見出し画像

永田詩央里の決断

※カメコさん、お写真お借りします。

プライベートなことなので、基本的に触れない話ではありますが、私の仕事は教育業だったりします。
楽ちんで結構稼げそう、なんてユルい考えで転職してきましたが、人生そう甘いもんじゃありません。
前職とは比にならないほど、いろいろと頭の痛くなるような難題が日々投げかけられる現場に身を置くことになり、白髪の数はどんどん増えています。
が、確実にいいところもあります。それは若いひとたちとの交流が絶えないことです。
一緒に仕事することも、アドバイスすることも、叱ったり諭したりすることも、逆にいろいろ教えてもらうことも…。
若者を相手にこんな刺激的な経験をしていればまだしばらくはボケないと思います笑

さて、普段イコラブやその妹分のグループを見ていて意識することはありませんが、よくよく考えたら彼女らは普段私が仕事で接してる若者たちと同じような年齢層なんですね。
今の若い人たちは、もちろん個人差はあるものの、FFさんを見ていても総じてしっかりしているように感じます。
いい意味でも悪い意味でも、昔に比べてキャリア教育と言われるものが幅をきかせるようになり、否応なく「将来」というものを多少なりとも意識するように教育されていることが影響しているのでしょうか。
そんなん適当でええねん、なんて私など思ったりしますが、みんな慎重に生き方を選びがちです。
それはもちろんいいことなのですが、裏返せば「失敗から這い上がるのが難しい世の中」になってしまったことの証左なのかなとも思ったり。

で、本題ですが、ノットイコールミーの永田詩央里さんが8月15日をもって活動を休止しました。
先のブログで、イコラブファーストでノイミーへの応援にはそこまで熱が入っていない的なことを書いた直後ではありますが、永田詩央里さんは私の公式ファンクラブにおける所謂「推し」でした。
具体的に推し活をしているわけではないので、そんな言葉を使うのは少々失礼なのかもしれません。言い換えて、お気に入りとでも申しましょうか。

それはともかく、活動休止の発表を受けて肯定的に捉えるファンのひとが多かったのはすごく救われた気になりました。
また、休止の理由が「学業のため」とありましたが、この選択は非常に大きな意味を持つように思います。
「なんで勉強なんてしないといけないの?」
「勉強なんて将来役に立たない」
なんてよく言われます。特に、役に立たないというのはある意味真理です。

しかし、役に立つのは勉強そのものではなく、勉強して得られた成果や結果、資格、あるいは経歴、そして努力を継続することのできる習慣なのだと私は思っています。
ぶっちゃけた話、努力して結果を出せばどんな分野でも立派で価値のあるものです。例えばメジャーリーガーの大谷翔平選手みたいに野球を極めれば、業界内外問わず社会的に高い評価を受けることは言うまでもありません。
アイドルも似たところがあります。日本で誰もが知るようなトップアイドルにまで登り詰めれば、おそらく一定の収入が得られ、よっぽど無茶をしない限りは人並み以上の水準での生活が保証されるでしょう。

しかし、どんな世界でも最上位クラスにまで登り詰められなかったひとへの評価は冷たいものがあります。
プロ野球選手になっても一生食うに困らないだけの収入が得られる人はごく限られた選手だけなのと同様、残念ながらアイドルにも同じことが言えます。
つまり、彼ら彼女らもいずれ「セカンドキャリア」を考えねばならない時がやってくるのです。若くして第2の人生を考えるということは容易ではありません。

もちろん、アイドルとして活動してきたことは一定の評価がえられるでしょう。しかし、イコラブやノイミーを知らない人にそれを語ったところで「?」となるのは仕方の無いことです。

余談ですが、数年前に身近にN○Bの子がいたことがありましたが、当時全くアイドルに興味のなかった私は「えー、すごいひとなんだ」程度のリアクションしかできませんでした。無関心ほど怖いものはありません。

勉学のいいところ(時に悪くも作用しますが)は、その人の人物評の物差しになりやすいことです。
学歴差別というと聞こえはよくないですが、「学生時代に努力してきたんだな」と判断する材料としては十分にその役目は果たします。もちろん資格や技能もそれに類します。
残酷なことではありますが、アイドルがアイドルでなくなったとき、他に何が残るのか?ということが問われるのはある意味自然な流れと言えます。業界外でも通用する「分かりやすい」経歴があることは、ここでは大きな意味を持つのです。
今は調子よく活動できていても、それが10年、20年と終身雇用のように続けられるかと言うとそんな保証はありません。
永田詩央里さんがどんな意図で学業を優先したのかはもちろん私たちには推し量ることしかできませんが、長い目で彼女の人生を見た時にこの活動休止期間はプラスの意味で大きなターニングポイントになるんじゃないかと思います。

もう一点、ビジネス的な視点で見た時にメンバーの離脱というのは事情はどうあれ、好ましいことでは無いです。
アイドルグループは、あくまでも商業です。人気商売のエンタテインメントなのです。今回のノイミー全国ツアーのグッズを見ても当然ながら永田さんのグッズはありません。少しでも売上にマイナスに作用することから避けようとするのは経営者なら当たり前の思考です。
にもかかわらず、今回の活動休止を承認した指原莉乃さんの真意はいかなるものか。もちろん、プロデューサーだけじゃなくて、スポンサーを始め多くのステークホルダーが絡むわけだからそこの調整も想像を絶するものたったと思われますが。
そうまでして、学業による活動休止を認めたということは、いずれ復帰してさらなる利益をもたらすことを予期しているからなのか、はたまた彼女らの将来を真剣に考えてくれているからなのか。
いずれにせよ、こんな男前な決断をする指原Pの度量、そして一人欠けたところで揺らがないグループの基盤を作り上げてきたその手腕に敬意を表したいと思う次第です。知らんけど。


永田詩央里さんに幸多からんことを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?