6.7℃が結構高熱だったころ
誰も感覚を正しく教えてくれる人なんていないのになんでみんなお医者さんの問診に「正しく」答えられるんだろうとずっと不思議だった。どういう風に痛いとかどのくらい辛いとかって、何をどういう尺度で見たらいいか不明だ。おそらく悪寒らしきものを背中に乗せながらそういうふうに思い出した。今でもこれが悪寒なのかどうかはわからない。擬音で言うとゾクゾクだから多分悪寒なんだろう、と判断する。あくまで、判断する。ゾクゾク、という擬音、一個の表現を通して誰かとぼくはまさに今「悪寒」という色とか形と