「生活リズムを整えましょう」と言われても…かつての本音。
こんにちは。えめです。
精神看護であまり好きじゃない支援があります。
「生活リズムを整えましょう」
これです。
かなり辛い。
支援者が隣で言っていたら、
ホントは面子気にせず、
すぐ口を塞ぎたい。
この台詞を聞くと、
本当に理解されていないんだなと思う。
伝えるのって難しくて、
まだまだこの気持ちは、
支援者に届かないのですが、
ここで少しお話させて下さい。
患者の気持ちと生活リズム
私が昔つけられた病名は、
最初のお医者さんがお薬ジャラジャラタイプだったので、
あまり定まっていなかったのですが、
どの時期も、うつ状態は定期的にありました。
無理に仕事していない時期は、
生活リズムがすごく乱れていました。
とりあえず、
まず高確率で眠れなくなります。
少なくとも2週間は寝たって思う日がない状態が続きます。
2週間で改善したらラッキーです。
普通に、寝ないとキツいです。
だから、昼寝したり、横になって過ごしたり、
眠れる日が来るまでなんとか生き過ごすのですが、
この時って、生きてるのに精一杯です。
また、一転して過眠になる時もあります。
どーしても起きられない。
1日3時間だけ起きるって日もある。
こんな日々を過ごしていると、
身体の方が、
生活リズムなんて概念ありません。
頭では理解はしていても、
生活リズムを整えるって、
ものすごくエネルギーが要ります。
どこからそのエネルギーを作り出せと…?
ってなります。
そんな体力あるなら、ほんの少しの喜びを噛み締めたい。
(うつ状態で余暇を過ごそうとしても、どうやっても感覚障害のように味がないので、
喜びを得ることすら叶わぬ夢ですが…)
そもそも、
身体に合わせて生活しているので、
夜中限定で起きているイベントを作ったりしていなければ、
身体の自己治療が終わった後に
勝手に生活リズムは戻ってきます。
つまり、
「生活リズムを整えなさい」
ってアドバイスは下手すると…
「今人間らしい生活出来てないですね。だからダメなんですよ。心配されてるんだから早く治さないと。」
という否定の意味しかない感じになります。
(私見ですが)
少なくとも、
「いいこと聞いた。ありがとうございます!」
となる可能性は低いです。
そして、
専門職は定期的に関わることも多いですが、
もし定期的に「生活リズムを整えなさい」と言われたとしたら…
療養環境乱されて、治るものも治りません。
病んでいると、自身に発言権もないと思っている事が多いので、困ってしまいます。
黙って否定されてしまうのです。
私が嬉しかった言葉
私が嬉しかったのは、
「キツいですね…。必ず生活リズムは戻りますからね、明けない夜はないって言うでしょう。大丈夫よ。」
という言葉でした。
(いろいろ状態聞いた上での言葉です。)
病の最中は、
治療で深いところに潜っているので、
光もなく真っ暗闇な気持ちです。
あっちにいけ、こっちにいけ、
と言われても、
何も見えません。
まず、ゴールがちゃんとあるって思えることは、何よりの救いになります。
ゴールは自身に最初からあるのですが…
一生このままかなと思ってしまうほど、
苦痛との時間は永遠に思えるので…。
もちろんダイレクトに苦痛を取り除いてくれるのなら、それは本当に嬉しいのですが、
精神科は自己治癒力に頼るところが多いです。
見えないけどずーっと治しています。
それを見ていてくれて、
「ちゃんとゴールはあるよ、自分を信じて」って言ってもらえる。
24時間マラソンのランナーに向かって渡すような気持ちで、
心の松葉杖を頂けると非常に嬉しいです。
私の活動として言いたいこと
このような経験から、
私は支援者に、
今どんなにいい状態に見えなくても、
患者さんをもっと信じて見ていて欲しいと願っています。
治る力はあるんです。
何かが蓋をしているだけで。
支援者の仕事は、蓋をさせているものが何か本人と一緒に考えること。
ネットに一般知識としてある情報は間違ってはいないのですが、
生のやり取りをするものとしてはあまり適していません。
もっと生きた支援が必要です。
生きた支援とは何か、
客観的に専門的に知る方法はまた記事にしていきたいと思いますが、
一番は、患者さんが教えてくれます。
リアルタイムの患者さん本人のお話を謙虚に聞くことが、
生きた支援を生み出します。
支援が逆効果にならないように、
きちんと生の声が理解されていくことを願ってます。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
これだけ情報が発達していても、まだ精神科は倦厭されるところがあります。
症状として混乱させるものもあるのは事実ですが、
知られていないことが多く、意思疎通しづらいんじゃないかなと思うことも多いです。
私が正解とかはないですが、
患者さん本人のことは本人が一番知ってるので、
やはり一番は、出来る限り固定概念を取り除いて、純粋に本人のお話を聞いて欲しいなと思います。
見えない難しい世界でもあるので、
私からも、患者さんの中から外から、
状態を把握しやすくなるような、
通訳するためのツールをたくさん発信しようと思うので、
また見ていただけたら嬉しいです。
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