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個人行動こそ! !主義 (気候変動対策抑制カード2/12)

気候変動対策推進の足を引っ張っているさまざまな「主義」を、カードでご紹介します(カードに関する詳細は最下部にてご覧ください)。

Card#2 INDIVISUALISM | 個人行動こそ主義

気候変動に対処する行動責任は、最終的には私たち個人と消費者に存在してるんです。だからもっと一人ひとりが頑張らなくいと!

INDIVISUALISM | 個人行動こそ! 主義


個人行動こそ! 主義は、解決策を個人の消費選択という狭いものだけに絞り込んでしまい、化石燃料排出の促進において強力な役割を持っている「組織」の役割をあいまいにしている。

もちろん、個人の行動が無駄だなどと言っているわけではない。
そうではなく、責任を明確にする言説が、人びとの規範の転換を促し、個人の行動の集合的可能性を高め、必要な規制への圧力を高めるという点に注目するべきである。

また同時に、規制や構造の転換が、個人の行動変容の支援において、補完的なものであることも認識していることにも注目してもらいたい。

政財界には、特定の利益団体を代表するものすごい数のロビイストがいる。そしてメディアにもすごい額の金額が流れ込んでおり、彼らは特定の見解を広める役割を担っている。

より多くの消費を個人に促す広告が、日々量産され続けていることを忘れてはならない。

INDIVISUALISMのオリジナルの説明

先日、ロンドンの「イズリントン・クライメート・センター」を立ち上げた女性とお話しする機会があり、プレゼントに12枚のカードをいただきました。
カードは彼女も作成に関わったもので、英国発の環境保護団体「エクスティンクション・リベリオン(XR)*」が著作権フリーの制作物として提供しているそうです。

*エクスティンクション・リベリオン | 市民的不服従、非暴力の直接行動を用いて気候変動に対する政治的な決断を促す市民活動団体。
(ところで、この機会にXRについて改めていろいろ調べ、UKで暮らす人たちに意見を聞いてみたのですが、おれが日本で思っていたような「過激な組織」という印象を持っている人は少なそうでした。
やり過ぎてしまうメンバーが一部存在しているものの、規模からすれば当然で、むしろ抗議活動の行い方としては「真っ当」であり、市民や警察に対しても協力的と捉えている人が多いようでした。)

日本とは文化的な違いもありわかりやすくはないものの、それでも通ずるところや感じるものが多いものではないかと思ったので、テキストの日本語訳を考えてみました。
イマイチなところも多々あるだろうなと思うので、「この方が良くない?」とかアイデアがあれば教えてください。そしてもし「イラストを含めて日本語版を作ってみたい」と思われるデザイナーやプランナーの方がいらっしゃったらお声掛けください。



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