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コインランドリーやってます③提供する価値をはっきりさせる

私たち持続未来グループでは、広島市内で6店舗のコインランドリーを運営しています。

『コインランドリー三冠王』という屋号です。

私たちのコインランドリーは、何よりも清潔さを第一に考えたシンプルな店舗づくりをしています。

一方で最近、カフェを併設したおしゃれな感じのコインランドリーもあったります。ウチにも、「そういったお店を作らないの?」と訊かれたりもします。

結論から言うと作りません。
それは私たちの提供する価値とは違うからです。

■ 提供する価値を突き詰める


私たちのコインランドリーの提供する第一の価値は、改めて言いますが清潔さです。

身に着けるものを洗濯、乾燥し、たたむ場所は清潔であるべきです。少しでも不潔な要素があると、お客様は不快感、拒否感を感じます。

例えば、少しでも利益を上げるために飲料水の自動販売機を設置することも考えられます。
しかし、そうすると、飲みかけの缶を洗濯物をたたむテーブルに置いたりします。置いた缶の底の形に飲料の汚れが付着したりします。あるいは飲みかけの缶が放置されたり、倒れて中身がこぼれることもあるでしょう。

あるいは、お客様の待ち時間のために雑誌類を設置することも考えられます。
しかし、雑誌類は手垢が付着し汚らしくなってしまいます。清潔さが求められる場所にふさわしくありません。ということで、私たちのコインランドリーには、雑誌類ではなく、フリーWi-Fiを設置しています。

私たちのコインランドリーの提供する第一の価値は清潔さです。そのためには、障害になる要素は徹底的に排除します。少しくらいの利益は捨てなければなりません。

■ 「あったらいいな」ではなく「そうでなくては困る」


おしゃれなカフェが併設されたコインランドリーがもてはやされると言いましたが、おしゃれなカフェは、「あったらいいな」です。
一方、清潔さは、「そうでなくては困る」なのです。

もちろん両方を実現できるのが最良ですが、私たちは両立はできないと考えています。だったらどちらを実現すべきかは言うまでもありません。
(両立できないと考えるのは、店舗立地、面積などの条件がカフェに不向きなこと、無人運営というポリシーに反すること、弊社にカフェ運営ノウハウが不足していることなどの理由があるからです。カフェ併設のコインランドリーという形式が絶対に成立しないと言いたいのではありません)

■ 突き詰めた価値を実現する


突き詰めた価値が清潔さと決めたなら、これを実現しなければなりません。

先ほど述べたように、目先の利益に釣られて自動販売機を設置しないことなども大切ですが、もっと実現のためにやらなければならないことがあります。
清掃を徹底することです。

ここで、私たち持続未来グループが清掃サービスを提供している強みが生きてきます。プロとして清掃をしているので、清潔さをキープするためのノウハウは豊富に持っています。

清掃サービスは、持続未来グループの就労継続支援A型事業所 オンザライズが担当しています。

障害者が作業しているからといって、仕上がりは見劣りません。全国レベルの清掃技能競技会で優勝した社員が、付きっきりで作業指導をしています。

■ 事業の強みを容易に手放さない


コインランドリーの強みは、無人営業です。人手不足のこれからはこの強みが一層輝きます。無人営業であっても防犯カメラ設置などで安全を担保することは十分可能です。
無人営業は、事業の大きな強みなのです。

カフェ併設はこの強みを根底から覆します。よほどの好立地、余裕のある店舗の広さでないと考えてはいけません。
(そんな立派なテナントだったら、コインランドリーではなく別の事業を考えて方が良いと思います)

「何となくおしゃれ」でブレてはいけません。
何が価値であり、何が事業の強みであるかを考え抜き、答えを掴んだら容易に手放してはならないと考えます。

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