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ミス「費用がかかり過ぎます」 - 気候変動対策抑制カード#8 COP28バージョン

気候変動対策推進の足を引っ張ろうとする人にも、いろんなタイプの人がいます。
彼らを12のタイプに分類し、よく持ち出される典型的な言い草と、それに対する反論や質問、それへの回答などを12枚のカードで紹介しています(カードに関する詳細は最下部にてご覧ください)。

カード#8はミス「費用がかかり過ぎます」です。
(なお、COP28前のバージョンは下記リンクからご覧いただけます)。

#8 MS TOO PRICEY

「気候変動対策には莫大な費用がかかり過ぎです。勤勉な人びとや社会的弱者を苦しめることになります。」
こう話す彼らは経済成長崇拝者であり、何が何でも成長を追い続けなければならないと考えています。それに反しかねない気候危機対策は、貧困と悲惨な生活を引き起こすと確信しているのです。

しかしこのまま気候変動に積極的に取り組まなければ、うまく行っているとは言えない現在の状況をさらに悪化させる上、より多くの犠牲を伴うことになります。
気候変動は不平等を悪化させます。

質問: 1.4°Cの気温上昇と洪水や山火事など、現在の気候危機は1時間あたりどれだけの費用がかかっているのでしょうか?
答え: (この原稿の作成時において)1時間に1,600万ドル。

我われは皆、同じ嵐の中にいても同じ船には乗っていません。
保険会社の経理人たちは、保険が今後成り立たなくなるであろうことに気づいています。

丘の麓やすぐに川が氾濫する平原地域に住んでいる人たちは、直に保険に入ることができなくなることでしょう。1時間で100~200ミリの降雨量に対する準備はできているのでしょうか?
私たちは、緩和と適応のための集団的解決策を見つけなければなりません。

#8 APPEAL TO SOCIAL JUSTICE

11月30日から12月12日まで、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、アブダビ国営石油会社Adnocのスルタン・アル・ジャベールCEOを議長に、COP28(第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が開催されました。
それに併せて、以前に紹介した12枚の気候変動対策推進の足を引っ張っているさまざまな「主義カード」の裏面が更新されました。

今回新たに書かれたのは、彼らの典型的な主張に対するカウンターです。
Islington Climate Centreで10ポンドで販売されていますよ(いろんな主義を持った家族が集まるクリスマス用のギフトに最適ではないでしょうか? とのこと)。


日本語訳はイマイチなところも多々あるかと思います。
「この方が良くない?」というアイデアがあればぜひ教えてください。
Happy Collaboration!

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