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備忘録

もう十分頑張っただろうと、人生を妥協してしまうのが怖い。
そう思いたくなかったはずなのにお手軽に手に入る幸福感にずるすると侵食されて行った。
日常に溶け込むために、輪郭が分からなくなるまで削って分け与えていたものがいつの間にか薄まっているようなそんな空虚感と戦っている。
ふと、思い出す。
見えないはずのものがそこにあると思い込むと目の前に現れた幼少期を。
空だって飛べるし、UFOもいたし、お化けだって、かみさまだってそこにいた。
正しいと思ったことを貫いていたら変な子だって笑われたことも

怪我をさせてきた男の子に怒ったら、その男の子は私のことが好きだから仕方ないと、クラスメイトや先生にからかわれて、すごく気持ち悪かったこと。

見せろと言われて守るべきものを見せることでしか自分を守る方法が分からなかったこと。

女の子は勉強なんて出来なくてもいいと言われて裏切られたと思ったの。
未だに許してないけど


忘れてしまうから思い出さなければいけない。
本当はもっとあるかもしれないけれど、自分を諦めない理由には十分である。

私は私を忘れないように記録しよう。形のないものは脆いから。

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