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ミス「すべて私たちのせいなの」 - 気候変動対策抑制カード#2 COP28バージョン

気候変動対策推進の足を引っ張ろうとする人にも、いろんなタイプの人がいますね。
彼らを12のタイプに分類し、よく持ち出される典型的な言い草と、それに対する反論や質問、それへの回答などを12枚のカードで紹介しています(カードに関する詳細は最下部にてご覧ください)。

カード#2はミス「すべて私たちのせいなの」です。
(なお、COP28前のバージョンは下記リンクからご覧いただけます)。

#2 MS MY FAULT

「私たち一人ひとりが持続可能なライフスタイルへと変化すれば、気候危機をなくすことができます。」
すべて私たちのせいだと口にする彼らは、リサイクルやソーラーパネル、電気自動車など、自分が取り組んできたことは誇らしげに語ることでしょう。実際、彼らはなんとかしたいと思っているし、心配しているのですから。

しかし、消費者側への責任転嫁は、化石燃料カルテルが生産者側への避難を交わすために作り出したシナリオです。

質問: 生産されたプラスチック製品総量の、どれくらいがリサイクルされていますか?
答え: 12%

個人による取り組みは不可欠であり、それによって温室効果ガス排出量の27%を削減することができます。
しかし、マイバッグを持ち歩き紙ストローを使うように変更することでは、私たちはこの危機を乗り切れません。そして誰もが電気自動車やソーラーパネルを購入できるほど、恵まれているわけでもありません。

市場や日常生活だけでは、危機からの脱却は不可能です。私たちには集団的行動が不可欠であり、企業や政府による規制や投資が必要なのです。

1つ、例を挙げます。
昨年、欧州議会はEU圏内で販売されるスマートフォンなど小型電子機器の充電ケーブルを統一規格とする法令を発しました。これが10年前に行われていたら、いったいどれだけのケーブルが無駄にならずに済んだか…想像してください。
なお、電気自動車の充電については英国や日本ではまだ標準化されていません。

#2 INDIVISUALISM

11月30日からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、アブダビ国営石油会社Adnocのスルタン・アル・ジャベールCEOを議長に、COP28(第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が開催されています。
それに併せて、以前に紹介した12枚の気候変動対策推進の足を引っ張っているさまざまな「主義カード」の裏面が更新されました。

今回新たに書かれたのは、彼らの典型的な主張に対するカウンターです。
Islington Climate Centreで10ポンドで販売されていますよ(いろんな主義を持った家族が集まるクリスマス用のギフトに最適ではないでしょうか? とのこと)。


日本語訳はイマイチなところも多々あるかと思います。
「この方が良くない?」というアイデアがあればぜひ教えてください。
Happy Collaboration!

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