中高一貫校を受検した先に未来はあるか②

前回

1つ目の投稿からかなり時間が空いてしまいましたが…
まず受検の話をしようと思います

小学生の頃を振り返ってみると、いつでも狭間で生きてきた人間だなと思います

小学校ではテストで満点を取れるのに、塾だと下から数えた方が早い点数しか取れない。
学年では1番脚が速いのに、学校対抗の陸上競技大会(強制選出からの強制参加)ではビリの成績を収め、保護者陣が「うちの学校はそんなに速くないのね」と話しているのを聞いてしまう。そんな子供でした。

小学生時代、クラスには話が合う人がいませんでした。これは、話す内容もさることながら、テンションであったり、会話が噛み合うかどうかであったり、感覚の部分が大きかったです。
テレビやアニメや漫画もほぼ触れていなかったので話の輪に入ることができず、なんとなく話を合わせていた気がします。
娯楽にお金を使わない主義の家庭で育ったため、なかなか話についていけなかったのもある。
話が合わなかった人が多かった理由はよく分かりません。別にどっちが悪いという話ではないと思います。
そんな中で仲良くなって一緒に遊んだ友達もいました。ありがたいことです。高学年になりクラスが離れてから色々面倒になったな……と、いま書きながら思い出しました。
趣味は図書館で借りた本を読む事でした。

そんなだからなのか、どういうきっかけかは忘れましたが塾に行くようになりました。小学校の勉強で点数が取れるから親が欲張ったのか、私が「塾楽しそう」と言ったのかは覚えていません。
ただなんとなく、地元の中学に上がってこのコミュニティでやっていくのは無理かもと思っていた記憶はあります。

小学校4年から塾に通って、気づいたら5年になっていて、親に「中高一貫校の学校があるらしいよ、受検してみる?」と聞かれた気がします。
高校受験しなくていいんだよとか、都立は学費が安いとか言われた気がしますが、何より親がチャンスを与えてくれるということで受けることに決めました。子供ながらに、親の期待には応えたいと思ったものです。

そう、正直言って「勉強が好きだから」塾に行ったわけでも、受検をしたわけでもありません。
自身の、小学生から今まで変わってないなぁと思うところは達成感を得られないところです。小学校で良い成績を取るのは当たり前、塾では成績が良くなかったのであまり褒められることはありませんでした。
これは今でも不思議ですが、自分が何かを成し遂げることの喜びや、自分が何かスキルを得た時の喜びが、ほとんどないのです。虚しい。どうして。

小学生の時の塾通いは大変でした。毎週塾に行って、夜に帰ってきて、朝からきちんと小学校にも行って。
あまり成績が良くなくても勉強が難しくても続けてこれたのは、小学校の成績が良かったからです。
塾の成績が良くなくても、学校のテストの点が良いことで「自分はきちんと勉強ができる子だ」と安心することができました。でも塾に行ったら下から数えたほうが早い、本当に世界ってふしぎ。

あとは親の期待です。あまり勉強の内容に干渉してこなかったので褒められることもほぼありませんでしたが、「受かってほしい」と思われていることは伝わってきていました。いつか受かって褒められることを夢見て勉強していた気がします。

中学受験は親の協力あってこそです。
生活を支えてくれて、塾に行かせてくれてありがとう。

この受検は私の中で「受かること」がゴールになっていたように思います。もちろん、受かった先の学校生活が楽しみだなとか、地元の中学には行きたくないなという想いがありましたが、どれも受かった先で勉強をし続ける理由には値しなかったのです。
ただ、小学生なりに目の前のミッションをやり切ろうとしていたのでした。

受検の日「絶対この学校の生徒になるんだ」と思いながら学校の門をくぐったことを覚えています。とにかく暗示が大事だと思っていました。
試験問題自体は、あまり解けなかったように記憶しています。難しかった。

でも、なぜか受かってしまいました。
点数開示もたぶんしたんですが…確か、作文の点数がそこそこ良かった気がします。別に作文が得意と思ったことはないのですが、今こうして趣味で文章を書いていることから考えると、文章を書くのが好きなんだなと思います。

受かって、親が確か喜んでくれたと思います。
私立は受けず単願だったので、親としても安心だったのでしょう。
我が家にはご褒美というシステムはなかったのですが、いつもは買ってくれない雪見だいふくを受かったその日に買ってくれました。
とても嬉しかった。思い出の味です。

塾の先生がすごく喜んでくれたのを覚えています。下の学年向けの説明会?のようなものに呼ばれて、受かった受検生としてたくさんの保護者の前で話をしたことを覚えています。
終わった後に「ご飯奢るよ!」と誘われたのが印象的でした。小学生なりに戸惑ったので断りましたが、塾ってやっぱりビジネスなんだなーと感じた思い出です。

あまり参考になるような話はできませんでしたが、受検はそんな感じでした。
受かるかどうか微妙なライン(?)からの合格だったので、塾にはそこそこ爪痕を残したのではないでしょうか。

決して勉強の楽しさや悦びを知ることなく、受検生活を送った小学生時代でした。

つづく

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