【パーマカルチャーデザイナー vol.13】Takayuki Hirai
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#13 Takayuki Hirai
#12 宮下空 からのバトンは "たかさん" こと平井貴之。
2017年PDCの前半と後半の合間に埼玉から岡山に移住。
PDC中の過程の一つ一つを味わうように過ごしその場の雰囲気に着地していこうとしていた姿が印象的。
さわやかな彼には笑顔の思い出ばかりだけど、移住までにはさまざまな葛藤があったみたい。
Q1.あなたについておしえてください
埼玉生まれの埼玉育ち。
2017年の岡山県和気町への移住まで、30数年埼玉を離れたことない埼玉人でした。
移住前は人生の半分以上を捧げてきたテニスに関する仕事に従事。
好きで好きでたまらない仕事だったはずなのに・・・退職。
実は憧れる上司みたいになりたくてなりたくて必死だったけれど到達出来ずに気持ちが折れる。
その時に気付いたことは今までずーっと誰かの期待に応えよう・キラキラ輝くあの人みたいになりたいっていう思いで生きてきていたってこと。
だけど、それは自身を生きている感覚ではなかった。
それらに気付かせてくれたのもある意味、パーマカルチャーでありPDCだった。
2017年を機にどんどん自分が解放されてきている感のある現在。
「自分が家族がどう在りたいか?」「どう暮らしたいか?」が常に基準にある考え方にシフト出来たお陰で以前よりもシンプルに生きられているような気がしています。
勤めに出つつ、畑に奥さんのお店(クラフトチョコレート店【埜藝菓】)の手伝いにと日々が多忙(笑)
いつの間にか野菜を販売したり、畑や種のことを伝える活動も【蒔く】という屋号を立ててスタートさせていました。
仕事に追われて必死だった関東での暮らしよりもよっぽど今の方が必死かもです(笑)。
生きることをビシビシ感じられる今が本当に幸せ。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
世界中がこんな人たちの集まりだったら世界平和が本気で実現するなーって思えるほどのメンバーとの出会い、繋がりを与えてもらった。
そして、「自分がどう在りたいか」を問われた2週間だった。
1つ1つの技術・知恵も大切な学びだったけれど、「自分と繋がること」の大切さを改めて認識したかな。
今も何かに困ったら「自分はどう在りたいか」を問うようにしている。
パーマカルチャーのパの字も知らずに飛び込んだけれど、今の自分を作る転機になったと思ってる。
実は奥さんには本とかである程度勉強してから次の機会に講座に申し込んだら?って言われていたんだけど、どうしても気になって飛び込んだのが功を奏した感じ(笑)
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
自身をちっぽけに且つ、自然の一部であるということを認識させてくれたのがパーマカルチャー。
人と自然とがあまりにも乖離してしまったがために、例えば人間関係とかでトラブルがあるとそれらにとらわれがちになる。
だけど、自身が自然(地球)の一部だという感覚が戻ってくればそれらがすっごく小さなことだということに気付けるし、悩みことも少なくなる。
そうすると、人がどう在れば良いのか?っていうのが自ずと分かるような気がするし、自然に寄り添った選択が出来ると思う。
パーマカルチャーが与えてくれた視点、捉え方、感覚はすっごく大切なこと。
Q4.PDC卒業生の中で次にバトンをつなぎたい人
ちょうさん。
出会った時に「パーマカルチャーなんて大っ嫌いでした。」って言ってたのが今でも残る鮮明な記憶。
一緒に時を過ごしたことでその言葉の意味をすごく理解出来たし、共感出来た。けど、最初はビックリしたなー(笑)
いつも周りの人の気持ちを察して手を差し伸べてくれるが故に自身に無理を掛けちゃう慈愛に満ち満ちたちょうさん。
いつも隣に居てくれて安心感をたくさんくれたちょうさんには感謝しかないです。
私自身 PDCのピースフルな雰囲気や尊重しあえる関係性の心地よさを毎時感じていて、その理由がわかれば世界は平和に満ちていくんじゃないかと思っていたところ
という言葉はとても心に残りました。
自分から湧き出るものに忠実に行動していく【蒔く】の活動、ひたむきに向き合って紡がれる言葉から彼の実直さを感じます。
たかさんからのバトンは、ちょうさんこと #14 鈴木張司 へ。
今年から【地球用務員】として環境を整えることをはじめているちょうさんのおはなしを伺いたいと思います。
お楽しみに!
2021/9/23 秋分