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私たちの障害者雇用は100%実利です!

私たち持続未来グループは、基本理念を「多様な人たちが働いて楽しい」として、特に障害者雇用に注力しています。

こうしたことを知ってくださった方から、「良いことをされていますね」というように言われることがあります。
まあ、悪いことをしているつもりもないのですが、何か引っかかってしまいます。


■ 「良いことをされていますね」の裏にあるもの


その言葉が額面通りであれば良いのですが、どうやらそうではなさそうなことがあるのです。

言葉の裏に、「大変ですね」とか「儲からないでしょうに」という思いが読み取れることがあります。こうしたこと、けっこう少なくありません。

まず「大変ですね」については、そうとも言えます。
ただ、この大変さは、障害者だから大変ということではありません。会社経営上、障害者であれ健常者であれ、人を雇用するというのは大変です。

社会保険料の高さ、解雇要件の厳しさなど、経営者としては大変なんです。しかし、これは障害者でも健常者でも同じです。

障害者のほうが大変ということはあまり思い当たりません。配慮が必要ということはありますが、大変とはまた違います。

むしろ、社員同士の人間関係の揉めごとは、健常者のほうが多い気がします。何と言っても一番大変なのは人間関係です。
こう考えると、健常者のほうが大変と思えます。

次に「儲からないでしょうに」についても、そうとも言えます。
なぜなら元来、私たちは高い利益率ではありません。そもそも大儲けするような業種ではないのです。

はっきりさせておきたいのは、障害者を雇用しているから儲かっていない=利益率が低いのではないということです。
(経営者の才覚のなさも理由の一つかもしれません…)

■ 「施し」ではなく、100%実利です


私たちは企業ですから、収益性がないと存続できません。まして大企業ではなく、地方の何の変哲もない中小企業ですから、どんな事情であれ、「施し」をするだけの余裕はほとんど無いと言って良い。

私たち持続未来グループの障害者雇用は、100%実利です。
これから先、労働人口が減り続け、人的供給制約が大きな課題となることが確実な状況下で、障害者は貴重な戦力です。少なくとも、労働集約型産業を主力事業とする私たち持続未来グループにとっては。

その考えのもと、障害者を対象とした人材育成システムを作ったわけですから。

つまり、私たち持続未来グループの障害者雇用は、私たち自身のための生き残り戦略。100%、まごうことのない私利私欲です。誰かに何かを施そうなどとは考えてもいませんでした。

■ ただし誤解は歓迎します


とはいっても、褒められて悪い気はしません。それで増長したりはしませんが。
また、気分の問題だけではありません。
私たちのこうした取り組みから関心を持っていただいたことをきっかけに、新しくお取引がはじまることがあります。

ですから、誤解されることは歓迎します。

■ 取り組んでいなかったら…


私たちが積極的に障害者雇用をはじめて10年が過ぎました。
たまに思うんです、「もし10年前取り組んでいなかったら…」と。いや、怖くて仕方ないですね。

取り組みによって障害者を戦力化できた今でさえ、人手不足で困っています。取り組んでいなかったら、もっともっと困っていたのは間違いありません。


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