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【P!知識】セイCHAN式アンカーの考察

こんにちは、P!MODEL LABOのぽらりんです。
「CCアンカープレート」の作成にあたって、「セイCHAN式アンカー」の考察をしてみました。

【セイCHAN式アンカー】

フルカウル用フロントカーボンが手に入らない中、セイCHANが考案したアンカーは大きな反響があったことは皆さんご存知かと思います。

【セイCHAN式アンカーのメリット】

①比較的手に入りやすいパーツで構成されている

後ろ伸ばしのアンカーを作ろうと思うと

などの現在では入手性が良くないパーツを使うのは一般的でした。
しかしながらセイCHAN式のアンカーは

と比較的入手が容易なパーツで構成されています。

②13mm用穴を使うことでリアローラーの後ろ伸ばしを可能に

支点を中心に円を描くことで、フルカウル用フロントステー同等、それよりもっと後ろにローラーを伸ばすことができます。

③わりと軽く作れる

バンパー部分が空洞になっていたり、左右橋渡しをする部分がなかったりと比較的軽く作れます。それでいて、必要なバンパーの強度と剛性は保たれています。

④作業工程がそんなに多くない

既存穴をほぼ使うことで構成されているので、工程も少ないので作るのが比較的簡単です。

⑤ローラーの幅をレギュレーションギリギリまで広げられる。

ご本人は104.8mmくらいを狙っているそうです。フロントローラー幅に比べるとリアの幅出しに関してはそこまで影響を考える必要がないので。
その逆も然りで、もちろん絞ることも可能です。

【対象ローラーが19mmローラーの理由】

CCアンカープレートを作るにあたって、「せっかくなので他のローラー径でも作りたい!」と思い、19mmローラーな理由をご本人に聞いてみたところ

「なんか見た目が良かったんですよw」

というご返答をいただきましたwそれもめっちゃ大事なんですけどね…w

ただ図面を引いて行くうちに「あ、これ19mmローラー使うのがベストだ」という理由がわかって来たので、その理由を以下に書いていきます。

①簡単に最大限の後ろ伸ばしができる

フルカウル用プレート等を使うよりも、後ろに伸びます。
逆に17mmだともう少し前寄り、13mmに至ってはそのまま直プレートを使うことに。穴位置をずらしたりすれば作れないことはありませんが、その分作業工程や新規穴あけが増える=作成コスパが悪い

②ローラーの材質、形状の選択肢が多く、入手も容易

17mmや13mmを使うよりも選択肢が非常に多く、入手性も現在は良いです。

【おわりに】

いかがだったでしょうか?自分もツールを作るにあたって、色々な気づきがありました。もともと簡単な改造の上、非常に理にかなっているなぁと思いました。その上で、唯一の欠点である、アンカー基部を頂点として、二等辺三角形になるようにバンパーを配置するために、今回本人にご協力頂いてツールを開発しました。
とりあえずお買い求めやすくアクリルでつくりましたが、現在ステンレスでの製造も視野にうごいておりますので、その際はまたよろしくお願いいたします。

ただもちろんデメリットもあります。
全体的なローラーベースが伸びがちになったり、フロントバンパー位置との兼ね合いや、片軸と両軸での配置位置等、作る際にはバランスをとりながら作成する必要もあることを心に留めておきましょう

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