と
50代の男が4名
皆、経歴はまちまちだが
全員が独身者だ


作業員は出勤すると
まず詰め所で全裸になる
そして、それぞれ会社から支給されている
首輪をはめ
ラバー製で顔の部分だけ丸く空いた
オープンフェイスの黒いマスクを被る
そして尻にはアナルプラグを入れなくては
ならない
それが作業員の作業着なのだ

それに加え、
貞操帯の常時着用が義務付けられており
作業員は男女問わず全員が日常的に装着し
鍵がかけられている

鍵は会社で管理されている

アナルプラグは、装着する前に
自らイチジク浣腸をし
直腸を綺麗にしておく必要がある
なので正確にいうと、ロッカールームで着替える
前に作業員用のトイレでそれを済ませておく事が
出勤して最初にすべき事になる



始業時間になると
事務所に設けられている点呼場所にて
点呼が行われる

点呼者は事務員の誰かだ

普通に衣類を着た事務員と
ほぼ全裸の作業員が
向かい合う形で対面して行われる



その日、点呼場所に立っているのは山下結衣

結衣は入社2年目、24歳の係員で
可愛らしい容姿をしている独身女性だ

結衣「おはようございます!
体調はどうですか?」

作業員「良好です」

結衣「熱などはありませんね」

作業員「はい」

点呼では作業員の体調などを確認した後、
身だしなみのチェックも行われる
ラテックス手袋をした結衣が
首輪や貞操帯に緩みがないかなどを
触って確認する

結衣「はーい、問題ありませんね!
では後ろ、お願いします」

結衣は作業員に後ろを向かせると
アナルプラグにチューブを差し込んだ

プラグには差し込み口があり
そこにポンプのついたチューブを差し込み
風船を膨らませるように
ポンプを握ってプラグを膨らませる

結衣「いーち、にー、さーん、、、」

会社の規定で、始業点呼事に
点呼者が
ポンプを5回握って空気を注入する事、と
決められている

そうする事で、空気を抜かない限り
プラグは抜けなくなるので
作業員が勤務中に勝手に抜いたり
また、誤って抜け落ちたりするのを
防ぐ事ができるからだ

また、空気を抜くのにもそのポンプが必要に
なるのだが、
会社では、事務員のみが扱う事と、
としている


結衣「えー本日の現場はー
〇〇さんのお宅ですね!
あそこは厳しくて大変でしょうけど
頑張って下さい!」

作業表を確認し、その日の作業内容や
注意事項などを伝えたり指示を出すのも
点呼者の役割となっている


次は俊朗の番だ

元井俊朗、42歳
入社15年目の中年作業員だ

俊朗は、結衣がまだ入社したばかりで右も左も
わからない頃、客先の挨拶回りに
動向した事がある

その時はごはんを一緒に食べたりもし
俊朗に対しても分け隔てなく
可愛い笑顔を見せてくれた

それからというもの
俊朗は結衣に恋をしてしまっている


結衣「はーい、18番ですねー」

18番というのは俊朗につけられている番号で、
会社は作業員を番号で管理している

事務員は通常、作業員を番号で呼んでいる

首輪や貞操帯には、
各作業員の番号が書かれた札がついており
黒光りするオープンフェイスマスクのおでこ部分にも、白で大きく番号が書かれている


結衣は俊朗の体調確認をし
作業着のチェックを行った

結衣「首輪の取り付け大丈夫ですね?
貞操帯はー、はい緩みなどないですね!
では後ろお願いしまーす」

俊朗に後ろを向かせると
結衣はプラグにチューブを差し込んで
ポンプを握った

結衣「いち、にー、さーん、しー、ご!」

事務員は、プラグへの空気注入を
点呼上の流れで淡々と行うのだが
入れられる側としては
膨らんだ分圧迫感が増し、それ相応に苦しくなる

結衣は点呼管理者でありながら
ポンプを何回握れば
どれだけプラグが膨らむのかも知らない
そして、それが腹の中にある事で
どれ程苦しいものなのかも知らないし、
知る気もない
なので、
ポンプを握る回数を平気で間違えたりもする
そんな時は
「あー1回多かった!
まーおまけって事で!」
と軽い感じで言ったりして
空気を抜き直したりなどはしない
別に大した事じゃないと思っているからだ
しかし、入れられる側としては、5回と6回とでは全然違って、そうなった作業員は
その日、辛い1日を送る事になる


