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【パーマカルチャーデザイナーvol.27】 Masaki Hayakawa

これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。

※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison

ビル・モリソン


#27 Masaki Hayakawa

エディブルスクールヤードジャパンの活動に彗星の如く現れた雅貴くん。
出会った頃はキラキラした瞳の青年という印象で、持ち前の向上心からPDCのスタッフとしてコースを支える底力となってくれました。
父となった今その眼差しはパートナーと愛娘たちに注がれ、昨年移った新拠点の場を整えながら家族たちの時間を慈しんで暮らしています。
マイペースでポジティブなそのエネルギーの先に平和な世界がみえる人。

Q1.あなたについておしえてください

©︎Masaki Hayakawa

静岡県富士宮市に住み大工を本業としながら畑仕事と子育てに奔走しています。静岡市で生まれ育ち、大学生になるまではいわゆる一般的な道を歩んでいました。

踏み出したきっかけは大学を休学して海外での生活と東日本大震災。

当時の僕は海外にいて日本での大学を出てから普通のサラリーマンになるという生き方に自分は合わないなあと思っていました。
お金を稼ぐ能力より、生きる力をつけたいなあと思いました。
(今はお金の勉強大好きです。)

その頃から「食」への関心が湧いてきて農業を仕事にしたいと志すようになりました。農業を仕事にして生きていくために必要な衣食住の「食」のことが分かってきて楽しくなってきたところで「住」にも興味が芽生え、27歳で大工になりました。

今は大工の仕事にのめり込み、副業として農作業をしています!

Q2.パーマカルチャーデザインコースを通して

Permaculture 実践コース 2018

高校まで野球部でバリバリの体育会系で育ってきたので、体を動かして実践を学びたいと思っていました。

正直なところパーマカルチャーは実践することばかりに興味があって、デザインというものはあまり大事だと考えていませんでした。

学んでいく中でデザインというのはアートとは違って、問題解決の手法だということが分かりました。

アート=表現の方法
デザイン=問題解決方法 

という感じです。

デザインコースで学んだパーマカルチャーの3つの要素は

Earth care(地球環境への配慮)
People care(人間への配慮)
Fair share(平等な配分)

原始的な生活をするぞー!と生き込んでいた体育会系は Earth care のことしか考えていませんでした。デザインなんてもってのほか。そんな環境では偏った生き物しか集まらない空間になってしまいます。

 People care と Fair share についても学んで空間のデザインを考えてみたら、たくさんの生き物が集まって豊かな空間が出来上がっていくのです。

デザインコースを学ばなかったら、自分の好きな空間を作って自分が満足するだけでした。
コースを受けてからは、周りに配慮し、いろいろな人が心地いいと思ってもらえる空間を作れるようになったと思っています!

Q3.あなたにとってパーマカルチャー って

エディブル・スクールヤード実践校である愛和小学校
校外クラスの一コマ at PAWA 

彩り。

自分の中でパーマカルチャーを実践しているという感覚はありません。
パーマカルチャーのメガネをして物事を捉えると、世界が変わって見えてくるなあという感じです。

「生きるための力を身につけるぞー」と意気込んでいた時は、白黒の世界だったように思います。

物事のアウトラインを作っていく感覚で生きるための最低限を身につけようとせかせかしていたけど、そこに色をつけていく感じです。
精神的な豊かさの底上げをしてくれました。

野外保育ゆたかのコンポストトイレを制作 at 静岡市

Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人

中里 修一さん。

僕にバトンをくれた中野香織さんとしゅうちゃんとPDC2017のスタッフを一緒にしました。しゅうちゃんがドンと構えてくれているおかげで、安心感に満たされていました。日本中を駆け回る素敵なツリービルダーです♪

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早川雅貴
Masaki Hayakawa
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2022/4/20 穀雨