『広島国際平和会議2006共同宣言』より
私たちはここ広島に集いました。核のない世界を確立するために、この地の持つ赦しの精神と平和を希求する情熱を再び高めたいという思いからです。それは核のない世界を実現するためです。
(中略)
私たちは、この街がもっている精神、赦すこと、そして報復はしないということ、このメッセージに人類すべてが注目してほしいと希っています。
(中略)
私たちはすべての人々に宣言し、訴えます。
あなたの隣人はもちろんです。それがあなたの敵であったとしても、彼らを破壊すること、それはあなた自身を破壊することです。
健康、教育、人権、青少年の育成、自然環境、これらが危機がもたらされる時、それがいかなる場所で起こっていたとしても、その影響はすべての場所に起こります。
それゆえに、全地球的な責任を担い、すべての人がお互いに依存していると認めること、これがあなた自身の幸せだけではなく、他者の利益のために不可欠です。
私たちは、ひとつの家族の兄弟であり、姉妹であり、そして人類というひとつの全体です。それゆえに私たちは、他者が味わっている苦しみ、子供たち、弱者たち、高齢者たち、彼らの痛みに対して無関心であることをやめ、世界全体を問題としなければなりません。
問題が起こる原因、それは私たち自分自身にあります。そしてその解決もまた、私たち自身からはじまります。私たちは誰でも小さな子供の時から学んでゆかなくてはならないのです。世界を変えるのに必要な力、それはそこにあります。