結衣「えーっと、今日は営業所勤務ですね
指示役はー、、あ、私になっています
宜しくお願いします!」

結衣は点呼簿や作業表を確認しながら言う

作業員も月給制なので
現場についていない日でも出勤する
その場合
営業所で勤務する事になるのだが
勤務といっても掃除などの雑用を行うのだ

俊朗「はい、
宜しくお願いします」

その場合、
事務員の誰かが指示役としてつくのだが
その日、俊朗の指示役には結衣がつく事に
なっている

俊朗は
嬉しいような
嫌なような
複雑な気持ちになる


結衣「では外掃除からお願いしまーす」

俊朗「はい」

それだけ言うと
もう次の作業員の点呼を始めている


こうして、
9時に出勤した作業員全員の点呼を
済ませると
結衣は自分のデスクに戻って通常の業務に
つくのだ


営業所勤務の場合
点呼が終わった作業員は
基本、二足歩行が禁止となる

外掃除など屋外での作業をする時も
例外ではないのだが
その時に限っては膝にサポーターを付ける事が
許されており、四つん這いでの作業が
徹底される


このように
営業所勤務の作業員に
屋外作業もさせるわけだが、
貞操帯とアナルプラグで
性器と尻穴は隠れているとはいえ
ほぼ全裸に近い作業員を
会社としては
公衆の面前に晒すわけにはいかないので
建屋の影やフェンスの裏側など、
出来るだけ路上からは見えない箇所に限って
作業をさせる様にしている
また、男女問わずニップルサッカーを付けさせ
乳首も隠すようにしている

作業員には、こうした決まり事がたくさんある
守られていないところを事務員に見つかれば
注意され、場合によっては懲罰の対象にもなる



16時を回った頃、ようやく俊朗のところに
顔を出した結衣

結衣「お疲れ様でーす
4時過ぎても暑いですねー
どーです?
草抜きだいたい終わりました?」

俊朗「は、はい、、」

7月の晴れた日に
9時から16時まで、7時間ぶっ通しで
草抜きをさせられていた

四つん這いの為、背中の日焼けもすごい事に
なっているのだが
顔はオープンフェイスのマスクを被っているので
くっきりと丸いあとが出来てしまい
とてもカッコ悪い


結衣「では、そろそろ片付けてもらって
終わったら休憩してもいいですよ
えーと、今から10分後なので
4時15分には事務所に来て下さいね!
お願いしまーす」

それだけ言うと、「あっつ」と小声で言い
クーラーの効いた事務所へと
戻って行く結衣

指示役である事務員の指示がない限り
作業員は勝手に休憩する事はきないのだが
結衣の指示だと
片付けや移動も含めての10分間なので
休憩する時間など殆どない
ましてや、四つん這いなので移動にも
時間がかかる


この会社では、
作業員を出来るだけ多く使った方が得
という考えが根強くあり、
休憩は基本10分間としている
労働時間が8時間の場合、休憩時間は1時間以上
与えるのが労働基準法の定義なのだが
この会社では、休憩を1時間与える事なく
働かせるなんて事はザラだ

それに引き換え、
事務員は自由に休憩をとることが出来るし、
休日の日程も各自各々で決めている

週休も2日以上あるのに対して
作業員は週休1日で
いつが休日なのかは前日までわからないのだ
もちろん有給休暇をとる事などあり得ない


この会社の勤務労働時間の定時は、
9時から18時となっている
しかしながら、お客から依頼される時間帯は
様々で
作業員の出勤時間は常にバラバラとなる
早出、遅出はあたりまえだ
なので9時〜18時以外の点呼が発生してしまうのだが、そんな時は基本作業員上がりの係長が対応している

