USバンクから(条件付)全支払い4%還元クレカが発表! U.S. BANK SMARTLY VISA SIGNATUREカード

今年初め証券会社のRobinhoodから全支払い3%還元のRobinhood Goldカードが発表され、クレカユーザーの話題を集めましたが、新たにUSバンクから今度は条件を満たせば4%還元のカードが発表されました。その名もU.S. BANK SMARTLY VISA SIGNATUREカードです。まだ発表されたのみでいつ手に入るかは不明ですが、駐在員にやさしいUSバンクということもありますので、要注目です。このカードを早速紹介します。

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概要

  • ポイント還元

    • 4% 全支払い

      • 条件: U.S. Bank Smartly Savings口座を持ち、USバンクの口座残高が$100k以上の場合

    • 3% 全支払い

      • 条件:U.S. Bank Smartly Savings口座を持ち、USバンクの口座残高が$50k-$99,999の場合

    • 2.5% 全支払い

      • 条件:U.S. Bank Smartly Savings口座を持ち、USバンクの口座残高が$5k-$49,999の場合

    • 2% 全支払い 条件を満たさないとき

  • 要注意

    • キャッシュバックカードのためマイルやホテルポイントの利用不可

  • 現時点で不明な点

    • 年会費(恐らく無料と予想)

    • 発行特典(恐らく無しと予想)

    • 海外手数料(?)

    • 発行直後のリボ払い金利特典(恐らく無しと予想)

詳細

まずキャッシュバックの割合ですが、条件により4-2%に変動します。条件を全く満たさない場合でも2%は少なくとも得られます。その条件としてまずU.S. Bank Smartly Savings口座というアメリカのいわゆるセービング口座(後述)の契約が必要となります。そのうえで口座残高として$5k以上ある必要があり、$5k-$49,999の場合は2.5%、$50k-$99,999の場合は3%、$100k以上の場合は最大である4%となります。一つ注意なのがこの口座残高というのがU.S. Bank Smartly Savings口座だけでなく、通常のCheking口座やCD口座などその他USバンクの口座合わせた場合の残高となりますので、Smartly Savings口座に$100k預ける必要はありません。

さて条件となるU.S. Bank Smartly Savings口座とは何かという話ですが、まずその前にアメリカの銀行口座の種類をおさらいすると、大きく分けると3つあり、それぞれCheking口座、Saving口座、CD口座があります。Cheking口座が日本でいう普通口座で残高の出し入れが自由だが金利は低い、CD口座が日本でいう定期口座に近く、一定期間預けた残高が引き出せないがその代わり金利は高いというものです。一方、今回の対象であるSaving口座とはこの2つの間に位置するような口座で1か月あたりの引き出し回数に上限はあるが、それでもCD口座に近い金利が得られるというものです。
そしてこのU.S. Bank Smartly Savings口座の金利ですが、この記事を書いている2024/9時点ではいろいろ条件により違いはあるようですが、最大で4.1%の年利が設定されています。

まだ発表のみされた状況でまだ不明な点がいくつかあります。年会費と発行特典は不明ですが、恐らく無料かつ発行特典は無しと予想します。海外手数料は何とも言えないですね。年会費無料カードによくある発行後の最初の1年はリボ金利0%のような特典も恐らくないと思います。
いずれにせよ条件付きとはいえ4%還元は豪華です。クレカ会社が加盟店から得ている手数料が3%と言われていますので、それを超えてしまい、単純にクレカ利用だけを考慮すればUSバンクは赤字になるのかもしれません。4%もあると日常の支払いはもちろん、アパートの家賃もクレカ支払いで手数料3%ぐらいかかりますが、それを差し引いても+1%は得られることになります。

なお、USバンクはAmexやChaseと比べるとカードの審査は厳しいといわれることが多いです。駐在員の方でUSバンクとの取引が長いなどステータスがあればひょっとしたら有利になるかもしれません。

類似カード

4%還元という数字だけを見ると豪華なのですが、年会費無料、発行特典無と仮定した場合、状況次第では対抗できるカードもありますので、それらも紹介します。

1)Robinhood Goldカード
最初にも比較しましたがRobinhood Goldカードがまず対抗馬として挙がります。Robinhoodカード自体は全支払い3%ですが、海外手数料が無料です。またこの還元を得るためにRobinhoodの証券口座を持ちかつステータスであるGold会員となる必要があるのですが、これらが年会費$50かかる一方、証券口座の投資に回していない未投資資金の年利5%が得られますので、もし貯金額が多い場合はRobinhood Goldカードのほうがトータルの還元が大きい可能性が高いです。例えば最大還元を得る$100kを預けるとすると、金利差として5-4.1=0.9%となり、$900分Robinhoodに軍配が上がりますが、この$900を還元の差である4%-3%=1%で得ようとすると、$90kの支払いをする必要がありこれは一般家庭には難しいかもしれません。

2)U.S. BANK ALTITUDE RESERVE VISA INFINITEカード
同じUSバンクから出ているこちらのカードも迷うところです。こちらは3%キャッシュバックは得られるのですが、Apple、 Google、Samsung Payなどのスマホ決済サービス経由で支払う必要があります。また発行特典としてミニマムスペンド条件を満たせば50kポイント($500分)が得られる、年会費が$400がかる、毎年$325分の旅行やレストランで使えるクレジットが得られるなど内容が多岐にわたるため比較が難しいです。ただこのカードはトラベル系カードの位置づけで、海外手数料無料、ラウンジ特典あり、旅行保険があるなどスタイルが違いますので、同じUSバンクということも考えると両方持ちもありかも。

3)Wells Fargo Active Cashカード(に代表される2%還元カード)
こちらは年会費無料で全支払い2%還元というもので、これまで紹介したカードと比べると普通のクレカです。そこまで厳しくないミニマムスペンド条件で発行特典として$200を得られますので、貯金額が大きくなく、クレカの利用もそこまで大きくない場合はこちらのカードのほうがおすすめかもしれません。もちろん余裕があればどちらも持ってもよいです。

4)Bank of America Preferred Rewardsプログラム
カードではありませんが、BofAがメリル証券と提携して提供しているこのプログラムは同様にBofA口座やメリル証券口座に一定の残高があればBofAが発行している一部カード(全部ではない!)のポイント還元率が+25-75%アップするというものです。今回のUSバンクの試みもこのBofAのプログラムを意識したものだといわれています。ただBofAの対象のカードはややクセもあるので、個人的にはUSバンクプログラムのほうがおすすめな気もしますが、ここはBofAとUSバンクとどっちが好きかの問題なのかもしれません。
https://promotions.bankofamerica.com/preferredrewards/en

まとめ

まだまだ不明な点はありますが、条件次第では全支払い4%と恐ろしい還元率、そして駐在員におなじみUSバンクから発行されるカードというのもありますので、個人的には注目度が高いカードだと思います。ただ細かい計算をすると既存カードであるRobinhoodカードや発行特典付きの2%還元カードとそこまで差はない可能性もありますので、すでにこれらカードを所有している方は特に要注意です。

さて肝心のいつ発行が始まるかはまだ不明です。以下のサイトでウェイティングリストに登録できますので、気になる方は検討してみてください。


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