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すべての宗教で使える「気候変動連動ミールキット∞」、日本で始動

「SDGs目標2. 飢餓をゼロに」。2030年までに飢餓のない世界の実現を人類は目指していた。
——思わず「過去形」にしてしまいたくなるのは筆者だけだろうか。SDGsが採択された2年後、世界で飢餓の危機に瀕していたのは8000万人だった。それが今では、3億4500万人が飢餓に苦しんでおり、毎年900万人もの人びとが飢えを原因に命を落としているのだ。
だが、ついにこの流れにストップをかけ、いよいよ本当に「飢餓のない世界」が実現するかもしれない。そんな期待を抱かせるプロジェクトがスタートした。


世界の飢餓が深刻化する中、世界の食料問題を解決するための取り組みが日本でスタートした。
Table for ∞(テーブル・フォー・無限大)と名付けられたこのプロジェクトは、日本国内の中食と外食の金額、および食材と調理方法が環境に与える負荷に応じて、2食から20食分のミールキットが飢餓に苦しむ地域や人びとに寄付される。なお、20食分は基本設定の上限であり、希望があればさらに追加することも可能だ。また、ミールキット分の費用は税額控除の対象となる。

寄付対象となるのは海外地域だけではなく、日本国内の困窮家庭も同プロジェクトに申請可能で、状況に応じた支援が受けられる。また、海外でのミールキットの支給は各地域のディストリビューション・パートナーとの共同活動として行われ、これまで廃棄物とされていたバナナの皮が配送燃料として用いられる予定だ。

プロジェクトリーダーの森田は「創造的なアイデアとビジネスモデルで気候危機に立ち向かうプロジェクト『Climate Creative Camp(クライメート・クリエイティブ・キャンプ)』に参加しているメンバーから出てきた、複数のアイデアを組み合わせた斬新な取り組みが、こんなにも早く実現したことに驚き、そして大いに喜んでいる。今後、日本だけではなく先進国全体に拡がって欲しい」と語っている。

バンド活動、海外生活、フリーターを経て36歳で初めて就職。日本IBMで10年間コラボレーション・ツールの展開・推進を担当した後、2019年より持続可能な未来の実現に取り組む組織や人たちと共に活動し、取材・紹介しているエナジャイザー。 好きな言葉は #混ぜなきゃ危険

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