見出し画像

コインランドリーやってます①基本的なポイント

ウチは色々な事業をやっているけれど、一般にも馴染み深いところではコインランドリー店の経営というのがあります。
昔ながらの、銭湯の隣りにあるような、二槽式洗濯機と乾燥機しか無いような、何となく小汚いお店ではなく、大型の洗濯乾燥機(洗濯から乾燥までノンストップでできるやつ)なんかを導入している今風のお店です。
このコインランドリー、経営する側のお話はあまり一般の方はあまりよくご存知ないかもしれません。「コインランドリー経営してます。」って言うとけっこう面白がられたりします。


清潔さと立地


コインランドリーを経営する上で抑えるべき二大要素は、清潔さと立地です。極端に言えばこれ以外は不要と言っても過言ではありません。
まず清潔さ。
これは、単に「まめに清掃しましょう。」というようなことだけでなく、計画段階からよく考える必要があります。
ウチが心がけていることは次の通り。
・床材は奇をてらった色柄でなく、明るい色で汚れても清掃しやすいものにする。
・洗濯物をたたむテーブルは明るい色、表面がなめらかで拭き掃除しやすいものを選ぶ。
・雑誌類は手垢が付いたりして汚らしくなるので置かない。お客様の暇つぶしのためにはフリーWi-Fiを設置する。
・飲料がこぼれて汚らしくなるので、自動販売機は置かない。(その場での飲食を伴わない自動販売機はOK)
以上のようなことに気をつけて店を作っています。
当然、運営をスタートさせてからはこまめな清掃が必要です。店の繁盛具合にもよりますが、週2~3回は必須です。

次に立地。
これはけっこう誤解されていることがあります。車の通行量が多い幹線道路沿いなんて意外に不向きだったりします。車で入店しにくかったりしますからね。
気をつけるのは次のような感じです。
・車の通行が比較的多い道路から一本入った道沿い。
・車の通行量はさほどでもないが道幅は広め。
・近隣の人口、年齢構成を調査し、高齢者層が飛び抜けて多いところは避ける。
・競合店がある場合は、その店の価格設定、機器構成、清潔さ、利用しやすさを見て考える。
・ホテル(旅行者需要が見込める)、スーパーなどが近いという「取り柄」があるのも良い。
他にも色々ありますが、こんなことに気をつけています。
あと、店舗の家賃、広さも、当たり前ですが重要な要素ですね。ちなみに賃貸を主にやっている不動産屋さんの資料は、間違いが多いので全面的に信用しないというのもけっこう大事です。

フランチャイズに加盟する意味はあまりない


コインランドリーにもフランチャイズブランドがいくつかあり、加盟者を募集しています。
色々意見はあるでしょうが、ウチとしてはFCに加盟する意味はほぼ無いと考えています。なぜなら、お客様のほとんどが立地で店舗を選ぶのであって、店舗ブランドで選ぶのではないからです。コンビニなら各ブランドでしか扱っていない商品があり、それが魅力になっていますが、コインランドリーにはそれがありません。ブランドによる競争力強化は望めません。
また機器の仕入れもFCだから安いというものではなく、有力な店舗候補地を紹介してもらえるわけでもありません。

ズバリ儲かるか


ではズバリ、「コインランドリーって儲かるの?」ということですが、結論から言えば、立地と賃料を間違わなければ儲かります。
ただし、コインランドリーはほとんどの場合、メチャクチャ収益性が高くガッポガッポ儲かるというものではありません。収益性はそれほど高くなくても安定して稼いでくれる働き者です。
それから、コインランドリーはお客様に認知されるまでに時間がかかるため、収益性が上がるのにも時間がかかるのが普通です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?