第2回 胡散臭い投資

世間では人気芸人が多数の芸人や芸能関係者から資金を集め投資をしたが、その投資額が回収されず元本の返済も困難な状況となっているようです。


私はFX(外国為替証拠金取引)は行ったことはありませんが、8年くらい前に経験したことをお話ししようと思います。



同世代で日本を盛り上げようする社会人サークル(当たり前ですがマルチや投資勧誘は禁止とするサークルです)に助っ人のような立場でほんのり所属していた私ですが、ある外交員の方が私と私の友人に声をかけてきました。



10万円でFX取引に係るソフトウェアを購入し、そのソフトウェアが独自のアルゴリズムで外貨の購入と売却を繰り返すことにより1年ごとに元金が1割増しになる という内容でした。



ちなみにそのソフトウェアを販売している方は外交員の人ではなく、その外交員の知り合いのTさん。


Tさんにお会いしてみると、経歴は日本最難関の高校から大学へ進学し、金融工学を学んだ上で証券会社にお勤めした後に独立をしている方で、投資の危険性にもきちんと触れた上で説明をされていました。


私の友人は外交員との付き合いもあってか3口として30万円分を購入しましたが、私は臆病さとその人から受け取った名刺の違和感から購入はせず、やんわりとお断りをしたのでした。


まず、名刺の住所地や電話番号が友人が受け取ったのと異なっていたことと、外貨建取引の資金の交換場所が海外のサーバーであり、金融庁のホームページにその注意喚起があげられていたことが主たる理由です。


私は学生時代に資格試験の勉強をしていたこともあり、金融商品取引法や出資法を当時はよく知っていたことからたまたまですが冷静に対応することができました。


なのでこの投資について調べた後に、友人にお話しし30万円は数ヶ月したら全額引き出して、この投資は継続したり広めるべきではない旨を強く伝えました。


最終的には友人も私の意見を受け入れてくれて数ヶ月後には全額を引き出し、1万円ほど得をしたそうです。

ですが、なぜ引き出すのかをTさんから強く聞かれ、なかなか預金の引き出しができなかったそうでした…。


ちなみに今となってはネットで調べてみると、2017年頃にこのソフトウェアはサーバーダウンを起こし、預けていた預金を回収できない事態が発生していたようです。



胡散臭い話の顛末は決まってこういうものですよね…。

ちなみにTさんはSNSを削除し音信不通、外交員の方は連絡は取れるでしょうが自分は悪くないといったスタンスみたいです。



遠いお話のように聞こえて、ムシの良い話や勧誘はちまたによくあるもの。


自己責任の投資とはいえ、確かな知識もなく他人の財産を無責任に勧誘したり運用はするものではありません。


みんなで気をつけて、質素でもスマートに暮らしていきましょう。☆




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