俊朗は片付けを済ませて
詰所に戻ると、水道水をがぶ飲みし
タオルで汗ばんだ体を拭った
詰所と言ってもエアコンや扇風機などはない

既に時間は16時10分を過ぎている
言われた時間に遅れたら大変なので
一息つく間もなく
急いで事務所へと向かった
もちろん四つん這いで


事務所に入ると
クーラーが効いていて、とても快適だ
汗が一気に蒸発していく

結衣のとこまで行くが、電話中だ
仕方がないので
デスクの脇で四つん這いで待機する俊朗
なんだか情けない感じだ

相手はお客のようだが、とてもフランクに
話しをしている
作業員では、お客とこの様に話す事など
ありえない

それから、5分程で電話は終わり
待っている俊朗に目をやる結衣

結衣「お疲れ様です
では、時間まで靴の掃除お願いします」

結衣は定時の18時まで
靴の掃除を俊朗にさせるのだ

普通ならありえない事だが、
この会社では
事務員の靴は作業員が掃除する事になっている

事務員は営業に出た時、靴が汚れていると
お客様に失礼だからというのが
理由だ

その為、事務所のデスクは
作業員が正面につけるように
スペースを空けて配置されている


俊朗は結衣の正面に回ると

俊朗「宜しくお願いします、」

結衣「はーい、宜しくお願いしまーす」

俊朗は脚を組んだ結衣のパンプスの裏を
ぺろぺろと舐めはじめた

忙しい事務員は作業員に靴掃除を
させながら
通常の業務をこなす事ができるというわけだ


また誰かと電話をし始めた結衣
どうやら客ではないようで
今夜、誰かに夕飯にでも誘われている様子だ
勤務中にもかかわらず、
楽しそうに話しをしている

男かな、などと考えると
嫉妬心が沸々と湧き上がってくる

パンプスをゆらゆらと揺らし
楽しそうに話す結衣の声を聞きながら
俊朗にはその揺れるパンプスを舐める事しか
できないのだ


(ギュルル、、)

汗ばんだ体で、クーラーの効いた事務所に
いたせいか腹の調子が悪くなってきた
ほぼ全裸なので一層冷える
結衣も膝掛けをしているぐらいだ

俊朗「うぅ、、
トイレに行きたいんだけど、、」

結衣「え?あーはい、
全然いいですよ」

俊朗「、、、、あ、あのー、
プラグの方を、、」

結衣「えーーそっちですか?!
うーん、
係長ー、プラグって抜いちゃっても
いいんでしたっけ?」

係長「ん?
ダメでしょ、勤務中だろ?」

しかめっ面でパソコンを睨んでいる係長は
素っ気なく答える

結衣「だそうです
定時までまだ2時間ちかくありますけど
大丈夫そうですか?」

俊朗「ま、まあ、なんとか、、」

苦笑いを浮かべながらも
額に脂汗が滲んでいる俊朗

結衣「きつそうですね、、
まあ、どうしてもってなったら
課長や所長に直接言うしかないかもです!」

俊朗「うん、
ありがとう、、」


(ギュルッ!)

俊朗「う、、」

その後も、なんとか掃除を続けてはいるが
たびたびやってくる腹痛の波で
表情を曇らせている俊朗

それでも、頑張って
結衣の靴裏に舌を這わせている

(ペロペロ)

作業員には等級が付けられており
俊朗の等級だと
事務員の靴を掃除する場合、裏まで
とされている
裏以外の掃除はしてはならないのだ

はじめは俊朗の事を心配そうにしていた
結衣だったが、
その後はとくに気にする様子もなく
淡々と仕事を続け、

結衣「お疲れ様でーす」

18時丁度になるとスッと立ち上がり
皆に挨拶をして帰って行った



俊朗は帰宅途中、結衣の事を考えていた

今頃、誰かと楽しく呑んでいるのだろうな
やっぱり相手は同年代のイケメンで
自分の様な何の取り柄もない中年では
相手にされないんだろうな

そんな事を考えると「ハー」っと
大きなため息が出た。


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