見出し画像

結婚人口ピラミッド(初婚版・再婚版)/ゆりかごから地獄まで

「結婚」という人生の一大事を、「統計」のレンズを通して遠目に眺めてみる。そんなYouTubeチャンネルを作成しました。

日本人の結婚統計

未婚者が既婚者へ、離別者が再婚者へ。結婚には法的な手続きが伴うため、正確な統計が整備されています。ここではまず、厚生労働省の人口動態調査をもとに作成した、1952年から2019年までの婚姻件数のグラフで概観してみましょう。

「夫」となる者、「妻」となる者。さらには夫婦のそれぞれを「初婚」となる者、「再婚」となる者に分けて年間の婚姻件数推移を示したのが下図。


1952 - 2019_初婚再婚


初婚となる婚姻の件数は、1970年ごろにかけて大きなうねりを形成し、その後は若干の増減を生じながらもおおむね減少傾向が続いています。2019年は日本人にとって特別なタイミングを迎え、「改元婚」、「令和婚」という形で前年よりも婚姻件数が増加しました。

一方、再婚となる婚姻の件数は1990年代以降に増加し、2010年代で横ばいからやや減少へ、という状況にあります。

また多くの方にとっては実感通り、常に再婚よりも初婚となる者が多く、初婚と再婚のそれぞれで男女(夫・妻)の数にあまり違いがないことが分かります。

このグラフだけでは本当のところは分かりませんが、初婚者は初婚者と、再婚者は再婚者と婚姻関係を結ぶ場合が多いのではないでしょうか。(機会があれば別のnoteで確認したいと思います。追記:noteを作成しました↓)

ただし、初婚の場合に夫よりも妻が常に多く、再婚の場合にはその逆であることは、昔から変わることのない固定化された傾向です。それは全体で均してみた場合に、男性の再婚相手が初婚の女性であることが、その逆よりも多いことを意味していると考えられます。このことは「事実上の一夫多妻」と表現されることもあります。


結婚人口ピラミッド

日本人の結婚状況の概要を確認したところで、より詳細な内訳を見てみましょう。夫と妻のそれぞれについて、年齢階級(5歳階級)別に分け、年ごとの推移を追ったグラフが以下の動画になります。

こちらは初婚者を対象としたもの。動画後半は全体の人口ピラミッドと比較しています。婚姻件数は結婚適齢期の男女の数に大きく左右されるはずですが、本当にそうなっているでしょうか?


次に、再婚者を対象としたもの。こちらは初婚と比較して数が少ないため、全体の人口との比較はしていません。


動画では「80歳以上で初婚となる夫」や「80歳以上で初婚となる妻」が少ないながら存在していることなど、特別だと考えられる例に目をむけてみると面白い発見があるかもしれません。

また、晩婚化の状況がつぶさに見てとれるなど、社会情勢を再確認することもできるでしょう。

何か発見があればぜひコメント欄でお知らせください。

ゆりじご

今後も当チャンネルでは様々な動画を、それも「まだ誰も見たことがない」動画を作成・公開する予定ですので、ぜひチャンネルにご登録ください。

また「こんな情報が知りたい!」、「このテーマで動画をつくってほしい!」などリクエストも受け付けています。noteのコメントでも、YouTubeでのコメントでも、どこで知らせてもらっても構いません。

ゆりかごから地獄まで。お見逃しなく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?