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【パーマカルチャーデザイナーvol.56】Katsufumi Furui

これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。

※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison

ビル・モリソン


#56 Katsufumi Furui

ふるちんのPDCのはじまりにあった緊張感は、緩やかに時間とともにさっぱりとした彼らしさへと変化していきました。
あまり多くを語るタイプではない彼が向き合ってくれた今回の記事。
実直に目の前にある自然と向き合う気質を感じることができて、一言一言を味わうように読んでいただけたら幸いです。
感謝をこめて。

Q1.あなたについておしえてください

©︎Katsufumi Furui

広島出身。
PDC3期生。
現在は京都の中山間地域に在住。百姓見習い。
主に造園をしてきました。

・庭のあり方や役割と暮らし
・先人の智慧と技術
・自然との調和
・バランスと美しさ
・心の平安

庭仕事を通してそんなことを模索する中で、自分自身の暮らし方に対しての意識も変わっていきました。

半農半Xとかダウンシフト・自然農などの考え方に興味が出てきて、そのうちにパーマカルチャーの存在を知りました。

それからしばらくして、2018年にPDCを受講しました。

身をもって実践しないとわからないタイプなので、2年近く前から里山の古民家を借りて住んでみてます。
古民家あるあるひと通り揃っているという特典付き(笑)
土地や家との対話を大事に問題をひとつひとつ読み解き、愛着を育てながらマイペースに暮らしづくりを楽しんでます。

自然が教えてくれること沢山あります。
恵みに感謝、畏敬の念たるものも自ずと湧き上がります。
先人達の残してきた素晴らしい庭作法の根底にある最も大切なもの。

今では、暮らしあっての庭でありその延長に里山があるように思えています。

Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して

Permaculture Design Course 2018

まずあの多種多様な大人の集まりは独特で迫力あって、その時がほぼ初対面だったので緊張と衝撃でかなり体力消耗しました(笑)
インパクトあったので。

ただみんないい感じで力が抜けていてかなり自由で、おかげで僕も早い段階でリラックスしてました。
あとはずっと祭りです。

あの場で過ごしているだけで、今までこだわってきたものが日に日に断捨離されていくのは不思議でした。
知り得なかった自分のありのままに近づいていくというか。
あそこにいた全員の意識がそうさせてくれたのかなとか思ってます。

そういった体験を含め、土中の生き物たちだったり、微気候や水との関係だったり、目に映る美しさのほとんどが目に見えない世界から作り出されてるんだっていう感覚はPDCを通してより深まったように思います。

技術の習得を期待していただけに自分の内面への影響と変化に驚きましたし、今もなおジワジワきてます。

Q3.あなたにとってパーマカルチャー って

Permaculture Design Course 2018

最高の”遊び” みつけた!って感じです。

「なるほど、昔の庶民たちはこうやって遊んでたんだー」って勝手に思っています。省エネでパワフル!

家族や仲間と楽しみながら手作りする暮らし。
観察と実践を繰り返して、その周辺環境や住み心地が「なんか良くなってきてない?」って体感出来た時なんて快楽そのもの。
景色がキラキラしてくるみたいな。

関わることで何らかのレスポンスがあるところも面白い。
歩くだけでも。

動植物のように、自分たちの生きる活動自体で、土地や生き物の潜在能力が引き出され、その場がより豊かになっていく、そう思えることに喜びとありがたみを感じています。

その連鎖が繋がっていって、風景が蘇って、人々も愛で満たされて。
そんな景色を妄想してアガってます!

Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人とその人の印象

3期生のよっち。
PDC初日緊張してた自分にとって、前から知ってたかのような雰囲気を醸しだすよっちの存在に、かなり救われました。優しさも滲み出ていて。
学びの中で感じたことを自分の中にに落とし込んで表現するのがとても上手な人、という印象。

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古井勝文
Katsufumi Furui
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2023/7/7 小暑