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補聴器とメガネの違い

補聴器のことを「耳につけるメガネみたいなもの~」と説明することがあると思います。

「じゃあ補聴器つけてたら普通に聞こえるの」
「普通には聞こえません。音は小さいし歪んでいるかも知れません」

いや、どないやねんと。言われても仕方がない。
わかりにくい。理解を得にくい部分です。

メガネと補聴器は直しているものが違う

目は光を感じる器官で、耳は音を感じる器官です。
で、メガネは歪みを補正して、ピントがちゃんと合うことで、見えるようになります。
別に光を増幅してるわけではないんですね。
一方、補聴器はというと基本的に音を増幅する装置です。
そして耳の世界にも歪みがありますが、こちらは何の対処法もありません。

写真の明るさ調整のようなもの

補聴器の働きを目の世界で例えると、暗くて写真移りが悪いときに明るさ調整で写真の明るさを無理やり上げるのと似ています。
そういうときって多少の調整はできますけども、あんまり極端に明るくしても逆にわかりにくいので、ベストなのはあくまでほどよい調整になってしまいます。
補聴器を使っても健聴と同じに聞こえないというのは、こういう解釈をすると納得できるかなと思います。
難聴の程度が重い人が補聴器を使いにくいのも、ほとんど真っ暗に撮れた写真を明るさ調整してもなかなか見えてこないのと似ています。

人の感覚を想像することは難しい

親の立場でも子どもの難聴を感覚的に理解するのは難しいです。
目の見え方に例えることで、少しわかりやすくなっていればうれしいです。



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