登場人物の履歴書を作る
シナリオライターは多いんじゃないかなぁ。
出身地から学歴や職歴、恋愛歴など詳しく設定する。その方が楽。描くのに慣れてくると、脳内で勝手に登場人物が喋ってくれることもある。
と言うものの…
やってはいけないんじゃないかという書き方がある。
ある女性の実業家の方に仕事でお世話になったことがあります。経営だけではなく、プライベートのことでもだいぶ助言をいただきました。お元気なら70代後半。もう長い間会っていません。彼女は芸能関係の仕事をしていたのではありませんが、映画会社の方とお知り合いでした。そこから芸能関係の人脈があったようです。
私がライターをしていることを話すと、ある戯曲家(故人)の悪口を言うのです。戯曲家の女性関係も派手だったそうです。
「あの人は口寄せで書いているのよ」
口寄せと言われても、ピンときませんでした。実際に役者さんにセリフを喋らせて書くのだそうです。即興的なものらしい。
私も若い時に、その戯曲家の作品を1冊だけ読んだことがあります。確かにセリフが支離滅裂で理解できない。と思った記憶があります。ストーリーもイマイチわかりませんでした。おそらく、声にしてしまえばセリフ(会話)が続いて自然な感じになるのでしょう。
ですが、実際の舞台を見たときはいい気分になったとしても物語が頭の中に残らないはず・・・だって戯曲を読み終わった時にチンプンカンプンだったから。
登場人物に喋らせることをメインにするのではなく、ストーリーそのものや構成をしっかり考えないとイカンのかな…。
今日は主役について考えよう。
主役の名前もまだ考えていない。
契約社員のサラリーマン。契約社員っていうとやはり機械系だろうか。車の工場でもいい。やはり20代~30代の男性ではないだろうか。女子の求人を見ると会社の受付や小売りが多い。WEBデザインやクリエイティブ系もある。サラリーマンだから男性にしておこう。
主人公を深堀するために、工場見学に行くべきだろうか。昔の私なら行った。ある程度リアルを知らないと書けない。と考える。コタツ記事ならぬコタツシナリオはリアルさに欠けるんじゃないかな。
どうして契約社員になったのか。も、考える。
勤めていた会社のブラック労働に耐えられなくなって転職したとか、夢の実現のためにまとまったお金がほしいとか、条件の良い大手の工場で一定期間働くと正社員へステップアップできるとか、必ず理由がある。
どんな性格だろう。
工場で働いていればチームワークだから協調的だろう。少なくともトンデモないことをしない。
彼女はいるかな?
趣味は?
出身高校は?
部活は?
好きな食べ物は?
こんな感じに、物語にする時点から逆算して登場人物を練っていました。
ネムネムファーオ。
オヤスミナサイ✨