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フェミニズム運動の変遷

 フェミニズムは女性解放思想とも呼ばれ、様々な運動を巻き起こしながら、女性の地位向上に貢献してきた。
最初に大きなうねりを見せたのは、1840年台から1920年台のアメリカ・イギリスで起こった第一波フェミニズムだ。この時期には、女性参政権を求めて多くの女性が命がけで戦った。
 第2波フェミニズムは1950年台後半に始まり、1970年台前半に最盛期を迎えた。第2波では、家庭や社会における性別役割規範に対抗する動きが中心となった。「個人的なことは政治的なこと」という言葉が生まれたのもこの時期で、結婚・出産の自由についても議論された。一方、この運動は白人中流階級の女性中心であったため、マイノリティへの配慮に欠けているとの批判もあった。
 第3波フェミニズムは1990年台に起こった。自分らしさや主体性が重視され、人種や容姿、セクシュアリティなどを超えた平等を目指した。
そして、現在が第4波フェミニズムである。性的被害の告発が相次ぎ、性暴力の被害や防止に焦点があてられた。SNSの普及が大きな特徴となっており、#metoo運動などSNSを通じた運動が活発に行われている。

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