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ぽん子、浅草ロック座に行くの巻

ライブを観に東京に行ったついでに、浅草ロック座に行ってきた。
帰りの都合上、途中までだったけど、行ってよかった。


浅草ロック座とは

浅草ロック座は、現存するなかでは、日本で一番古くからあるストリップ劇場らしい。違ったらごめん。
私は最初、名前的に、ジャズ喫茶のロックバージョンかなんかだと思っていた。

そもそも行こうと思ったきっかけが、好きなバンドの曲が流れているらしい、と誰かが呟いているのを見たからなので、調べてみて、わーお!となった。

ロック座の場所が、浅草六区というところにあるみたいで、ロック座のロックはロックンロールではなくて、地名だったというオチである。

入るまで

古い情報をみていたらしく、開始時間を間違えた。
13時開始だと思って、30分前からうろうろしていた。店の前にはおじさまたちがいるけれど、動く気配がない。

ここまで来たんだ行くしかあるめえ!と、知らないおじさまとエレベーターに乗り込む。
しかし、おじさまはネットカフェに行きたかったらしく、私はそのまま一階に逆戻り。

再度、別のおじさまとエレベーターに乗り込むも、以下同文。
次は一階で降りずに二階で降りたが、きっぷ売り場が閉まっている。
上演予定をみると、14時開始となっていた。

なんやて!クリームソーダ飲めたじゃん!なんなら帰りのバス間に合わないじゃん!
本当は、東京の丸善で文豪クリームソーダを飲みたかったのだ。梶井基次郎の檸檬。

今から丸善に向かえば、クリームソーダ飲める。
だいぶ迷った。
途中退席するくらいなら、大人しくクリームソーダ飲んで、本屋さんゆっくりみて帰ろうかな。
クリームソーダにも後ろ髪をひかれたが、私は結局ロック座に行くことにした。

物事にはタイミングのようなものがある気がしている。今日を逃したら、私はわざわざストリップを観に浅草まで来ることは二度とないんじゃないかな、と思ったのだ。

場内はスマホ使えないので、近くのドンキで腕時計とスマホの充電器を買う。
充電器買ったのに、コインロッカーに預けてしまったのだ。手痛い出費。
そうこうしているうちに良い時間になったので、今度は階段を上がって二階へと向かった。

いざ場内!

二階に上がると、すぐ受付になっていた。
雰囲気的には、ライブハウスの受付っぽい感じ。
壁に、お姉さんたちのお写真が飾られていた。
じっくり見れなかったけど、多分買えるんだと思う。

席は自由席。真ん中にステージがあって、その周りに映画館のイスみたいなふわふわのイスが設置されている。
私は最後まで見られないので、最後尾の端にした。
それでも、真ん中の花道?せり出している部分からは近かった。
時間ちょうどにアナウンスが入り、ショーが始まった。

ショータイム(ネタバレあり)

ショーの時間は、休憩を挟んで100分ほど。
一人10分くらいのショーの時間があって、入れ替わりで色んなお姉さんが出てくる。

最初のお姉さんは、仮面をつけたダンサーさんと一緒に出てきた。
ロックっぽい音楽に合わせて、お姉さんたちが踊る。動きもピシッと決まっていて、とってもかっこいい。
この時点で、お洋服は身につけている。
一曲終わって、お姉さんとダンサーさんがはける。

二曲目が始まると、お姉さんが少し露出の高い格好になって戻ってきた。
踊りながらステージのせり出している部分にやってきて、ポーズを決める。
そして、音楽に合わせて、少しずつお洋服をぬいでいく。

観る前は、もっとじめっといやらしい感じかと思っていたんだけど、全然いやらしい感じはしなかった。
魅せるためのショーという感じ。

ストリップなので、もちろん最終的には生まれたままの姿になるわけだし、ステージ上で、いろんな部分をあらわにしているんだけど、表情から、動きから、お洋服を少しずつ脱いでいくタイミングまで、一番綺麗にみえるように考えられているんだな、と思った。

曲の盛り上がりがピークになったところで、お姉さんの裸が一番綺麗にみえるポーズをとって、紙テープがひゅるひゅるっと飛んできたりしてさ。
あのリボンを飛ばす人も、観にきている人がやっているみたい。

曲に合わせて手拍子をしながらステージをみていると、なぜか知らないけど、涙がジワっと滲んできた。
感動した、という言葉でまとめてしまうのも、なんだか違う気がする。

昨日観たライブのことも少し思い出して、なんだか明日からもやっていけそうな気持ちがしたからかもしれない。
なんでそんなふうに思ったのかはわからない。

色んな人がいて、みんなそれぞれどこかで生きていて、時々こんな風に同じ場所に集まって、またそれぞれの場所に戻ってって思うと、なんでかわからないけど、心強い感じがしたからかもしれない。

二人目のお姉さんは、着物を来て登場した。
最初の方で、帯をくるくるくるーっと、新体操のリボンみたいにやっていた。
振り付けも、激しく踊るっていうより、日本舞踊的な感じ。
真ん中のステージにやってくる時も、しずしずという感じで歩いてきて、優しいお顔でにこっとしていて綺麗だった。
時代劇のワンシーンというか、しっとりした感じで素敵だった。

三人目のお姉さんは、外国のミュージカルみたいな感じがした。
背中にキラキラの羽みたいなのを背負って、ダンサーのお姉さんと一緒に出てきた。
二曲目で出てきた時は、ビキニと、蛍光色の網タイツみたいな衣装だった。
真ん中で、ビキニの紐をしゅるっと解いて、じらすみたいにして衣装を脱いでいくのね。
スレンダーだけど、しっかり引き締まっている感じで、やっぱり綺麗。

多分、このお姉さんの時だったと思うんだけど、お姉さんがピシッとポーズを決めた時に、ステージがせりあがったの。

四人目のお姉さんは、ゴシック風というのかな。
なんか、ビジュアル系っぽいっていうか、ダークな雰囲気。
うまく言えないけど、闇落ち女神さまという感じがした。

真ん中のステージに来た時に、最初は衣装の白い布でお顔を隠していたんだけど、いいタイミングで、お顔の布をとって、ポーズしたのが、かっこよかった。
それから、ステージの中央に戻って、お姉さんにミラーボールとスポットライトの光が当たってさ、なんか神々しい感じがした。

時間の都合で、最初の四人までしかみれなかったけど、最後までみたかったな。
いつも同じ人がいるんじゃなくて、公演の時期によって、出演する人も変わるみたい。

どのお姉さんも、みんな素敵だった。
指先一本まで、神経を使っている感じがしたの。
あとね、リボンが飛んでくるタイミングとかも完璧で、お姉さんの踊りのじゃまにならないように、パッと出て、すっと引くの。

そういうのもあって、エロっていうより、完成されたショーって感じがした。
がっつり観ているんだけど、すけべな気持ちはわかず、美しい!!って気持ちになった。

女一人は入りにくいなって思ったけど、入ったら若い女の子とか、カップルもいたし、みんなステージに夢中で、ひそひそされたりもなかった。

一回チケットを買ったら、ずっと居てもいいみたい。
私みたいに、途中抜けも可能。
ただ、一回抜けて戻ってくるときは、再入場用の券か証明が必要っぽかった。

浅草だからご飯食べる場所は困らないし、劇場の中でも軽食やお酒など売っていた。

あと、劇場内はスマホ禁止。カバンから出すのもダメみたい。ロビーはオッケー。

今度は、しっかり時間をとって最後まで観てみたいな、と思いました。















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